現代日本を統一せよ! 「凱歌の号砲 エアランドフォース」最新情報 - 01/30 20:35


 コーエーから,また新しいシミュレーションシリーズが誕生する。
 この「凱歌の号砲 エアランドフォース」(以下,凱歌)は,パラレルワールドの現代日本が舞台だ。当然,北海道から沖縄までの47都道府県のすべてが戦場として登場するぞ。プレイヤーの目的は,日本統一。そう,パラレルワールドとはいえ,この現代日本を舞台に「信長の野望シリーズ」のようなプレイが楽しめるのである。

 凱歌のバックストーリーは,以下の通り。
 1991年,第二次大戦以降大国によって分割されていた日本は念願の再統一を果たす。ところが,統一前に比べて大幅に予算を削られた軍部の不満が溜まり,1999年にクーデターが勃発。日本は軍事政権の元に置かれることとなった。欲望をむき出しにした軍部による圧政は酷く,人々は常に監視され,統制された。逆らうものは次々と投獄される毎日。そして200X年,一人の天才指揮官が,外国の支援を受けた自由解放軍と共に日本を救う戦いを始める。

 現代戦シミュレーションを作り続けてきた石川淳一氏がプロデュースしているだけあって,凱歌のシステムは国産戦略ゲームの延長線上にある,非常に洗練されたものだ。
 ゲームを新規で開始すると,"地域シナリオ"が始まる。まずは第1の戦場となる都道府県を一つ選び,次に"武器供与国"をやはり一つ選択する。ちなみに武器供与国は,以下の六つ。

・アメリカ……地上兵器,航空機の性能は高いが,海上兵器にとぼしい
・アメリカ海軍……バランスはいいが,間接射撃の兵器がない
・ロシア……兵器の種類が多いが,補給,回復が遅い
・ドイツ……地上兵器は最強。ただし航空機と海上兵器には不安あり
・イギリス……バランスがいいが,全体的に能力が低め
・日本……補給,回復が早い。兵器の種類に偏りがあり,購入コストが高い

 武器供与国を決めたら,すぐに"戦場モード"に入る。先ほど決めた都道府県のマップ上で自軍の部隊を操り,敵部隊と戦おう。
 戦場モードはターン制で時間が進んでいく。朝1ターン,昼4ターン,夕1ターン,夜2ターンの計8ターンで1日だ。自分のターンごとに兵器を配置し,移動し,攻撃する。このあたりはターン制ストラテジーの王道といえるシステムだ。
 勝利条件は,敵の拠点を占領するか,敵兵器をマップ上から全滅させること。ただし制限時間がある(最初の戦場だと4日めの21時まで)ので,たとえ優勢でもあまり悠長に構えていないように。
 最初の戦場で勝利すると,"軍備モード"に入る。このモードでは,新しい兵器を購入したり手持ちの兵器で軍団を編成したり,前の戦いで破壊されてしまった兵器を修理することができる。ちなみに,新しい兵器を購入しても,軍団に編成しておかなければ戦術モードで配置することができないぞ。次の戦場/敵軍を考えて軍団を編成する必要がある。
 軍備モードでもう一つ重要なのが,"外交投資"だ。最初に選んだ武器供与国に金銭を渡し仲良くすることで,よりよい兵器を購入できるようになる。また,別の国とも仲良くすることも可能だ。当然多くの国から兵器を購入できたほうが兵器のバリエーションが増えて有利だが,二つのデメリットがある。一つは,外交には大金がかかるということ。もう一つは,たとえばアメリカの兵器で占領したポイントでは,アメリカの兵器しか回復ができないということだ。外交投資する国は,多くても三つくらいの国に絞ったほうがいいだろう。

 軍備モードと戦術モードを繰り返し,その地方(関東,関西など)を統一すると,"全国シナリオ"に移る。基本的なゲームの進め方は地域シナリオと同じだが,戦場が縦/横共に1.5倍に広がり,戦場によっては艦船が配置できるなど,一段上の戦術が要求されるようになっている。いうなれば,「ここからが本番」なのだ。また,全国シナリオからは敵勢力が複数登場したり,同盟勢力が登場することもあるぞ。

 全体的に見て,スッキリとまとめられた良作という感じだ。コーエーブランドらしく,完成度も非常に高い。残念ながらマルチプレイには対応していないが,一人でじっくりと遊びたい人には最高のゲームとなるだろう。(Iwahama)


■発売日:2002年3月予定
■価格:9800円
■メーカー:コーエー
■動作環境:Windows 9x/Me/2000/XP,PentiumII/233MHz以上(PentiumIII/500MHz以上推奨),メモリ128MB以上(256MB以上推奨),空きHDD容量1GB以上

(C)2002 KOEI Co.,Ltd. (C)2002 Cyc.co,Ltd.

※画面は開発中のものです


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