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PC&PS4用ゲームパッド「Revolution Unlimited Pro Controller」レビュー。カスタマイズ可能なゲームパッド新製品の進化点をチェック
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印刷2019/10/26 00:00

レビュー

待望のワイヤレス化と細かい改善を図り,完成度が高まったSIE公式認定ゲームパッド

Nacon Revolution Unlimited Pro Controller

Text by 林 佑樹


 9月6日,フランスのBigben Interactiveが開発した,PCおよびPlayStation 4(以下,PS4)向けゲームパッド「Revolution Unlimited Pro Controller」(以下,Unlimited Pro Controller)が発売となった。
 前モデルである「Revolution Pro Controller 2」(以下,Pro Controller 2)は,ボタンやトリガーに対する機能割り当てのカスタマイズや,独自ボタンの追加といった特徴を備えるゲームパッドであった。それに対して本製品は,細かな改良と待望のワイヤレス接続対応を実現した機能強化版という位置づけにある。

Nacon Revolution Unlimited Pro Controller
メーカー:Bigben Interactive
問い合わせ先:PlayStation 周辺機器 サポート
直販価格:1万7980円(税込1万9418円)※2019年10月26日現在
画像集 No.001のサムネイル画像 / PC&PS4用ゲームパッド「Revolution Unlimited Pro Controller」レビュー。カスタマイズ可能なゲームパッド新製品の進化点をチェック

 本稿は,Pro Controller 2を1年ほど酷使して,故障させるほど使い込んだ筆者によるUnlimited Pro Controllerのレビューとなる。そのため,Pro Controller 2との比較や,買い換えるべきかといった部分に重点を置くが,新製品だけでなく,従来モデルも気になっているという読者にも参考になる内容は多いだろう。

 先に結論を述べてしまうと,本製品はPro Controller 2の細かい問題点を解消しており,Pro Controller 2ユーザーであればUnlimited Pro Controllerへ移行することで,不満を解消して満足感を得られる可能性が極めて高い。特に背面ショートカットキーの不調に悩まされているなら,迷わずポチってOKといえるほどだ。それでは製品の詳細をチェックしていこう。なお、本稿の作成にあたって,2019年8月にテストを行っているが,編集部の都合により掲載が遅れることとなった。

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 今回評価したのは,数あるPS4対応ゲームパッドの中でも,追加ボタンやボタンへの機能割り当て変更機能を備えながら,PlayStation公式ライセンスを取得した国内唯一の製品「Revolution Pro Controller 2」である。底面に追加ボタンを4つ備える本製品は,実際のゲームで便利に使えるのだろうか。3か月以上使い込んだ結果をレポートしよう。

[2018/10/29 17:00]

ついにワイヤレス化を実現。ボタンレイアウトは変わらないが,細かな調整で誤入力が減る


 Unlimited Pro Controllerは,Bigben Interactiveが展開するゲーマー向け製品ブランド「Nacon」のゲームパッドで,ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下,SIE)から,PlayStation公式ライセンスを取得した数少ない製品の1つだ。そんな事情もあり,本製品をPS4専用ゲームパッドであると思う人もいるかもしれないが,実際はPC(XInput)にも対応している。

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Unlimited Pro Controllerの製品パッケージ
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パッケージを開くと,収納ポーチが顔を出す

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収納ポーチにはゲームパッド本体と付属品が収められている
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付属品の一覧。左からクリーニングクロス,USBケーブル,Bluetooth接続用USBアダプタ,重量調節用の錘が入ったケース

 Pro Controller 2では,USBによるワイヤード接続のみだったが,Unlimited Pro Controllerでは,待ちに待ったワイヤレス接続にも対応し,ケーブルにしばられずゲームをプレイできるようになった。接続方式はBluetoothで,付属のBluetooth接続用USBアダプタ(以下,USBアダプタ)を介してPCやPS4と接続することで,最大7mの範囲で通信できる。

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USBアダプタ。首振り機能があるため,コントローラー側に向けておくといい
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USBアダプタ使用時は青色LEDが点灯するが輝度は低めで,気になりにくい

 それでは,まずはスティックとボタンのレイアウトから見ていこう。Pro Controller 2と同様に,Unlimited Pro Controllerは,左右のアナログスティックが水平に並ぶDUALSHOCK型ではなく,左スティックをD-Padの上に配置したXbox型のレイアウトを採用する。正面から見る分には,よく見るゲームパッドといったところか。

正面。オマケ程度の扱いだった[SHARE]ボタンと[OPTIONS]ボタンは,やや大きくなり,押しやすくなった
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左がUnlimited Pro Controllerで,右が筆者所有のPro Controller 2だ。並べてみると,Unlimited Pro Controllerでは,ボタンとスティックの間を広く取っていることが分かる
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 前モデルに比べると,ボタンの形状やボタン内部のスイッチといった細かい部分が変わり,誤入力しにくい構造を採用したのがUnlimited Pro Controllerのポイントだ。
 分かりやすいのはタッチパッドで,Pro Controller 2よりも高さが低くなっている。Pro Controller 2では,タッチパッドの高さが高めで,プレイ中に誤って押してしまうことがあったのだが,Unlimited Pro Controllerではそれが少なくなったのだ。
 また,Unlimited Pro Controllerでは,D-Padが純然たる十字キーとなり,こちらも意図しない斜め入力をしにくくなっている。

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タッチパッド横の縁が盛り上がっているので,相対的にタッチパッドの背が低くなっている。これによって誤入力が減った
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D-Padは十字キーに変更。意図せぬ斜め入力率が大幅に減っている

 なお,PS4がスリープ状態のときに,本製品のPSボタンを押してもスリープ状態を解除できない点は,Pro Controller 2から変わっていない。PSボタンでスリープを解除できないということは,初期化時やセーフモードで起動させた場合,Unlimited Pro Controllerでは操作できないことを意味する。そのため,緊急時用にDUALSHOCK 4を手元に残しておく必要がある点には注意してほしい。

Pro Controller 2では凸型だったPSボタンは,凹型に変更となった
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スティックのシャフトを換装して傾斜角を変更可能。実際に操作するとはっきりした差が分かる


 それでは前面の各部を細かくチェックしていこう。はじめにアナログスティックからだ。スティックの軸は金属製となっている。これにより,摩耗を抑制して,長期間に及ぶ使用でも,入力感が変わりにくい。

アナログスティック。ALPS製の軸を採用するとのこと
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スティックシャフト。左から最大傾斜角30度用,38度用,46度用となる
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 スティックにおける改良点としては,スティックのシャフトとスティックヘッドを変更できるようになったことが挙げられる。金属製の円筒系パーツであるシャフトを入れ替えて,スティックの最大傾斜角を30度,38度,46度と3段階で変えられるのだ。数字が小さい方が,入力量が大きくなると理解していい。

 スティックシャフトは,左スティックと右スティック用がそれぞれ付属する。たとえば,左スティックはざっくりとした移動用に30度のシャフトを,右スティックは細かいエイムのために46度のシャフトを取り付けるというように,左右で異なるセッティングが可能だ。
 なお,標準では左右両方とも46度のスティックシャフトが取り付けられていた。

スティックシャフトを変更して傾けてみたもの。左から46度,38度,30度となる。写真で見るとあまり差がないように感じるが,実際に操作するとはっきりとした差を体感できる
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 スティックの高さは,DUALSHOCK 4よりも高く,ゆっくり移動したり,一気にダッシュしたりといった操作の切り替えがやりやすくなった。
 また,Pro Controller 2では,左右のスティックで傾けたときに重さが左右で異なっていたのだが,Unlimited Pro Controllerは,ほぼ均一であるように感じた。厳密にはある程度使った試用機での印象なので,他の個体もすべてそうとは言えない。

凸型と凹型のスティックヘッドがそれぞれ2つ付属する
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 スティックヘッドは,凸型と凹型が2つずつ付属しており,初期状態では左ティックに凹型,右スティックに凸型が取り付けてあった。これも操作のクセに応じて変更できるので,プレイしながら自分にあった調整を探るといいだろう。

 スティックを押し込む操作についても確認しておくと,DUALSHOCK 4と比較した場合,しっかりと力をかけて押し込む必要があった。DUALSHOCK 4の場合,押し込み操作が軽く,誤入力の主な発生要素になっていたのだが,これが起きにくくなっているわけだ。


大型化したトリガーボタンは押しやすいが耐久性に不安も


 次は前面にあるボタンを見ていこう。[○/×/□/△]ボタンは,ボタンごとに高さや頂部の形状が異なる仕様となっている。横から見ると分かるのだが,DUALSHOCK 4では,フラットな円形のベース上に同じ形状のボタンを4つ水平に配置していた。一方,Unlimited Pro Controllerは,筐体の形に沿って,緩やかなカーブを描きながらボタンが並んでいる。これによって,指先でボタンを探りやすく,自分がどのボタンを押そうとしているのかを認識しやすいのだ。

写真のように場所によりボタンの配置は水平になっていない。たとえば[○]ボタンは筐体の曲面に沿うように斜めになっている
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 ショルダーにある[L1/L2]ボタンは,Pro Controller 2よりも大きく押しやすくなった。オムロン製スイッチの採用により,はっきりとした入力感が得られるようになったこともポイントと言えよう。
 本製品がターゲットとするeスポーツ向けタイトルの場合,主な操作は[L2/R2]トリガーで行い,[L1/L2]ボタンはサブで使うというケースが多いため,[L1/L2]ボタンでは入力した感触の分かりやすさを優先したのだと推測できる。
 
 [L2/R2]トリガーも,Pro Controller 2から大型化しただけではなく,本体の側面に向けてカーブした形状となり,フィット感が向上した。トリガーの先端部分がやや反り返っているのだが,ここに指を軽く引っかけるような入力もしやすくなっている。

ショルダーにあるボタンとトリガーが大型化した。筐体の形に合わせた形状なので,持ちやすく,押しやすい。ボタンとトリガーの間には段差があるので,指で識別できる
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左がUnlimited Pro Controller,右がPro Controller 2。こうしてみると,ショルダーボタンとトリガー間の隙間を無くしつつ,中腹部の厚みが増したのもわかる
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 本稿の後半で詳しく触れるが,Pro Controller 2やUnlimited Pro Controllerは,設定用アプリケーションから,キーマッピングの変更や,トリガーの入力感度などを細くカスタマイズでき,これが大きな特徴の1つとなっている。
 Pro Controller 2では,トリガーに触れただけで入力が発生する玄人好みの設定が可能だったが,Unlimited Pro Controllerでは,気持ち押し込んでから入力が発生するように変わった。これは[L2/R2]トリガーの耐久性に起因した変更ではないかと筆者は考えている。
 
 というのも,筆者がPro Controller 2を使い始めて半年ほど過ぎたあたりで,他のボタンを入力したり,ゲームパッド自体を振ったりすると,勝手に[L2]トリガーの入力が発生してしまうようになったのだ。
 また,入力ごとに内部からキィキィと音がするようになったので,保証が失われることを承知のうえで分解してみたところ,内部にあるアームのような部品がややひっかかっていた。しかし,これを直しても,しばらくして上記エラーが再発してしまった。

Pro Controller 2を分解したときの写真。赤い丸で囲った部分の調子が悪くなっていた
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 Unlimited Pro Controllerの試用機でも使っているうちにトリガーから音が鳴るようになった。後段でも触れているように、Unlimited Pro Controllerでは,センシングのタイミングを調整することでエラー率を下げているようだが、Pro Controller 2よりも価格が上昇したにも関わらず、使用頻度の高い入力系統の耐久性が変わっていないように見えるのは残念だ。


独自要素が盛り込まれた背面ボタン


 続いては,背面にあるボタンをチェックする。ここは,Nacon製ゲームパッドにおける独自要素が盛り込まれている部分なので,しっかりと見ていこう。
 背面の中央部には,プロファイル選択ボタン,ワイヤレスとワイヤードの切換スイッチ,「1/2/PC」と書かれたモード切換レバーがあり,その下には,ヘッドフォンの出力音量調整ボタンとマイクミュートボタンが並ぶ。さらに左右グリップ内側には,左に「S1」と「S2」,右には「S3」「S4」という「ショートカットボタン」を配置している。

背面のボタン配置が分かる写真
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 モード切り替えレバーは,その名のとおり,Unlimited Pro Controllerの動作モードを切り替えるためのものだ。動作モードの切り替えにスライドスイッチを採用していたPro Controller 2とは異なり,プレイ中に指が触れてもレバーが動きにくいので,意図しないモード切り替えが起きにくくなっている。Pro Controller 2を使い込んでいるユーザーならば,この変更がどれだけ大きいか分かるはずだ。

左からプロファイル切り替えボタン,接続モード切り替えスイッチ,モード切り替えレバー。ボタンやレバーは誤操作しにくい形状をしており,ゲームを妨げるようなトラブルが発生しにくくなっている。
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 モード切り替えレバーは,レバー左側の文字が,以下の動作モードを表している。

  • 1:PS4用PS4 Mode
  • 2:PS4用のPS4拡張モード
  • PC:PC用のPC拡張モード

 PS4 Modeは,基本的な動作モードで,専用アプリケーション「Revolution Unlimited Software」(以下,Unlimited Software)を使わなくとも,ショートカットボタンの機能割り当てが可能だ。ただ,細かいカスタマイズはできない。まずはここからUnlimited Pro Controllerになれるといいだろう。
 ちなみにPS4 Modeにおけるショートカットボタンの設定方法は以下のとおりだ。

  1. プロファイル選択ボタン長押し
  2. 右アナログスティックのLEDライトが点滅
  3. 設定したショートカットボタンを押す
  4. 割り当てたいボタンを押す
  5. プロファイル選択ボタンを押す
  6. 設定終了

動作モードによって右アナログティック周辺のLEDカラーが変わる。ちなみに初期設定は,PS4 Modeが青色,PS4拡張モードが赤,PC拡張モードは点灯ナシとなっていた
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 PS4拡張モードは,Unlimited Softwareの使用を前提としたもので,キーマッピングの変更だけでなく,アナログスティックや[L2/R2]トリガーの感度変更といった細かなカスタマイズが行える。D-Padの8方向入力と4方向入力の切換や,右アナログスティック部分にあるLEDの設定変更も可能だ。
 Unlimited Pro Controllerに慣れてきて,あれこれ調整したくなった人向けのモードといえる。
 
 最後のPC拡張モードは,PS4拡張モードと同様の機能をPCで使用するためのものだ。

 追加ボタンの説明に戻ろう。プロファイル選択ボタンは,キーマッピングなどの割り当て設定をまとめたプロファイルを変更するものだ。Unlimited Pro Controller内には,PS4拡張モードのプロファイルを4種類と,PC拡張モード用のプロファイルを4種類の,最大8種類までプロファイルを保存できる。

 プロファイルの変更はスムーズで,プロファイル選択ボタンを押した時点で切り替わり,変更時のラグもない。タッチパッド下にある4つのLEDが点灯する位置で,選択中のプロファイルを判別できる。FPSやTPSといったジャンルでは,そのとき使用している武器に応じてプロファイルを変更することも容易であり,実用的だ。
 注意点としては,PS4拡張モード中に,PC拡張モードのプロファイルは読み込めないことで,その逆も同様である。

 接続モード切換スイッチは,ワイヤード接続とワイヤレス接続を切り替える。なお,Unlimited Softwareを使用して設定を変更したり,ファームウェアをアップデートしたりする場合は,ワイヤードモードである必要がある。

3.5mmミニピン端子上部にあるものが,音量調整ボタンとマイクミュートボタンだ
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 新設となる音量調整ボタンは,わざわざPS4側の設定にアクセスする必要がなくなるので,利便性が向上した。マイクミュートボタンの実装も,ゲームパッドから手を離さずに操作できるナイスなアップデートと評価できる。

 なお,ボタンの話ではないのだが,改善の余地があったヘッドフォン出力の音質についてもメスが入って,劇的に向上した。マイク入力時も話した言葉を相手から聞き返される回数が激減している。
 ただ,発生パターンは不明だが,まれにうっすらとヘッドフォン出力にホワイトノイズが乗ることがあった。ファームウェアアップデートで解消できるものなら,ぜひ解消してほしいところだ。


ショートカットボタンがシーソー式から独立式に変更


 グリップ部分にあるショートカットボタンは,Pro Controller 2のシーソー式から,Unlimited Pro Controllerでは,独立式のボタンに変わった。前面から見て左手側のグリップ裏にあるボタンが[S1/S2]ボタンで,右手側のグリップ裏にあるのが[S3/S4]ボタンとなっている。

グリップ部分の内側にショートカットボタンを配置する。Unlimited Pro Controllerでは,独立式のボタンへと変更になった
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 これも筆者の体験したことだが,Pro Controller 2のショートカットボタンも強度面で課題があった。筆者のPro Controller 2は,PS4版「ファンタシースターオンライン2」(以下,PSO2)で酷使した結果,故障した。新たに実装となったクラスが,やたらとテクニック(RPGでいう魔法的なもの)を使い分ける必要があり,それに対応するためにショートカットボタンの使用頻度が上がったためだと考えられる。

 これも分解して分かったのだが,Pro Controller 2のショートカットボタンには,押下時の衝撃を受け止める構造がないので,たとえば,FPSやTPSの「しゃがみ動作」のようによく使う機能を割り当てていた場合,強い負荷がかかる頻度が増える。

Pro Controller 2のショートカットボタンの裏面。左の写真が正常な状態で,右が使い込んで故障したものだ。赤い丸で囲った個所でスイッチを押すのだが,負荷が蓄積した結果,亀裂が入ってしまい接点となる部分が取れてしまった
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 それに対して,新設計のショートカットボタンは,少し押し込むだけで入力が発生するので,頻繁に使用しても故障しにくいだろう。ただ,本稿執筆時点では約2週間ほど運用しただけなので,Unlimited Pro Controllerを長期間使い込んだ場合,どうなるかは未知数である。

 さて,Unlimited Pro Controllerは,錘(おもり)によるに重量調整にも対応する。グリップ部分のカバーをはずして錘をはめ込むことで,重量を増やせる仕組みだ。
 錘は10g,14g,16gが各2個ずつ付属しており,グリップ内にセットすると,重心がやや下にずれる。ショートカットボタンの使用頻度が高い場合,少し浅く持つ方がプレイしやすいので,錘を装着すると安定するだろう。

グリップ部分が取り外し可能で,そこに錘をはめ込む。写真は16gの錘を装着した状態
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Unlimited Softwareでスティックやトリガーを細かく設定できる


 というわけで,ハードウェア面の紹介に続いて,ようやく設定用アプリケーションであるUnlimited Softwareの紹介となる。
 これまでも説明してきたように,Unlimited Softwareは,Unlimited Pro Controllerのボタン割り当てを変更したり,スティックやトリガーの反応を調整したりといった細かな設定が可能だ。本稿では,テストスケジュールの都合で英語版のUnlimited Softwareを使用しているが,アイコンを見ればどんな機能か分かるものが多く,実際に本製品を購入したユーザーが触るであろう日本語版と,大きな違いはないと思う。

 メイン画面から見ていくと,PS4 Mode(動作モードと混ざっているので,分かりにくい表記だが,これはPS4拡張モードのことだ),PC Mode,Updateと項目が並ぶ。
 PS4 ModeとPC Modeは,それぞれの動作モードに対する設定をカスタマイズするもので,設定項目は共通している。

Unlimited Softwareメイン画面。PS4 Modeの設定時は画面のメインカラーが青,PC Modeでは緑になるため,設定中のモードを判別しやすい
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 ボタンやトリガーの設定だけでなく,Unlimited Pro Controller本体やUSBアダプタのファームウェアに加えて,Unlimited Software自体のアップデートも本アプリ経由で行う。ただ,最新のファームウェアがリリースされても,とくに通知はないようなので,たまにチェックするといいだろう。

Updateの画面
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 それではカスタマイズ項目を見ていこう。先に記したように,PS4 ModeとPC Modeで設定項目は共通なので,今回はPS4 Modeの画面で説明する。

 まずは「New Profile」でプロファイルを作成し,続いて「Edit Profile」から設定という流れになる。あらかじめ「nacon_」から始まるプリセットが用意されているのだが,これを選んだ場合,D-Padの4方向と8方向入力が切り換えられないという仕様なので,注意が必要だ。

ゲームパッドの設定画面。画面右にあるのがプリセットだ
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 Edit Profileで行える設定変更は,Unlimited Softwareのコアというべきもので,ここから自分好みにカスタマイズしていく。まずはアナログスティックの設定から見ていこう。
 アナログスティックの設定では,「デッドゾーン」そして「レスポンスカーブ」を,左右のスティックに対して設定する。デッドゾーンとは,スティックを倒してから入力が発生するまでの傾き具合を指定するものだ。初期状態では,ほんの少しデッドゾーンが設けられている。

 実際の設定は,設定画面中央にあるグラフのような設定項目上で縦線をスライドさせるか,画面右の「Dead Zone」に数値を入力することで,デッドゾーンが変化する。線が右にあるほど,もしくは値が高いほど,スティックを傾けても反応しなくなるというわけだ。
 デッドゾーンの調整だけでも,だいぶ操作感が変わるので,次に記するレスポンスカーブがよくわからない場合は,デッドゾーンの調整と,スティックシャフトの交換で設定を詰めてもいいだろう。

左スティックの設定画面。図にある色がついている線がレスポンスカーブで,縦の白い線をスライドするとデットゾーンを調整できる
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右アナログティックの画面も設定項目は同じ。アイコンをスティックヘッドの凹凸で表現しているので,スティックヘッドを交換しているとちょっと混乱するかもしれない
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 レスポンスカーブは,スティックを傾けたときの入力量を「小/中/大」の3段階に分けて設定するものだ。図の縦軸が入力量,横軸がスティックの傾きを示している。標準では,スティックの傾きに対して,リニアに入力量が大きくなるのだが,レスポンスカーブを調整することで,少し傾けただけでも大きく動く,あるいは,大きく傾けても動きを緩やかにといった設定が可能だ。

 スティックシャフトを変更すると,レスポンスカーブの設定も変わる。テスト時間の関係であまり詰められなかったが,FPS向け設定の場合,左スティックには46度のシャフトを,右スティックには30度のシャフトを装着した状態で,レスポンスカーブを調整するとよさそうだ。

 画面右の「Sensibility」と「Reverse Y axis」のうち,Sensibilityは感度を2段階で調整する設定である。標準の状態では「+」,つまり敏感に反応する設定になっている。一方,Reverse Y axisはY軸の動きを逆にするものだ。

 続いてボタンへの機能割り当てを見てみよう。「MAPPING」(マッピング)の画面では,PSボタンと[OPTIONS]ボタン,[SHARE]ボタン以外の前面ボタンと,背面のショートカットボタンに対して,機能割り当てを変更できる。

 機能割り当ての手順だが,まず,Unlimited Softwareの画面上で機能を割り当てたいボタン,たとえばショートカットボタンの[S1]を選んでから,ゲームパッド側で割り当て元となるボタン,たとえば[△]ボタンを押すと,割り当て先の[S1]ボタンに[△]ボタンを登録できる仕組みだ。
 ただし,複数ボタンの同時押しといったマクロや,PCに接続したキーボードの入力は割り当てることはできない。キーボードのファンクションキーを,ショートカットボタンに割り当てたい人は多いと思うのだが,PC拡張モードでも登録できないのは改善してほしい。

ボタンマッピング画面
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 十字キーの8方向入力と4方向入力を切り替えたり,アナログスティックの左右を反転したりといった設定もここから可能だ。アナログスティックの左右を入れ替えたくなるようなタイトルはすぐに思い浮かばないが,いわゆる「AC持ち」のようなイレギュラーな持ち方をするときに,好みに合わせた操作体系に設定できる可能性はある。

 トリガーの設定を行う「TRIGGERS」はシンプルで,トリガーを押し込んで入力が発生する位置(スタート側)と,最大限に押し込んだ位置(エンド側)を決めるだけだ。

トリガーの設定画面。トリガーをどこまで押し込むと入力が始まるかと,どこで最大入力になるかを設定する
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 スタート側は0%〜33%間を1%刻みで調整できる。0%に設定すると,トリガーを気持ち押し込んだだけで入力が発生する。エンド側は50%〜100%間で設定でき,値が小さいほど,標準の状態よりも早く最大入力に達する。レースゲームにおけるブレーキの“遊び”を削るといった用途に使えるだろう。

 前段で,半年ほど使いこんだところ[L2]トリガーの誤入力が頻発するようになったという話をした。その問題が発生したあとに,設定用アプリケーションで[L2]トリガーの入力発生タイミングを0%から30%に変更してみたところ,問題は沈静化した。
 ちなみに,Unlimited Pro Controllerにおける入力発生タイミング0%は,Pro Controller 2でいう20%くらいであった。Pro Controller 2における問題をあらかじめ織り込んで,仕様を変更したものと思われる。

 なお,スティックとトリガーの調整具合は,画面右下にある「Test Area」から確認できる。それぞれの設定画面からもアクセスできるため,反応を見ながら調整を進めていくことも可能だ。

ボタンマッピング以外の設定はまとめて確認できる(左)。Test Areaは各設定画面からアクセスできるため,微調整が何度も必要なアナログスティックとトリガーの確認が楽に行えるだろう(右)
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 「Download/Share」の項目は,NaconのWebサイトにアクセスし,ほかのユーザーが作成したプロファイルをダウンロードしたり,自分の作成したプロファイルをアップロードしたりすることも可能だ。
 有名なeスポーツプレイヤーがプロファイルをアップロードしていることもあるため,そうしたトッププレイヤーが,どのような設定でプレイしているかチェックすると参考になる。

Download/Shareの画面
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NaconのWebサイト経由で,ほかのユーザーが作成したプロファイルをダウンロードしたり,自分が設定したプロファイルを共有できたりする
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 最後の「General Settings」は,振動機能(VIBRATION)の設定や,LEDの色や発光パターンを変更するものだ。振動設定は,本体に内蔵する2基のアクチュエータに対して,それぞれ振動の強さを設定する。
 LEDは右アナログスティックを囲む円環内に組み込まれており,LEDの色や明るさ,発光パターン(Effect),発光パターンが変化するスピードを選択可能だ。明るさは0〜100の間を1刻みで設定でき,0にすればLEDをオフにできる。発光パターンは,点滅や一定サイクルで色が変わるなど4種類があり,見た目以外での用途はないと思われるので,好きなパターンを選ぶといいだろう。

General Settingsの設定画面。項目を見ると分かるように,LEDは右スティックの円環部だけ変更が可能で,タッチパッド下にあるLEDは変更できない
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左から明るさ0,明るさ50,明るさ100。劇的な差はないので,100のままでも問題はない
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 LEDの色は1パターンのみしか設定できないような印象を受けるが,円環部分は4つに分かれていて,それぞれに対して異なる色を設定できる。色は20種類から選べるが,任意の色を作成することはできない。PS4拡張モードとPC Modeの識別に使うと便利だ。

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色はプリセットで20種類を用意しているが,任意の色は作れない
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LEDは円環部を4分割する形で設定できる

いくつかのプリセットカラーの反映させてみたもの。細かい調整はできないため,気分に合わせて好みの色にするといいだろう
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高価だが高い完成度のゲームパッド。手に取って感触を確かめてほしい


 今回のレビューにあたり,Unlimited Pro Controllerで,PSO2と「HARDCORE MECHA」,「グランツーリスモSPORT」,「Call of Duty Modern warfare Remastered」をプレイしたが,そこでの感触をベースに印象をまとめたい。

 Unlimited Pro Controllerを持つときに,[S1]と[S3]は薬指で,[S2]と[S4]は小指で押す形になりやすいので,ショートカットボタンの[S1]と[S3]に使用頻度の高いボタンを割り当てて,[S2]と[S4]は補助とするのがよさそうだ。
 中指や薬指にゲームパッドを乗せて保持するケースが多いと思うが,Unlimited Pro Controllerは厚みがあるので,手のひらで軽く挟むような持ち方も可能だ。

側面の面積が十分あるほか,滑り止め加工の効果が高く,手のひらを利用して保持することも可能だ
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 アナログスティックは,スティックヘッドを変更できるが,左スティックに凹型,右スティックに凸型という初期状態の構成から変更することはなかった。
 スティックシャフトも,結局は初期状態である左右46度のまま使用した。右アナログスティックはカメラ操作に用いることが多いため,「30度のシャフトでもいいかな」と感じたものの,ゲームタイトルごとに変更するのは,正直面倒だ。ソフトウェア側で自分の好みに合う設定を見つけるまでは,かなり時間がかかりそうである。

アナログスティックの仕上がりは,やはり良好だ。また,D-Padの誤入力が減ったこともうれしい
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 総括としては,Unlimited Pro Controllerは,Pro Controller 2をアップデートして完成度を高めた製品と評価できよう。とくに,誤操作を減らすための工夫が随所に見られ,ユーザーからのフィードバックを受け止めて,ストイックに応えたいい仕上がりのゲームパッドだといえる。
 実際,発売前の試用中は「これ返却したくねーな,このまま売ってくれないかな」と思いっぱなしだった。[L2/R2]トリガーの構造と耐久性には不安を感じるが,Pro Controller 2に戻りたくない快適さがある。
 Pro Controller 2を使ったことがない人がゲームパッドを探している場合でも,Unlimited Pro Controllerは,扱いやすく仕上がっているため,すんなりと使っていけるはずだ。また,PC用ゲームパッドとしても,Xbox Elite Wireless Controller Series 2と比較できるだけのスペックを有するので,よい選択肢となるだろう。

 ただ,ワイヤレス対応や細かい改修により,価格はPro Controller 2よりも6000円ほど高い,1万7980円(税込1万9778円)となっている。ゲームパッドとしては高額な製品になるため,実際に手にとって感触を確かめてほしいところだが,Pro Controller 2は店頭で試せる場所が少なかった。Unlimited Pro Controllerでは,ハンズオンできる場所が増えることを期待したい。

 カスタマイズ性重視のゲームパッドを探している人は,ぜひUnlimited Pro Controllerを体験してほしい。指先から納得を得られるハズだ。

SIEのRevolution Unlimited Pro Controller製品情報ページ

NaconのRevolution Unlimited Pro Controller製品情報ページ

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