いよいよNDA（Non Disclosure Agreement：守秘義務）解除のβテストが開始される「Star Wars Galaxies：An Empire Divided」（以下，SWG）は，順調にいけばこの夏にも正式にリリースされる。つまり今回のE3が，最後の出展となるはずだ。当然LucasArts社のブースに展示されているのは，非常に製品版に近いバージョン。当サイトでこれまでにお伝えしたSWG情報は記事一覧「こちら」を見ていただくとして，このバージョンでのデモンストレーションで，気になったシステムをピックアップして紹介しよう。

　forGamerスタッフがSWGのブースに行くと，モニタにはくたびれた雰囲気の一人の男性キャラクターが映し出されていた。なんとこの男性，映画「スター・ウォーズ」に登場するキャラクターの中でも人気の高いハン・ソロだという。SWGについて誰もが「人気キャラクターはどのように関わってくるのだろうか？」という疑問を覚えたことがあると思うが，今年のSWGブースでの最初の説明は，彼らお馴染みのキャラクターのゲーム内での扱いに関して。
　彼らは，NPCとしてゲーム中に登場する。もちろん例えば特殊なイベントのときなどにGM（ゲームマスター）が彼らを操ることもあるそうだが，基本的には彼らはスクリプトに沿って行動するとのことだ。プレイヤーキャラクターは，例えばハン・ソロなどと共に行動する機会を増やすことで，彼らと仲良くなることができる。仲良くなると，彼らから仕事（クエスト）を依頼されることも起こりうるわけ。
　そこで気になるのが，誰もがハン・ソロのような人気キャラクターと仲良くなろうと，彼らの周りには長大な列ができてしまうのではないか，という問題。これについてブースにいたスタッフに質問したところ，詳細は未定だがと断ったうえで，第一に「単純に彼らに会うためにいくつかハードルがあり，簡単には出会えない」，そして第二に「人気キャラクターのいる場所へのアクセス制限をかけるつもり」と回答してくれた。ハン・ソロのいる建物へ入ろうとすると，「今は建物内に人が多すぎて入れない」と表示されるというわけだろうか。それならそれで，やはり待ち人が近くに氾濫しそうではあるが……。

　もう一つ当サイトのスタッフが気になったシステムは，世界のあちらこちらにある"バトルフィールド"での戦闘イベント。本作の世界では，常に同盟軍と帝国軍の戦闘が行われており，キャラクターはそれに参加し自軍のために戦うことで，アクションポイントを稼ぐことができる。
　このアクションポイントは，SWG中でお金として使えるもので，これなしでは装備の強化もままならない。一般的なMMORPGのように，フィールドでモンスターと遭遇して戦う，ということも起こりえるが，基本的には，バトルフィールドで軍のために戦うことが，キャラクターにとっての経験値とお金を稼ぐ最良の手段であるようだ。これは世界観を損なわないという意味で，非常にSWG向きのシステムといえるだろう。

　このほかブースでは，キャラクターの移動を補佐するシステム（行きたい場所をリストから選ぶと，画面上に，その場所までの道のりを示す黄色い線が表示される）などが発表されていた。
　一つ残念なお知らせもある。以前「こちら」で紹介した「アジアン・アイ」の機能が，今回のバージョンで確認できなかったこと。もしかしたら，この機能を不快に感じる人がいたのかもしれない。

　さて，最初にも書いたように，もうすぐNDAが解除されたβテストが始まる。そうなればドッとSWGの情報が出てくることになるだろう。当サイトでも本作をずっと追いかけていくので，続報をお楽しみに。（Iwahama）

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