PCゲームやDVDなどのデジタルコンテンツを幅広く手がけるエムスリイエンタテインメント（以下，M3）は，本日，北米を拠点とするゲームパブリッシャDreamCatcher Interactive（以下，DCI）および，Wanadoo Edition（以下，WE）と，PCゲームタイトル供給に関して"重要な合意に達した"と発表した。

　"重要な合意"とはいささか大袈裟な表現だが，これは2003年度のDCI，WEの発売タイトルを，日本国内ではM3がほぼ独占で発売するというもの。
　今回，E3 2003で圧倒的なパフォーマンスを見せつけた「Pain killer」などのFPS作品を筆頭に，発売予定タイトルが発表されている。……とはいえ，日本ではまだ馴染みのないもの（なかには初めて耳にするタイトルも）がほとんどなので，以下に簡単に紹介しておこう。

■エムスリイエンタテインメント発売タイトル一覧（一部）
・Curse 日本語版
　古代エジプトの"呪い"を題材にしたホラーアクションアドベンチャーゲーム。ゲームスタイルは「アローン・イン・ザ・ダーク」や「バイオハザード」といった感じで，プレイヤーは考古学者の主人公Darien Daneを操作し，大英博物館から紛失したEye of Isisと呼ばれる古代エジプトの謎の彫像の行方を追う。
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・Jack The Ripper 日本語版
　ビクトリア朝末期の伝説的な猟奇殺人犯「切り裂きジャック」を題材にしたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは報道記者Jimmy Palmerとなって，細かに再現された20世紀初頭のニューヨークを舞台にジャックの謎に迫る。ゲームの雰囲気は，DreamCatcherから発売中の「Syberia」をイメージすると分かりやすいだろう。
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・Law & Order 日本語版
　1990年に米国で始まった人気TVシリーズをゲーム化。"法廷ドラマ"ともいえるTVシリーズと同様，都市で起こるさまざまな"犯罪"をテーマにしており，プレイヤーは刑事に扮して，事件発生直後の聞き込みから法廷までの捜査における全プロセスを体験することになる。

・Pain Killer
　E3 2003でも迫力の直撮りムービーと共にお届けした"ぶっとび感"抜群のSF FPS。高性能物理エンジンHavok 2.0を塔載しており，キャラクターやオブジェクトの動作など，ぶっとび感の中にも職人芸を感じさせる一本。
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・Sniper Elite 日本語版
　第二次世界大戦集結から冷戦までを時代背景としたスニーク系FPSゲーム。プレイヤーは，荒廃したベルリンを舞台に，戦略情報局のドイツ人スナイパーとして，ソ連のスパイ組織：NKVDとの戦いを繰り広げることになる。開発者自らが実際にベルリンの町を調べ回って作ったマップ・背景も必見の，スナイプマニア御用達のタイトル。
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・Schizm 2 日本語版
　壮大なストーリーと迫力あるCGが魅力の一人称視点のパノラマアドベンチャー「Schizm」の続編。SFとファンタジーが融合したMystのようなグラフィックスが特徴で，数々の謎を解きながらストーリーを進めていくオーソドックスなタイプのタイトル。前作ではCD-ROM5枚組みというボリュームだったが，今作でははたして……。

　最近では，Wanadooは「Iron Strom」，DreamCatcherは「Syberia」（これは独自のゲームブランドThe Adventure Companyよりリリース）などでグングン知名度上げてきた成長株。これらパブリッシャのゲームタイトルが安定供給されるということで，日本のゲームファンにとっては嬉しいニュースだ。（Gueed）