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グリー,第2四半期決算を発表。買収会社ののれん減損で大幅な純損失へ
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印刷2015/02/04 17:41

業界動向

グリー,第2四半期決算を発表。買収会社ののれん減損で大幅な純損失へ

 グリーは,同社第2四半期(2014年7月1日〜12月31日)の決算発表を行った。売上高は495億4500万円,営業利益111億900万円,純損失41億7900万円となった。

画像集 No.001のサムネイル画像 / グリー,第2四半期決算を発表。買収会社ののれん減損で大幅な純損失へ

 四半期単位の利益が赤字になるのは上場以来2度めだが,今回は76億5400万円とかなり大きなものになっている。その原因は,OpenFeintとポケラボののれん代減損処理を行ったためで,それぞれ90億2000万円,93億7000万円を計上している。
 のれん代とは,実資産以上に価値のある会社の企業買収の際に発生する資産と買収額の差額を示すものとなる。10億円の資産を持った会社を100億円で買収した場合には,90億円がのれん代となり,数年に分けて償却していくのが普通だ。一方,買収した会社の価値が大きく低下したときに取られるのが減損処理となる。

 OpenFeintは,会員ベースで7500万人のコミュニティを持つ独自の付加機能を備えたプラットフォームを展開していたが,2011年に世界展開を目指していたグリーに85億7500万円で買収され,OpenFeintを機能を同社のプラットフォームと融合していた(関連記事)。今回は,購入額を上回る減損処理が行われたことになる。

 ポケラボは,かつてソーシャルゲームで大きな実績を持っていた会社で,2012年に138億円でグリーに買収されている(関連記事)。携帯電話からスマートフォンへのシフトを模索していた当時のグリーが,スマートフォンでトップクラスの実績を挙げていた会社を次々と買収していた動きの一つでもあった。今回の処理では,ポケラボの会社価値が三分の一ほどに低下したとの判断がうかがえる。

 上記の減損処理以外でも,このところ低下傾向にあった売り上げや営業利益がさらに落ち込んでおり,半期での営業利益は前年比で41%もの低下を示している。グリーによれば,次の四半期から反転攻勢を狙うとのことだ。ネイティブアプリへのシフトが本格化して新作11本が投入され,その後はLINEとの協業なども予定されているという。

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グリーIR情報ページ

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