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au,月間のデータ通信容量を6種類から選べる新料金プラン「カケホとデジラ」発表。最大で月13GBのデータ定額サービスを用意
音声およびデータ定額を合わせた毎月の料金は,最小で月額6500円(税別),「auスマートバリュー」を適用した場合は最小で月額5566円(税別)となる。
LTE対応スマートフォンでの新料金プランを表でまとめてみた。
電話カケ放題プラン | データ容量 | データ月額料金 | 合計金額※ | auスマート バリュー適用時※ |
2700円 | 2GB | 3500円 | 6500円 | 5566円 |
3GB | 4200円 | 7200円 | 6266円 | |
5GB | 5000円 | 8000円 | 6590円 | |
8GB | 6800円 | 9800円 | 8390円 | |
10GB | 8000円 | 1万1000円 | 9590円 | |
13GB | 9800円 | 1万2800円 | 1万1390円 |
データ通信の段階的定額プランに音声定額プランを組み合わせる料金プランは,NTTドコモが先陣を切って導入し,ソフトバンクモバイルも追随していた。KDDIもこれに追従してきたわけだが,先行2社と比べた場合,5GBを超える料金プランが割安に設定されているのがポイントだ。KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は,「8〜13GBは『スーパーお得』」と述べて,その優位性をアピールしていた。
データ容量が契約プランを超過してしまった場合,それ以降は次の契約月に切り替わるまでの間,通信速度が128kbpsに制限されてしまう。それを回避するための手段として,データ容量を追加購入できる「データチャージオプション」も用意されている。これを契約しておくと,月間の残り容量が少なくなったときに電子メールで警告が来るので,追加のデータ容量を0.5GB分550円,1GB分なら1000円(いずれも税別,62日間有効)で,KDDIのサイトから購入できるというものだ。
なお,データ容量を超過したときに自動で購入されるわけではないので,追加容量の購入はユーザーが自身で行う必要がある。
また,家族で新料金プランに加入しているならば,家族内で余ったデータ容量を0.5GB単位で渡せる「データギフト」という仕組みも,2014年12月に導入される予定だ。
NTTドコモの家族向けプランである「シェアパック」の場合,「一定のデータ容量を家族間で分け合う」という仕組みなので,家族の誰かが大量にデータ容量を使ってしまうと,ほかの家族が使えるデータ容量の枠が減る(※追加購入は可能)という問題があった。それに対してKDDIでは,データギフトは余った分を渡す仕組みであるため,誰かのデータ容量が減る問題(実際には,通信速度が制限される)は起こらないと主張している。
他社の「家族で分け合う」方式では,誰かが大量に使うと他の人にしわ寄せが来てしまう(左)。それに対してKDDIのデータギフトであれば,余ったものを家族に分ける仕組み(右)なので,そうした問題が生じないとKDDIは主張している |
各社が相次いで打ち出した新料金プランは,従来型プランと比べて必ず安くなるというわけではない。しかし,毎月の支払料金が従来よりも予想しやすい仕組みとなっているので,データ通信のヘビーユーザーでも,「超過したら支払い金額がいくらになるのか分からなくて,使うのをためらう」といった懸念はしなくてもすむようになりそうだ。
いずれにしても,スマートフォンやタブレットのユーザーにとっては,歓迎できるプランといえるだろう。
KDDI 公式Webサイト
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