イベント
屈指のゲーム開発国となったポーランドのゲームショウ・Poznań Game ArenaとGame Industry Confernceの模様をお届け
PGAは,言ってみればポーランド版の東京ゲームショウだ。
さすがに大手デベロッパがここに新作を合わせてくるということはないが,著名なパブリッシャが多数出展しているほか,インディーズゲームコーナーが年々拡大している。
またハードウェアの展示と販売も盛んで,広い会場のあちこちにゲーム用デバイスやゲーマー向けPCを展示販売する巨大ブースが並んでいる。その規模は,もしかするとゲームの展示よりもハードウェアの展示のほうが多いのではないかと感じさせるほどで,このあたりは東京ゲームショウやgamescomと大きく違う部分と言えるだろう。
来場者数は7〜8万人規模と巨大ゲームイベントに慣れた目にはやや少なく感じるが,ブースの巨大さや豪華さがあいまって,イベントのスケール感は相当なもの。さすがはGDPの2%をゲーム産業が占めるというポーランドだけあって,出展者からも参加者からも高い熱意を感じるイベントと言える。
GICも年々拡大を続けており,昨年はワンフロアで行われていたものが,今年は2フロアをフルに使うようになった。これにともないPitch(ゲーム開発者が自分のゲームを投資家にプレゼンする場)も拡大しており,大規模なPitchイベントも開催されている。
興味深いのは,GICでの講演はほとんどが英語で行われるということだ。もちろんポーランド語による講演もあるが,こちらは少数派となっている。これにはGIC参加者がポーランド以外からも多いという側面もあるが,ポーランドにおいてはゲーム開発者は最初から国際市場を展開先として見ているということも,小さくない影響を与えてるように思える。
実際,ポーランド語の話者人口は4000万人弱。この規模の人口を相手にAAA級のゲームを作るのは無謀と言わざるをえないだろう。筆者はポーランドにあるゲーム開発スタジオをいくつか巡ってみたことがあるが,企画会議が行われていたと思しきホワイトボードに書かれたゲーム関係の単語(スタート,エンディング,敵などなど)がどの会社でもだいたい英語だったのは,とても印象深かった。
ともあれ,まずは今年のPGAがどんなイベントになっているのか,写真でご覧いただこう。
「Poznań Game Arena」公式サイト
「Game Industry Conference」公式サイト
PGAの会場を歩いてみた
「Poznań Game Arena」公式サイト
「Game Industry Conference」公式サイト
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