イベント
「JINS MEMEゲーム実況プレイ動画コンテスト」の説明会をレポート。「集中度」を可視化すると,ゲーム実況はどう変わるのか
メガネ型のウェアラブルデバイス「JINS MEME」を制作したジンズの渡部寛紀氏,「東京アニメ声優専門学校」講師の鈴木悠太氏,ゲーム実況者のタイチョーさんが登場して,コンテストの概要紹介やJINS MEMEを使った動画制作のアドバイスなどが行われた。本稿で,説明会の内容をまとめてみたい。
「JINS MEME ゲーム実況プレイ動画コンテスト」公式サイト
上記のようにJINS MEMEはメガネのような形状のウェアラブルデバイスで,まばたきと,8方向の視線移動が感知できる。本来,ゲームのために作られたものではないが,e-Sportsへの活用が期待できるという。
JINS MEMEを使用するためには,専用のiOSアプリ「JINS MEME OFFICE」(以下,OFFICE)が必要だ。OFFICEとJINS MEMEを連動させることで,得られたデータが分かりやすく数値化されるという仕掛けになっている。
簡単に説明すると,アタマとは,1つのことにどれだけ没頭しているかを示す数値で,集中すればするほど,数値が上がっていく。これは,集中度が高いと,まばたきの回数が減ることなどに基づいてるという。
そしてカラダは,作業中に美しい姿勢を保っているかを表す指標だ。以上の3つの数字を合わせた総合点が左上に表示され,これで集中度を測ることができるわけだ。
参加は,個人でもチームでも可能で,1か月に6回以上,動画の投稿を行うことが条件だ。最終的に,1つの動画の再生回数が最も多いゲーム実況者が勝利する。
使用するゲームのジャンルは自由だ。動画の再生時間は30分以下で,垂れ流しではなく,しっかり編集することが求められている。理由について渡辺氏は,「長すぎるとダレてしまうから」と述べ,タイチョーさんも「30分くらいが見やすい」と同意していた。
また,発表会で使われたスライドには記されていなかったものの,動画のタイトルに「MEME ゲーム実況プレイ」と記載することも必須となる。再生回数のランキングは,JINSのホームページでいつでも確認できるとのこと。
最後に鈴木氏が,自分が制作した動画を用いて,制作のコツを来場者にレクチャーした。キモになるのは,表示される数値を実況でどう生かすかだ。
集中力は,例えばボス戦の前や難度の高いミッションに挑むとき,とくに上昇する傾向にある。そうしたとき,自分の気持をテロップで表現したりすると面白くなると鈴木氏は説明した。
また,厳しい局面にもかかわらず意外に集中できなかった場合,「集中できませんでした……」というテロップで,ネタっぽくするのも引きになる。また,効果音でアクセントをつけるのも効果的だ。
人間は集中すると表情の変化が乏しくなる。そういうときこそ,状況が分かりやすい編集を行うことが大切なのだそうだ。
ここでは,鈴木氏自身が実際に行った接続方法が例として挙げられ,プラットフォームによっては少々特殊な接続方法を必要になることなどが説明された。
レポートは以上だ。参加者は熱心に聞き入っており,コンテストへに対する意気込みが感じられた。コンテストは7月21日から8月21日までの1か月間予定されており,果たして参加者がどんな動画を投稿してくるのか,今から楽しみだ。
「JINS MEME ゲーム実況プレイ動画コンテスト」公式サイト
- この記事のURL: