[E3 2002#103]韓国産ロボットシューティング「EPOCH」 - 06/03 19:26

 Electronic ArtsUbi Softなどの大手メーカーが大規模で派手なブースをドーン! と構えるSouth Hall。打って変わって,イギリスやドイツ,韓国などの小振りなブースが,ご自慢の新作ソフトからなにやら怪しげな(?)ハードウェアまでをズラリと紹介しているのが,South Hallのちょうど真下にスペースが確保されているKentia Hallだ。

 そのKentia Hallの入り口付近に陣取り,ネオン全開の派手なブースにスーツ姿のスタッフ,といった具合で出迎えてくれたのが,韓国のソフトハウスSEAN Imagination Technology,そして同メーカーの目玉タイトル「EPOCH」である。
 ロボット物のFPSタイトルといえば,最近だとメディアカイトの「JAXIS」(AXISの日本語ローカライズ版,こちらも韓国産)などが有名だろうか。本作もJAXIS同様,ブーストを使用した高速な移動,人型のロボットデザイン,アニメチックな登場人物など,比較的日本人にも受け入れられやすそうな設定を持ったタイトル。やはり近未来の荒廃した地球が舞台で,プレイヤーは12タイプ用意されたメカを駆って,ハイスピードなシューティングバトルを繰り広げることになる。

 本作は,メカのカスタマイズやグレードアップの要素は抑えられてるようで,デモンストレーション時に変更できたのは武器のみ。100種類以上もある武器は,マシンガンや追尾ミサイルから,ヒートサーベルなどの肉弾攻撃武器までが用意されており,使用するとなかなか派手なエフェクトを交えつつ敵に炸裂するので,プレイフィールは非常に軽快かつ爽快だ。
 画面のインタフェースはシンプルで,装備武器の一覧,自機のステータス,敵を捉えるレーダーなどが,画面の四隅にキチンとまとめられている。操作する機体にはライフなどのパラメータは設定されておらず,敵の攻撃を受けると腕,脚,胴体それぞれの部位にダメージが蓄積される。それと共に,自機のステータスパネルの色が黄→赤に変化していき,蓄積量が一定レベルを超えた時点で破壊を迎えるわけだ。四肢のパーツが破壊されると画面のビジュアルも変化し,一本脚や,片腕の取れた無残なキャラクターが暴れ回るサマを見ることができる。このあたりは"メックウォーリア"に近い。

 「EPOCH」関連の製品ラインアップは,オンライン対戦専用の「EPOCH ONLINE」,シングルプレイモードとマルチプレイを同梱した「EPOCH」,携帯ゲーム機専用の2Dアクション「EPOCH GP」の3タイトルが用意されているが,会場では「EPOCH」のみのデモンストレーションだった。一人称と三人称視点は切り替えが可能で,ちょっと引き過ぎ気味の三人称視点では,カメラと自機の間にオブジェクトが立ちふさがり自機を見失う場面があるなど,ちょっとした作りの甘さも目だった。とはいえ,ランキングシステムを実装したサーバーにおける,最大16人でのマルチプレイは非常に興味深い。アクションをメインに腕を競うことができる本作の今後に期待したいところだ。(Gueed)


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