Kimの韓国最新PCゲーム事情#19 - 09/17 22:41


Kimの韓国最新PCゲーム事情#19

ラグナロックの父が辞めた!(2002/09/17)

Text by Kim Dong Wook特派員

 以前「こちら」で紹介したウワサが,真実になってしまった。

 2002年9月10日,韓国を代表するMMORPG「ラグナロック オンライン」の父,Kim Hak Gyu氏(写真)が,自らが創設したGravity社を退社したことが正式に発表された。

 ラグナロック オンラインは,2002年8月1日に有料サービスが開始して以来,同時接続者が2万4000人を記録し,8月の売り上げだけでも23億5300ウォン(約2億3500万円)を達成しており,同ソフトのファン達は「この状況の中で開発の総責任者が会社を辞めるというのはまったく納得できない」と,関連サイトの掲示板などで不満をぶつけている。

 ちなみに韓国のゲーム業界関係者の間では,「Kim Hak Gyu氏の退社はGravity社の経営陣達との権力闘争による結果ではないか?」という意見が多数を占めている。また,Gravity社は2002年2月にラグナロック オンラインに関する共同マーケティング契約を三星電子と締結したのだが,その後経営陣が大きく変わり,その過程で何かしらの葛藤が発生した可能性も排除できない。
 そんな中,ラグナロック オンラインに非常に関わりの深いKim Hak Gyu氏の去就という大きな問題に関して,Gravity社は同ソフトのゲーマーに対してもっときちんと発表するべきだったという非難もあがっている。

 一方この騒動とはまったく別に,Kim Hak Gyu氏が,以前の同僚であるRho Chang Gyun氏に詐欺,横領および業務上の背任などの罪で,2002年9月14日付けでソウル地検に訴えられたというNewsが報道され,業界に衝撃を与えている。
 Rho Chang Gyun氏は,Kim Hak Gyu氏が彼の株式を横取りして,SONNORI社から「ACTURUS」の販売代金を不正に受け取った主張している。

 なお,とある関係者(本人が匿名を要求している)は,「Kim Hak Gyu氏がGravity社を辞めたのは,今度の告訴の件とは関係ないだろう」とコメントしており,さらにKim Hak Gyu氏自身は「Rho Chang Gyun氏の株式を横取りしたことは事実無根であるし,身辺の整理が終われば,この件の詳細を明らかにする」と語った。

 今回の一連の問題で,「リネージュ」を超える人気を勝ち得る次世代MMORPGとして期待されてきたラグナロック オンラインは,有料サービス開始以降最大の危機に陥っている。


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