[E3 2003#054]ドッグファイトの楽しさを強調した「Secret Weapons of Normandy」 - 05/17 18:20


 「X-Wing vs. TIE Fighter」で名声を得たラリー・ホーランド(Larry Holland)氏のTotally Games社が,再びLucasArts Entertainment社と手を取り合って開発中のコンバットアクションゲームが「Secret Weapons of Normandy」だ。まるで,お堅いフライトモノのサブタイトルのような作品名ではあるが,ゲームとしては初心者にも十分に受け入れられるような軽い作りになっている。フライトシミュレーションとしての要素は少なく,ドッグファイトを気軽に楽しむことを念頭に開発されているのだ。我々がE3のLucasArtsブースで見たデモは,PlayStation 2用のアルファ版を使ったものではあったものの,PCとXboxでもリリースされるという。ただ,PC版でもシングルプレイヤー専用のゲームになるとのことである。

 Secret Weapons of Normandyでは,プレイヤーは1940年から'44年までの第二次世界大戦期の大空を舞うことになる。具体的に紹介されたのは,ドイツのダンケルク,ロンドン,中国,そしてミッドウェイの4か所。合計で30種類のミッションでプレイ可能だ。最初のデモはミッドウェイだったが,加賀や赤城などの空母の周囲を飛び回る無数のゼロ戦闘機を,ワイルドキャットを使って撃ち落とすというものだった。開発者がニコニコしながらローディングした次のデモは,実際にはデザインされただけで飛行することはなかったP-262で,ニックネームを"フライング・パンケーキ"という巨大な戦闘機である。そのニックネームの由来は,三つの円盤をくっ付けたようなトランプのクラブのような異様な形状を持っているからで,その機体を支えるために大きなプロペラが2枚装填されていた。まだ決定事項ではないようだが,20種類以上の戦闘機や爆撃機でプレイできるとのことだ。
 Secret Weapons of Normandyは,プレイヤーが機体の向きや位置を確認しやすいように,第3人称のカメラ視点でプレイするようになっており,細かい機器や器具の調整は必要ない。ユニークなフィーチャーでは,映画「マトリックス」のようにバレットタイムでスローモーションにしてみたり,いつでも15秒のリプレイムービーを見られるようになっている。カメラ視点は,固定式のものが24種類も用意されている。 Secret Weapons of Normandyは,今年中にはリリースされる予定。(奥谷海人)


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