[E3 2003#006]アル・カポネに扮してシカゴを牛耳れ!「Chicago 1930」 - 05/15 18:48

 「Chicago 1930」は,1930年代のアメリカ シカゴを舞台にしたストラテジーゲーム。 プレイヤーは,暗黒街の帝王と呼ばれたアル・カポネ,あるいは警視総監に扮し,富と権力が渦巻く町「シカゴ」の支配権を巡った,血を血で洗う争いを繰り広げていかなければならない。

 「ロビンフッド 〜レジェンド オブ シャーウッド〜」の改良版ゲームエンジンを搭載した本作は,最大5人からなる仲間に命令を与えながら戦うコマンドスタイプのRTS。全20からなるミッションを,ナイフや拳銃,そしてマシンガンなど,ちょっと危険なスキルを持つ個性豊かな仲間達と共にくぐり抜けていく。
 基本的にミッションクエスト型のゲームスタイルを踏襲してはいるが,シカゴの町を俯瞰した"戦略マップ"を眺めながら,次に攻める地域を選択できるなど,当時のアル・カポネなどが感じたであろう,大局的な視点からのゲーム性が盛り込まれている点は注目したい要素といえる。RPG的な要素もあり,それぞれのユニット(仲間)たちは,戦闘経験を重ねるほど,使用している武器の熟練度が上がっていき,より戦いが楽になっていくという。
戦闘中には,一時的にスローモーションモードにするバレットタイムシステムも用意され,激戦時における操作的な負担を減少させているなど,さまざまな試みも盛り込まれている。

 またミッションを進めていく中,一般人に殺しの現場を見られたまま放置しておくと,そのユニット(仲間)はペナルティとしてしばらく留置所に入れられてしまうなど,世界観を生かした独自のルールも面白い要素。留置所に入れられないためには,目撃者を追いかけて殺すか,銀行を支配下におき,そこから得られるお金で裁判官を買収するかなど,ペナルティの回避の方法もいかにも"悪者"である。
 ちょっとしたいたずら心が魅力のクライムゲーム愛好家は,ぜひ本作をチェックしておくとよいだろう。(TAITAI)


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