アメリカ国民からAmerica's Armyに対する批判が噴出? - 06/04 17:06


 E3 2002でアメリカ陸軍が開発を発表した「America's Army」は,Unrealエンジンを使った本格的なものにも関わらず無料でのダウンロード配布が予定されていることから,E3後でもゲーマーの間で大きな話題となっている。ところがCNN Moneyは,「ここ」「Your Tax Dollars at Play」(あなたの税金が遊んでいる)という記事において,このシューティングゲームをいままでになかった視点で考察している。

 記事によると,America's Armyに次ぎ込まれた予算は,開発が始まった2001年5月以来700万ドル(約9億円)だそうで,アメリカでの平均的なPCゲームの開発費が200万ドルから600万ドルであることからも,破格の費用がかかっているのが分かるだろう。E3以来,すでに4万5000人ものプレイヤーがダウンロード希望者としてサインアップしており,陸軍志願者募集の広報としては成功しそうな状況にある。しかしアメリカ国民の中には,PCゲームに自分たちの税金が使われたことに眉をひそめる人も少なくないはずだ。
 なお,この記事によると,アメリカ陸軍ではすでに次回作の予定も立てているらしく,予算もさらに大きくなると考えられる。テレビや雑誌広告よりも直接的に"将来の候補生"に訴えられるメディアだけに,プロパガンダのツールとしてのPCゲームのあり方には注目できる。(Okutani)


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