[E3 2003#093]「バトルフィールド1942」の拡張パック第2弾 - 05/19 20:57

 Electronic Artsブースの外縁にズラリと設けられていた「バトルフィールド1942 シークレット・ウェポン」(仮)の対戦スペースでは,世界中のソルジャー達が新たな兵器と戦場で火花を散らしていた。
 第二次世界大戦をテーマにしたFPSの中でも,とくに物語性を排して戦場の再現とチームバトルのゲーム性に特化させた本作品。兵士のみならず戦車や戦闘機,艦船までも1ユニットとして操作できる大胆さがウリで,ディスプレイ内はまさに大戦争といった様相を呈する。
 これが権威あるThe Academy of InteractiveのGame of the Year 2002を始めとする最高の賞を多く獲得し,日本でもマルチプレイファンの間で高い支持を受けている。まさにFPSの大傑作だ。

 フランス軍とイタリア軍が加わる拡張パック第1弾「ロード・トゥ・ローマ」に続き,今回のE3で姿を見せた拡張パック第2弾「シークレット・ウェポン」(仮)。今回の拡張パックでは,構想や実験段階までは進んだものの実戦配備には至らなかった幻の兵器を始めとする,トップシークレットなデータの数々を収録している。

 やはり目玉となるのは,中には第二次世界大戦の趨勢さえも左右するほど影響力を持ったであろうものも存在する,16種類の新兵器。世界初の全翼ジェット機であるドイツのHO229全翼機,同じくイギリスの全翼機であるAW-52,パイプオルガンのようにロケットランチャーを装備したシャーマン戦車,不恰好な突撃臼砲のストームタイガー,もともと爆撃機の爆弾層に搭載される予定だったというF-85ゴブリン戦闘機,物資の空輸や空挺部隊の降下も可能なC-47輸送機,シンプルなヴァッサーファル地対空ミサイル,ほとんど有人ロケット弾に近いナッターロケット戦闘機など,どちらかというとイロモノやキワモノ系の兵器が多い。また兵士ユニットとしては,イギリス特殊部隊とドイツエリート部隊が加わった。

 追加される新マップ8種類も,V2ロケット研究施設やThe Eagle's Nest(ヒトラーの豪奢な隠れ家)など,やはりシークレットな舞台が用意されている。季節による効果や,時間設定といった新要素も加えられている。また新たに「目的達成」モードが搭載された。これはマップ上の重要施設を爆破する任務など,単なる殺し合いと拠点の奪い合い以外で勝敗を左右する要素となる。

 通路側に面した対戦スペースは,プレイしているとなかなか気恥ずかしいものがあった。新兵器はユニークすぎるものが多いため,新マップのプレイ感覚は従来とは別世界なところがある。筆者がいまだにこのゲームの戦闘機すら満足に飛ばせないのも原因の一つだが,どちらかというと新兵器は笑いを誘うのに役立つかもしれない。ロケットパックで墜落死など,割り切って遊ぶ分には非常に楽しめる拡張パックである。
 2003年秋には発売されるので,本格的に遊べるまではあとちょっとの辛抱。今のうちに戦闘機操縦の腕を鍛えておこう。

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