[E3 2003#117]「Vega$:Make It Big!」でカジノ帝国を作り上げろ - 05/21 18:58

 Empire Interactive社が今秋発売を予定している「Vega$:Make It Big!」は,ラスベガスを舞台にしたカジノ運営シミュレーションだ。開発を手掛けるDeep Red社は,「Monopoly Tycoon」や「Spring Break」など"タイクーン"ものを世に送り出してきたチームで,その経歴は中々のもの。しかも本作では,ラスベガスだけに留めておくのはもったいないほど豪華な3Dエンジンを実装しての登場だ。
 「Vega$:Make It Big!」では,プレイヤーは"ザ・ストリップ"と呼ばれるメインストリートから外れた場所にある,小さなカジノのオーナーとしてゲームを開始することになる。8人までのライバルを設置できるので,かなりの競争も予想されるが,ゲーム中には合計で5000人という観光客や労働者がいるので,彼らを上手く自分のカジノで遊ばせて,業績をあげていかなければならないのだ。
 「Vega$:Make It Big!」では,一定額を稼いだオーナーが勝利するとか,倒産寸前のカジノを再建するというシナリオが用意されている。もちろん,サンドボックス・モードで,一からカジノの街を作り上げていっても良いだろう

 実在のカジノやホテル施設がフィーチャーされているわけではないのが残念ではあるが(もし,そうなったらライセンス料が膨大になるだろうが),中世の城やエジプト風の建物,高層タワーから海賊の住処のようなデザインのものまで,十種類のテーマに分かれたカジノが用意されている。他にもレストランやローラーコースター,さらにはイルカ・ショーのようなアトラクション多数を敷地内に施設することが可能だ。もちろん,カジノの内装やスロットマシーンやテーブルの配置なども自分でデザインすることもできる。
 5000人というNPC達は,自分達なりの嗜好を持っていて,ちょうど「(株)テーマパーク」や「シムピープル」のような感じに,頭上に様々なアイコンのバブルを表示しながらカジノ内部やメインストリートを歩き回っている。すべての人が高額のポーカーを遊びたいわけではないので,25セントで遊べるスロットマシーンも設置しなければならない。さらにはお腹が空いている人もいれば,トイレが探せなくて困っている人,お金がないから悪さを企んでいる人まで,みな様々な欲求を持っているのだ。ディーラーにもギャンブラー達を惹きつけるカリスマ性や,手さばきの速さを示すスピードといったパラメーターが存在し,誰を雇用するかは経営上の重要な問題となる
 カジノが大きくなってくると良い事ばかりではなく,金の匂いをかぎつけた詐欺師やギャングなどが登場するので,ガードマンや監視カメラといった防犯設備の設置も重要になってくる。
 なお,倫理などかなぐり捨てて金儲けにまい進したいなら,カクテルの酒の量を減らしたり,カードやスロットマシーンにカラクリを仕掛けることだってできるのだと,デモの担当者は説明していた。
 経営が軌道に乗って高い評価を得られると,ハリウッドスターやスポーツ選手が遊びに来たりするし,反対に大当たりの連発で経営危機に立たされる可能性もなくはないといったところがシビアなところだ。

 本作の3Dエンジンは,かなり秀逸で,ネオンの光や通りを行き交う人々,車の様子などが,賑やかなラスベガスの雰囲気を良く表現している。昼夜の移り変わりもリアルタイムで表現されており,現地の砂漠気候に似合った建物の色濃い影がゆっくりと延びて夕焼けに変わっていくところがとても美しかった(ラスベガスの周りは砂漠地域)。そして夜になるとラスベガスらしい雰囲気に一変するのだ。天候の概念もあり,突然の豪雨で地域的に水浸しとなり,カジノ運営に支障をきたすというランダムイベントも発生するようだ。
 なお,3D Studio Maxの廉価版であるGmaxをサポートしているので,オリジナルデザインの建造物をインポートすることも可能になっている。製品発売後はファンによって様々な建物が生み出されていくのではないだろうか。
 「Vega$:Make It Big!」は,コツコツと自分の町を作っていくのが好きな箱庭ゲームファンと,ライバルと競争しながら金儲けを楽しむ経済シムゲームファンの両者に強くアピールできそうだ。(奥谷海人)

*画面写真は開発初期段階のものです。


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