[Vivendi#6]指輪物語のフロドの養父が大活躍!「The Hobbit」最新情報 - 2003/09/17 18:56


 Vivendi Universalによるゲームカンファレンス「Asia Games Summit」で展示されたタイトルの半分は,J.R.R.トールキンの物語を題材としたものだ。とくに「The Hobbit」は,PCだけでなくPlayStation2やXbox,NINTENDO GAMECUBE,GAMEBOY ADVANCEといったコンシューマ機でも発売されるため,最も多くの人の目に触れるタイトルといえるだろう。
 Vivendiもそのことをよく分かっているとみえ,カンファレンス前日のパーティではホビット族を大勢集めた(?)ことは,「こちら」でお伝えしたとおり。

 さてこの「The Hobbit」は,J.R.R.トールキンの小説「ホビットの冒険」を題材としたアクションゲームだ。E3 2003にも出展されており,その折の詳細は「こちら」に掲載されているので,今回は新情報を中心に紹介していこう。
 主人公は,ホビット族のビルボ・バギンズ。そう,「指輪物語」(ロード・オブ・ザ・リング)の主人公,フロド・バギンズの養父で,彼が飛んだり跳ねたり敵と戦いながら,合計11のレベルをクリアしていく
 ビルボが使う武器は,3種類。剣と投石,そしてスティック(長い棒)だ。3種類だと少なく感じるかもしれないが,それぞれの使い方が幅広く,例えば光る剣は暗い洞窟でたいまつ代わりに使えたり,スティックは,棒幅跳び/棒高跳びの用に使うことで,ジャンプ力が増したりするのだ。
 また複数の敵と戦うときに,マウスの右クリックと左クリックを使い分けることで,どちら側の敵を優先的に攻撃するかを選べるというのも面白いシステムだといえるだろう。

 今回デモンストレーションをしてくれたのは,Sierra社のマーケティングプロデューサーGlenn Oliver氏。落ちている宝石を辿ることで進むべき道が分かるなど,「対象年齢の低いタイトルなので(8〜15歳),とにかく分かりやすい操作性を考えたよ」と語っていた。
 このほか,冒険中に見つけた宝箱を開けるためにパズルを解かねばならないシーン(開錠に失敗し,もう一度開けようとすると別のパズルに代わっていた),寝ているドラゴンを起こさないように静かに行動するシーン(画面下部にドラゴンの睡眠状態を表すバーが表示され,騒音を出してバーが右側に振り切れると目覚めてゲームオーバー),さらには"指輪"を使って一時的に姿を消して,敵キャラクターの背後に回るシーンなどを見せてくれた。

 ゲームの内容に関しては,基本的にPC版もコンシューマ版も同じ。もちろんPCでは,高解像度でのプレイが可能なので,その点はご安心を,とのこと。発売日は当初の予定より少し延期され2003年11月で,PC版の価格は29.99ドル(コンシューマ版は,49.99ドル)の予定。
 発売の延期は残念だが,Vivendi Japanスタッフによれば,日本語版もそれほど後れずに発売されるという。指輪物語のファンなら期待のタイトルの一つとなりそうだ。(Iwahama)

→「The Hobbit」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

(C)The Hobbit and the characters, events, items and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Company dba Tolkien Enterprises and are used, under license, by Sierra Entertainment, Inc.


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