“名字”のパワーで戦う。NHKが1500万件の名前ビッグデータを使用した無料ブラウザゲーム「学園名字バトル ネームキングダム」を公開

　膨大なビッグデータをこれまでにないビジュアルで表現し続けているNHK総合テレビの番組「データなび」。この番組の連動企画として，1500万件におよぶ“名前ビッグデータ”を使った無料ブラウザゲーム「学園名字バトル ネームキングダム」が開発され，番組内で紹介されると共に，2015年12月1日に一般公開された。ブラウザベースのため，PCでもスマートフォンからでもプレイ可能だ。

「学園名字バトル ネームキングダム」ゲームページ

　ネーム キングダムは「都道府県ごとに，自分の名前がどのくらい多いのか，少ないのか!?」をテーマに開発されたタイトル。プレイヤーは入力した自分の名字，あるいは作った名字で，都道府県ごとに用意された敵の名字と戦う。都道府県の敵達を倒して全国制覇するのが目標である。

　具体的に説明すると，プレイヤーはまず自分の名字を決め（本当の名字でもいいし，そうでなくてもいい），出身地を選ぶ（アバターもここで決まる）。このとき，当該出身地における決めた名字の「よくある度」や「ならでは度」などが分かる仕組みとなっている。その出身地ならではの名字やメジャーな名字などがランキングで確認可能だ。

まずは名字を入力。デフォルトは定番の「鈴木」

決めた名字と出身地により，さまざまなデータが表示される

　その後プレイヤーは，各都道府県の番長キャラと戦っていく。実際のバトルでは，候補として出された文字をお題に沿って組み合わせて名字を作り，それを相手にぶつける（お題が“自分の名字”の時は，最初に決めた名前を使うことになる）。メジャーな名字や極めて珍しい名字などはパワーが高く，相手により多くのダメージを与えられるという仕組みである。要するに「いかに強そうな名字を作るか」がポイントだ。

バトルでの名字作りは（少なくとも手元で試した序盤は）候補として表示された文字から選ぶ形で，どれを選んでも必ず“存在する”名前になる

「こんな名字があったのか」という発見があるのも，本作の魅力だろう

　バトルでプレイヤーが名字を作る（相手を攻撃する）たびに，当該名字の全国ランキングや，出身都道府県におけるよくある度，ならでは度が表示されるのが面白い点。また名字選びには制限時間があり，短時間で強そうな名字を探さなければならないという緊張感もある。

　とはいえ，基本的には非常にカジュアルな作りとなっており，誰でもすぐに始めていつでも好きな時にやめられる。興味のある人は気軽に試してみよう。

「学園名字バトル ネームキングダム」ゲームページ