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スマホゲームクリエイター向けの勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」の公式レポートが公開
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印刷2018/02/22 20:59

リリース

スマホゲームクリエイター向けの勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」の公式レポートが公開

サムザップテックナイト with B.E.
配信元 サムザップ 配信日 2018/02/22

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

スマートフォンゲームクリエイター向け勉強会
「サムザップテックナイト with B.E.」イベントレポート
エンジニア必聴!〜AWS and GCP 聞いておきたい事例紹介

画像集 No.001のサムネイル画像 / スマホゲームクリエイター向けの勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」の公式レポートが公開

株式会社サムザップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:桑田栄顕、以下、サムザップ)は、2018 年 2 月 8 日(木)に東京・渋谷キャストスペースにて、スマートフォンゲームクリエイター向け勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」を開催いたしました。
「サムザップテックナイト」は、スマートフォンゲーム業界全体の振興・盛り上げを目的とし、スマートフォンゲームクリエイターの方に向けて企画されたイベントです。今回はメイン登壇と事例紹介、キャリア相談会兼懇親会の 3部構成で行われました。

1 部のメイン登壇には、「AWS&GCP 今から使うならどちらを選ぶ?」と題し、元 CyberAgent AdTech Studio インフラリードエンジニア 村井翔太朗(むらい しょうたろう)氏にご登壇いただきました。

続く 2 部では、AWS の事例紹介として、Craft Egg 山村英貴(やまむら ひでき)による「ガルパ(※)を支えるデータベース負荷分散の紹介」。
GCP の事例紹介として、株式会社 AbemaTV 後藤健(ごとう けん)より「AbemaTV Running on GCP」。それぞれ続けての事例紹介が行われました。

最後の懇親会では、株式会社 Branding Engineer 様のご協力による、エンジニア採用を目的とした「キャリア相談」も行いました。

※株式会社 Craft Egg 運営「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」

<「サムザップテックナイト with B.E.」レポート>
1 部のメイン登壇は、村井翔太朗(むらい しょうたろう)氏「AWS & GCP 今から使うならどちらを選ぶ?」でした。
村井氏は、CyberAgent AdTech Studio でのインフラリードエンジニアの経験から、AWS と GCP それぞれの特徴と、それぞれ向いているシステムについて自身の見解を述べました。

画像集 No.002のサムネイル画像 / スマホゲームクリエイター向けの勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」の公式レポートが公開

村井氏の講演は、まず AWS と GCP それぞれの特長の比較から始まりました。
AWS は、その理解しやすさ、ドキュメントの充実度、サポートの手厚さから信頼性が特徴だと村井氏。
権限もしっかり作られており、堅牢性も兼ね備えているとのこと。加えて、Amazon Aurora や高速 KVS、ストレージサービスなどの特徴的なサービスがあるのも魅力の 1 つだと付け加えました。
対して GCP は、ネットワークの設計が先進的で、ロードバランサも優秀です。
コンテナマネジメントでは Kubernetes が提供されており、またコンピュートに関しては早くてコスパがいいのも特徴だと続けました。

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続けて AWS と GCP それぞれ向いているシステムに話は及びました。
AWS はエンタープライズ向けシステムで使いたいと村井氏。データセンタとつなぎたい、セキュリティ周りや権限を管理したい、低レイテンシデータベースを使用する必要があるなどの場合におすすめしたいと語りました。
また AWS には連携するサードパーティツールが豊富にあるので、それを使いたいという理由で選ぶのもいい。対して GCP は、ロードバランサの性能が非常に良くスケールアップレイテンシもほぼゼロです。

よって、グローバルのサービスや、シンプルな 3 層 Web アプリケーションだとかなり使いやすいだろうと続けました。
Kubernetes を使いたい、BigQuery を使って分析したい、TensorFlow(Cloud Machine Learning)を使って機械学習を行いたい場合も GCP が選択肢となるでしょう。
最後に、Google は、ロードバランサやネットワークが尖っていていい、と個人の感想を述べました。

村井氏の講演は、実体験に基づいたあるあるネタのご紹介も多く、終始会場から笑い声の聞こえる、和やかな講演となりました。

2部では、まず株式会社 Craft Egg 山村英貴(やまむら ひでき)が登壇し、「ガルパを支える DB 負荷分散の紹介」と題して AWS の事例を紹介いたしました。

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主に Amazon Aurora について紹介になりました。
「結論からいうと、Amazon Aurora にだいぶ助けられました。(データベースにつなぎにくる)アプリからみた MySQL の互換性に問題がない。これは当たり前のようだがとても大切なことです。」と山村。
また、書き込みレイテンシが安定していることもメリットの1つと続けました。
ただ、「Amazon Aurora 使っていると夢のデータストアのような気持ちになりますが、テーブルスキャンはローカルの速いストレージや DB を使ったほうがいいように設計されているように感じました。
テーブルスキャンを欲張りすぎると、Aurora バックエンドのストレージにかかる負荷が高まりすぎるように感じました。インスタンスのタイプをあげても爆速的に早くなるわけではないようにチューニングがなされていました。」と、Amazon Aurora を使用する際の注意点についても述べました。

続けておすすめの機能として、スナップショット機能を上げました。
DROP TABLE など危なっかしいオペレーションをやりたいときに便利とのこと。
サーバーサイドエンジニアとしては、過去のある時点のデータを手に入れることができるデータ巻き戻し機能もオススメしたいと続けました。

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続く Q&A コーナーでは、たくさんの質問が飛びました。
参加者「Amazon Athena を BigQuery と同等に使う工夫を教えてください」
山村 「Athena の FAQ にも書いてあるのですが、ファイル数が多すぎると遅くなるので、ファイルを結合しています。ファイルを結合しすぎると、今度は負荷が分散しなくなるので、適度に結合する必要がありました。僕らはアワリーで結合しましたので、結合の仕方を色々テストするといいと思います。また、Amazon Kinesis Firehose はデフォルトでファイルが分割されてしまうのですが、それをそのまま Amazon Athena で読むと遅くなります。僕らはファイルをくっつけるバッチを自分たちで作成しました。」

2 部続いての登壇は、株式会社 AbemaTV 後藤健(ごとう けん)による「AbemaTV Running on GCP」でした。終了時間が近づいていたため、かいつまんでの紹介となりましたが、会場には熱心にメモを取る参加者も多く、続く懇親会でも後藤へ質問したい参加者が列を作りました。

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後藤の発表は大きく Google Kubernetes Engine と Google Compute Engine のメリットの紹介となりました。
まず Google Kubernetes Engine について後藤氏は、マネージドが楽で、Stackdriver Logging 連携が優秀であることに焦点をあてました。
AbemaTV では Stackdriver Logging を使用して、ユーザーやコメント・ビデオなど、各マイクロサービス単位で細かくログを追っているそう。
「きちんとフィルタリングすれば、確認しやすいものが手に入る」と所感を述べました。次に Google Compute Engine ですが、マシンタイプをカスタムすることができるので、低コストで細かい要望に応えることが可能とのこと。コア数や最大メモリに制限はあるものの、AbemaTV ではこのカスタムマシンタイプで充分にまかなえているそう。
最後にライブマイグレーションにはとても助けられていると強調しました。
「ホスト OS のアップデートやメンテナンスのタイミングで、強制的にゲスト OS の再起動を告知されたりすることがないのはGCP ならではですね。」と、会場の笑いを誘いました。

▼懇親会&キャリア相談会の様子
対談後の懇親会にはたくさんの方が参加され、キャリア相談も含めて盛り上がっている様子が見られました。

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■サムザップは今後も、定期的に「サムザップテックナイト」を開催していく予定です。
新しい情報や今回のスライドの一部はサムザップテックナイト公式サイト:http://technight.sumzap.co.jp/で発信していきますので、ご確認ください。

<「サムザップテックナイト with B.E.」概要>
日時:2018 年 2 月 8 日(木)19:30〜21:40
会場:渋谷キャストスペース
対象者:スマートフォンゲームクリエイターの全ての方
参加費:無料

登壇者:

画像集 No.008のサムネイル画像 / スマホゲームクリエイター向けの勉強会「サムザップテックナイト with B.E.」の公式レポートが公開
村井翔太朗(むらい しょうたろう)氏
DNS/DHCP アプライアンスの開発に従事するうち、インフラの運用に興味を持ち、株式会社サイバーエージェントに転職。
2015 年 3 月から 2018 年 1 月までインフラ横断組織にて、10 以上のプロジェクトのインフラ管理に従事した。


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株式会社 Craft Egg 山村英貴(やまむら ひでき)
京都大学工学部卒業。2013 年サイバーエージェント新卒入社。サーバーサイドエンジニアとして画像配信、広告配信、リアルタイム通信基盤、チャット基盤、アセットバンドル配信基盤などを担当、現在は「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」でサーバーとインフラを担当。


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株式会社 AbemaTV 後藤健(ごとう けん)
大学卒業後はスマートフォンゲーム開発会社でインフラエンジニアとして活躍。日々バーストトラフィックと戦う。
2017 年株式会社サイバーエージェントに入社。現在は AbemaTV のインフラ面の改善・運用保守に従事している。


主催:株式会社サムザップ
Web サイト:
http://www.sumzap.co.jp/
Facebook ページ:
https://www.facebook.com/Sumzap/
サムザップテックナイト HP:
http://technight.sumzap.co.jp/
connpass サムザップテックナイトコミュニティ:
https://sumzaptechnight.connpass.com/
TECH PLAY サムザップテックナイトコミュニティ:
https://techplay.jp/community/_sumzaptechnight
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