東京ゲームショウ:カプコン&MS - 03/31 22:44


■カプコン

PCゲームの強化が目立つカプコンは,TRIBES2とGround Controlの発表が目立つ。公にはなっていなかったが,Empire Earthの動向も気になるところだ。詳細は「こちら」

・TRIBES2
 オンラインアクションシューティングゲームの先駆けとして海外で高い評価を受けた"Tribes"(トライブス)の続編「TRIBES2」が,東京ゲームショウでお披露目となっていた。TRIBES2は,新ゲームエンジンの搭載により作り出される美しい3Dグラフィックスと広大なステージ,そして"チームプレイ"に重点を置いたゲームシステムが大きな特徴のゲーム。
 カプコンのブースにプレイ可能な体験版があったのだが,いかもに"開発中"という雰囲気だったのが残念だった。しかし,最近人気となっているミリタリー系FPSとは一味違う内容なのは確実だ。ちょっと触ってみたところ,ブースターを噴射したときの浮遊感が印象的だった。
 発売は6〜7月あたりを予定しており,価格は7800円。カプコンからの発売なのだが,ローカライズ(日本語化)はされない模様。オンライン主体のゲームということなので,修正パッチのタイムラグ発生/英語版との整合性などの弊害を考えると,下手なローカライズはしないのが正しい判断だろう。日本国内のサーバー設置は未定とのことだが,国内オンラインゲームの盛り上がり次第でなんとかなる……と個人的には嬉しい。
 残念ながら画面の撮影は禁止となっていたので,画面写真などは公式サイトなどで我慢してほしい。「こちら」にもちょっとしたNewsと画面アリ。

・Ground Control
 TRIBES2と並んで公開されていたのが,近未来を舞台とした3Dリアルタイムストラテジー「Ground Control」だ。国内のゲームファンの間でも今一つ注目度の低いタイトルだが,一見した感じではかなり完成度の高いゲームである印象を受けた。
 なにより映像のクオリティが凄い。戦車などが真近で見られる近接視点のド迫力戦闘視点から,自分の軍隊が豆粒に見えるような高高度視点など,グラフィックスのディテールやカメラコントロールは,かなり気合の入った作り。システムの細かい部分まではチェックできなかったが,概ね操作などに不満は感じることはなく,期待してもいいゲームの一つのようだ。日本でのパッケージ版は"拡張キット"も同時に収録されている豪華版となっており,価格は9800円。
 しかし,こちらもTRIBES2と同じくローカライズされない英語版のままで発売される。これは少し残念なところ。こちらも画面の撮影は禁止だった。重ね重ね申し訳ないが,とりあえず公式サイトおよび「こちら」などを見ておいてほしい。


■マイクロソフト

山と作品をかかえているはずのマイクロソフトは,Links2001(すでに発売中)とトレインシミュレータだけという,ちょっと寂しい展示。Asheron's Call2とかDungeon Siegeとか,いろいろ見せてほしかった……(取り扱いがあるかどうか自体不明だが)。

・マイクロソフト トレインシミュレータ
 東京ゲームショウで初の一般公開となる「マイクロソフト トレインシミュレータ」は,列車のモデルや路線だけではなく,周りの風景や季節感,さらには列車内の要素までをも忠実に再現した,超リアルな"電車シム"だ。
 小田急電鉄,JR九州,肥薩線,アムトラック,オリエント急行,バーリントン ノーザン サンタフェ鉄道,フライングスコットマンの6種類の路線が収録されており,天候や時間帯なども自由に選択できるのが何気に素敵な機能。
 列車は蒸気機関車をはじめとして,ディーゼル機関車,気動車,電気機関車,電車の5種類計9車両が運転可能で,車両重量,出力などを正確にシミュレートしているのでリアルな操作感覚を再現している。いろいろなシチュエーションを自由に設定して遊ぶことができるなど,列車好きにはたまらない内容のゲームだろう。
 プレイヤーは,シミュレータとしてこのゲームをプレイすることが基本となるのだが,荷物を目的地に運ぶようなゲーム的な目標設定などもできるようで,単に電車マニアだけでなく,幅広い層のプレイヤーが楽しめる工夫がなされているといえるだろう。

 先ほど「リアルな操作感覚を再現」と書いたが,実はこのトレインシミュレータ,その名のとおり"シミュレータ"ではあるものの操作はいたってシンプルで,単純なキーボード操作だけで自在に列車を操ることができる。カメラの切り替えも簡単で,自分が動かしている列車の姿をいろいろな角度から眺めることができるのもファンならずとも嬉しいところ。
 マイクロソフトのブース自体は,「鉄橋を渡る電車」(の運転席)を模写した形状のブースと,やたらに大きいジオラマが印象的。ミニスカ駅員(?)に扮したコンパニオンのお姉さん方が,事細やかに操作方法やゲームシステムについて教えてくれた。
 製品には,操作方法が一目で分かるクイックリファレンスカードを同梱してくれるそうで,説明書を読まなくても一通りは列車を動かせてしまう親切な配慮が嬉しいところだ。
 発売は2001年夏予定で,値段はオープン価格。のんびり小田急線を走らせるもよし,豪華にオリエント急行を走らせるもよし……。
 当サイトでも,かつて「ここ」「ここ」などでNewsを掲載しているので,参考までにどうぞ。また,「こちら」には会場の(というかコンパニオンのお姉さんの)様子のムービー(15MB)をUpしたのでぜひ見てみてほしい。余談だが,このゲームはナニがスゴイって"海外版でも小田急線が入ってる"ということ。小田急線の世界デビュー作品だ!



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