「ハーツ オブ アイアン」が発売中止に - 2003/08/11 18:09


 メディアクエストが9月26日に発売を予定していた,第二次世界大戦を描いたRTS「ハーツ オブ アイアン 〜戦火の獅子達〜 日本語版」が,発売中止となってしまった。

 メディアクエストの発表によると,英語版のテキスト中に,同社のゲームソフト作成基準上,日本語化が困難な部分があるために,発売中止を決めたとのこと。平たくいえば,英語版に,日本語化するのが難しいテキストがあったらしい。
 以下,forGamerの推測。何せこのゲーム,第二次世界大戦で活躍したさまざまな人物が実名で出てくる。……もちろん,日本の"当時お偉いとされていた人"も,たっくさん(実名で)出てくるのだ。そしてそれらの人々のなかには,今では"戦犯"(戦争犯罪人)とされている人もいるわけで……これは,確かに扱いが難しいかもしれない。
 例えそういった人物名を仮名にしたところで,誰のことだかすぐに分かってしまうだろうし,本作の持つ魅力は半減してしまうだろう。かといって,実名では何かと問題が発生するはずだ。そういう意味では,発売中止は賢明な判断なのかもしれない。

 賢明な判断なのかもしれないが,1ゲーマーとしては,不満の残る結果なのは間違いない。そもそも,日本語化にあたって問題が発生することくらい,もう少し早い段階で分からなかったものだろうか?
 日本語版発売のリリースがメディアに流される前にこの決断が下されていれば,本作を待ちわびていたゲーマー達も今回のような残念な思いをしなくて済んだことだろう。
 各メーカーには,ゲーマーにとって"発売中止"は"発売延期"よりも精神的ダメージが大きいということを,忘れないでいただきたい。……もちろん,相次ぐ発売延期は言語道断だが。(Iwahama)


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