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徳岡正肇氏がまとめた書籍「ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード」が発売中
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印刷2015/04/10 12:56

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徳岡正肇氏がまとめた書籍「ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード」が発売中

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画像集 No.002のサムネイル画像 / 徳岡正肇氏がまとめた書籍「ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード」が発売中
 断じて筆者のことではないが,「ゲームに詳しい」などと言う人に限って案外,「Ingress」「LINE」の区別がついていなかったりする。もちろん,多くの読者にとってそれは大した問題ではない。知り合いなどとゲーム談義に花を咲かせるとき,ゲームやゲーム業界についての知識が少しぐらい間違っていても構わないのだ。
 だって,ゲームだもん。
 しかし,「ゲームで生きていこう」と考えている人にとっては,問題になりかねないというか,割と致命傷になる。ネットの断片的な情報や「友達がそう言ってた」的な知識でゲーム業界に身を投じるのは(基本的に個人の自由だが)とても危ないことなのだ。

 4Gamerで,さまざまな記事を書いているライターの徳岡正肇氏がまとめた「ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード」(以下,「ゲームの今」)は,そんな,ゲームで生きていこうと考えている人に向けられた一冊だという。2010年にリリースされた「デジタルゲームの教科書 知っておくべきゲーム業界最新トレンド」(以下,「デジタルゲームの教科書」)の改訂版というか続編というか,そういう位置づけなのだが,ゲーム業界の移り変わりにはすさまじいものがあり,前書では現実にそぐわない部分もいろいろ出てきてしまったたために,今回の出版に至ったという。

編者近影
画像集 No.003のサムネイル画像 / 徳岡正肇氏がまとめた書籍「ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード」が発売中
 400ページを超える大部の書「ゲームの今」は,「ビジネス」「カルチャー」,そして「テクノロジー」の大きく3部構成になっており,サブタイトルにもあるように,18のキーワードに沿って,それぞれの分野の専門家15名が筆をとっている。ちなみに編者の徳岡氏は,いろんなことの専門家,という感じだ。
 本書がフォーカスしているのは,タイトルどおり“今”であり,執筆時期を考えると2014年の日本のゲームシーンになるだろう。そのため,ゲーム史などの「終わってしまった話」には(例外的な章もあるが)ページはあまり割かれておらず,またモバイル向けのソーシャルゲームもガラケーではなくスマホが前提といった感じになっている。また,「ゲーム実況」「バーチャルリアリティ」など,「デジタルゲームの教科書」が出た頃には海のものとも山のものとも分からなかった事柄も新たに取り上げられている。

 教科書なので,本書の基本的なスタンスは「広く浅く」だが,例えば「バーチャルリアリティ」や「ミドルウェアとゲームエンジン」など,「テクノロジー」関連ではかなり突っ込んだ解説が行われている。「Unity」のコマンドライン引数を調べることはできないが,ゲーム制作に「Unity」を使うことで,どんなメリット/デメリットがあるのかよく分かる,という感じだ。

 上記のように対象読者は,ゲームを作りたい人,ゲームメーカーで働きたい人,そしてゲームに投資しようといった人が中心になるのだが,必ずしもその範疇にいなくても,例えば「ビジネス」を読むだけでも仲間うちで「あいつはゲーム通だ」という評判がとれそうな気がする。興味のある人はぜひどうぞ。
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