[IGF2002 07]Links 2003 / Freeelancer - 03/01 15:27


[IGF2002 07]Links 2003 / Freelancer

文 奥谷海人

■Links 2003
(写真は右列上下2枚)

 アメリカはもちろん,スコットランドやメキシコなど6か所のゴルフコースをフィーチャーした,PC用ゴルフゲームの決定版。長い長い歴史を誇る本作は,さらなるバージョンアップを重ねるのだ。最新作ではグラフィックス回りを強化し,埃の舞いそうな砂や景色が写り込む池の反射など,コースのリアリスティックな表現に力を入れているようだ。3Dエンジンがかなり強力なため,グリーンの様子を3Dマップで調査したりという,3Dを活用した使い方も目新しい。
 Links 2003のコースはサテライトからのGPSデータを元にして地形が制作されているため,実際のモノとは寸分たがわぬ出来映えだとのことで,対戦ファンには願ってもないマッチメイキングサービスなどが同梱される予定になっている。その他,各コースは打ちっぱなしやパターホールのような練習施設も完備しており,3Dオーディオをサポートしていて臨場感が格段に増しているのも見逃せない。
 アメリカでは,2002年のクリスマスシーズンに発売される予定である。前作を日本語化した日本のマイクロソフトは,おそらく今作もやってくれるのではないだろうか。

■Freelancer
(写真は左/真中の上下2列)

 E3やECTS,そしてこういったプライベートな発表会での大手メーカーの展示には,必ず「連続出場記録」を持つ作品が存在する。いわゆる"いつまでもいつまでも製品にならない"モノたちで,古くは"Dungeon Keeper","Ultima Online","DiabloII"などが有名だ。この「Freelancer」も,まさにそういう状態になっている。元々はWing Commanderシリーズで知られるクリス・ロバーツ(Chris Roberts)氏が手がけていた作品だが,現在彼はDigital Anvilから退社し,残ったメンバーでいまも制作が続けられている。

 Freelancerはその名のとおり,すでに日本でも発売された「スターランサー」(日本語版がメディアクエストより発売中)と世界観を共有しており,それとは時代設定の異なった宇宙で,アクションアドベンチャーとしてのゲーム性を打ち立てている。太陽系規模の戦争で地球が消滅してしまった宇宙世界において,わずかに生き残った子孫が設立したブリトニアやクサリなど四つの帝国を舞台にして,プレイヤーは開拓者や輸送業者のような立場でプレイできる。
 プレイヤーの仕事はミッション制で,宇宙船着陸場の酒場などで仕事を請け負ったりして,海賊の駆逐から物資の輸入,救助や護衛といった活動を行う。その報酬でさらに宇宙船のアップグレードをするなどして,強力な敵に対抗できるような船にするのだ。ミッションはランダムに選択することができるので,自分の能力や資金の必要性に見合った仕事を受ければよいし,どの帝国に肩入れしてどの帝国に反目するかで,ストーリーもダイナミックに変化していくのだという。

 クリス・ロバーツ氏の作品らしく,操作が非常に簡略化されたドッグファイトを基本にしたスペースコンバットでもある。Gaming Zoneでマルチプレイヤーモードがサポートされる予定になっているのが興味深く,100人規模の対戦も行えるようになるとのことだ。これは,常時稼動型のオンラインRPGのようなサーバーとなるため,プレイヤーが肩入れする帝国を勝利に導くような,比較的長いプレイ時間を大勢の人間が楽しめるような感じになるのではないだろうか。
 発表からすでに4年が経過しているが,アメリカでは今年の秋頃には発売される見通しとなった。


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