「エランシア」や「風の王国」などの韓国産MMORPGを日本国内で運営しているネクソンジャパン。「アスガルド」も，MMORPG運営のノウハウを溜め込んでいるネクソンジャパンによって運営される，コンシューマライクなかわいらしいキャラクターが登場する良質のMMORPGだ。本作は，マイソシアという世界を舞台に，"善と悪"，"創造と滅亡"をテーマとした戦いを描いた作品。ホンワカしたグラフィックスとは裏腹に，装備を変更するとキチンと反映されるキャラクターの見映えや，複雑な思考ルーチンを持つモンスターが登場するなど，カチッとしたシステムを併せて持っているタイトルとしても人気が高い。

　以前当サイトでもクローズドβ枠を確保したが，その後，βテストはオープンフェーズへと移行。現在も順調にテストが進んでいる模様だが，本日，βテストが2002年11月12日をもってVersion 0.50へバージョンアップするとの知らせが届いた。
　今回のバージョンアップは過去最大級の修正/変更がなされるもので，風船エモーションやPvPシステムの追加を始め，戦闘システムなどにもメスが入っている。内容を以下に列挙しておこう。

■名声レベル
　ギルドの創設や称号，商人の対応などに関係してくる「名声レベル」というパラメータを導入。「名声レベル」は，通常レベルとは異なる条件で上下する。

■サポーターシステム
　名声レベルを効率良く稼ぐため，ほかのプレイヤー（複数可）との契約を補助する機能。

■アクション性を取り入れた戦闘システム
　通常攻撃と特殊攻撃で交互にモーションをキャンセルできるだけでなく，一部の
特殊攻撃→特殊攻撃もキャンセルできる（つまり，魔法やスキルが連発可能なる）。攻撃を避けるモンスターに対しては，タイミングをとりながらの戦闘が楽しめるようにもなる。

■徒党を組むモンスター
　モンスターたちが建設中の砦（防衛拠点）である「カプリコ砦」が登場。モンスターの思考ルーチンも進化し，徒党を組んでパーティに攻撃を仕掛けたりもする。

■操作性が向上
・移動する方向をダブルクリックすることで，その方向に連続移動が可能になる
・重なって落ちているアイテムの選択がしやすくなる
・現在いるマップの名前を確認できるようになる

■その他の追加要素
・闘技場内でプレイヤー同士の戦いが可能に
・モンスターに変身できるようになる
・新しい感情表現「風船エモーション」が多数追加
・装備品の追加

　上記のように多くの追加要素が実装されたVersion 0.50。サポーターシステムや名声レベルなどは，システムのベースレベルにまで食い込んだ実装となるだろう。
　本作は，かわいらしいキャラデザインで多くのライトユーザーを獲得したMMORPGだが，今回のバージョンアップでは，硬派なMMOPRGファンが興味を惹かれる内容もある。まだまだ追加の余地があるかもしれないが，まずはバージョンアップ後のβテストに参加して，ゲームの成長に一役買っていただきたい。（Gueed）