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LGからアスペクト比21:9のFreeSync対応液晶ディスプレイ5製品が登場。アプリに合わせて画調モードの自動切り替えが可能に
5製品の基本仕様とメーカー想定売価,および単純計算した税込価格は表のとおりだ。
製品名 | サイズ,形状 | 解像度 | メーカー想定売価 (税抜) |
税込の予想実売価格 |
34UC88-B | 34インチ, |
3440×1440ドット | 11万2000円前後 | 12万960円 |
29UC88-B | 29インチ, |
2560×1080ドット | 6万1000円前後 | 6万5880円 |
34UM88C-B | 34インチ, |
3440×1440ドット | 10万2000円前後 | 11万160円 |
34UM68-P | 34インチ, |
2560×1080ドット | 7万1000円前後 | 7万6680円 |
29UM68-P | 29インチ, |
2560×1080ドット | 5万1000円前後 | 5万5080円 |
新製品に共通する特徴の中でゲーマーにも有用そうな要素としては,OSD機能と同等の設定が可能なPC用ソフトウェア「OnScreen Control」の提供が挙げられる。OnScreen Controlでは,OSDメニューにある基本的な設定をPC上で行え,かつ,アプリケーションごとに画調モードを自動で切り替える機能といった付加要素も利用できるようになるという。ゲームとそれ以外のアプリケーションで,画調モードを切り替えて使いたいという要望に応えられるかもしれない。
また,ディスプレイ内部での信号処理を省略して,表示遅延を短縮する表示機能「Dynamic Action Syncモード」(DASモード)を採用する点も,ゲーマーには注目すべき点といえよう。
各製品のスペックも簡単に見てみよう。
上位モデル的な位置付けにあるUC88シリーズは,AH-IPS方式の液晶パネルを採用し,DisplayPort接続によるFreeSync利用時は最大垂直リフレッシュレート75Hz,HDMI接続時は61Hzとなっている。視野角は上下左右とも178度で,中間調(gray-to-gray)応答速度は5ms,最大輝度は300cd/m2,コントラスト比は1000:1,色空間規格であるsRGBのカバー率は99%といったところが主なスペックだ。なお,湾曲型液晶パネルの曲率は公表されていない。
フラットな34インチAH-IPS液晶パネルを採用する34UM88C-Bは,新製品では唯一,ハードウェアキャリブレーションによる発色の調整が可能な製品となっている。その一方,FreeSync使用時の最大垂直リフレッシュレートが60Hzに抑えられているので,どちらかといえばゲーム以外のグラフィックデザインなどの用途を視野に入れた製品といったところか。
視野角や応答速度,最大輝度やコントラスト比といったスペックは,UC88シリーズと同じである。
34UM68-Pと29UM68-Pの2製品からなるUM68シリーズは,ゲーマー向けの廉価版といった製品だ。34UM68-Pは,解像度が2560×1080ドットと,今回発表された34インチモデルの中では低かったり,29UM68-Pの最大輝度が250cd/m2とやや暗かったりするあたりが,廉価版たる由縁か。その分,34UM68-Pの予想実売価格が7万円台と,34インチサイズでアスペクト比21:9の液晶ディスプレイとして,安めの価格になっているのはポイントといえよう。
とはいえ,FreeSync使用時の最大垂直リフレッシュレートは75Hzなので,その点ではUC88シリーズと同様。視野角や応答速度,コントラスト比なども,UC88シリーズと変わらない。
5万円台から12万円台までと,価格のバリエーションが豊富なので,アスペクト比21:9の液晶ディスプレイ導入を検討している人には,予算に合わせた選択肢を提供してくれる新製品となりそうだ。
LG Electronics 液晶ディスプレイ製品ページ
2016年の21:9ウルトラワイドモニター全4シリーズ8機種
3月24日(木)より全国で順次発売
LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社
LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社(代表取締役社長:李仁奎(イ・インギュ)本社:東京都中央区以下、LGエレクトロニクス・ジャパン)は、2016年モデルの21:9ウルトラワイドモニター全4シリーズ8機種を、3月24日(木)より、全国で順次発売します。
21:9ウルトラワイドモニターは、シネスコサイズ21:9の画面アスペクト比により、様々な利用シーンを提供します。曲面型パネルでは、臨場感あふれる迫力の映像を楽しむことができるため、映画観賞はもちろん、広い表示領域でゲームプレイを有利に進めることができます。
さらにオフィスシーンにおいても、複数のウィンドウを並べて作業することが可能です。
また2016年モデルでは、使いやすさとデザイン性がさらに向上し、ユーザビリティにおいては、OSD※1ジョイスティックに加え、新たにソフトウェアでのOSD調整が可能になりました。
デザインは、半円形のクレセントデザイン「アークラインスタンド」によって、よりスタイリッシュに仕上げています※2。曲面型のUC88シリーズをはじめ、フラット型のUM88C、UM68、UM58シリーズの全4シリーズ8機種の展開により、お客様に充実したラインアップを提供します。
※1 オンスクリーンディスプレイ
※2 UM58シリーズ以外
シリーズ | モデル(型番/カラー) | 発売時期 | 想定売価(税抜) |
UC88 | 34UC88-B | 2016年3月24日(木) | 112,000円前後 |
29UC88-B | 2016年3月24日(木) | 61,000円前後 | |
UM88C | 34UM88C-B | 2016年3月24日(木) | 102,000円前後 |
UM68 | 34UM68-P | 2016年3月24日(木) | 71,000円前後 |
29UM68-P | 2016年3月24日(木) | 51,000円前後 | |
UM58 | 34UM58-P | 2016年3月24日(木) | 51,000円前後 |
29UM58-P | 2016年3月24日(木) | 36,000円前後 | |
25UM58-P | 2016年3月24日(木) | 27,000円前後 |
■主な製品特長
1. 21:9ウルトラワイド画面と曲面型パネル
シネスコサイズ21:9の画面アスペクト比に、狭額ベゼルで映像への没入感を演出する
「CINEMASCREEN」、そしてUC88シリーズでは曲面型を採用することで、今まで体感したことのない臨場感あふれる迫力のある映像を楽しむことができます。
曲面型パネルの特長は、画面に向かって左右両サイドを内側にカーブさせることで、視覚移動を最小化し、画面の中央から端に視点を移したときに発生する目のピント調節の負担を軽減させます。これにより、映像の臨場感に加え、自然な視聴環境を実現しました。オフィスワークでは比較的大きな画面サイズでも画面両サイドの見づらさを軽減し、作業効率を追求した21:9ウルトラワイド画面ならではの操作性をさらに向上させます。
2. IPSパネル採用、sRGBカバー率99%対応
広視野角で発色が鮮やかなAH-IPSパネルを採用し、sRGBカバー率99%対応。より、自然な色の再現性を徹底的に追求し、高性能プリンターやデジタル一眼レフカメラなど、sRGBの色域に対応した入力・出力デバイスの色再現に対応します。DTPや写真・印刷においてカラーマネージメント環境を整えることができます。また、上位機種は10.7億色(10bitカラー)の表示にも対応します。
3. OnScreenControl機能(ソフトウェア)
付属のOnScreenControl(オンスクリーンコントロール)は主に3つの機能が搭載されています。
- MonitorControl(モニターコントロール):OSDの基本的な設定(明るさ、コントラスト、ピクチャーモードの選択など)をOS上で設定ができます。
- MyDisplayPresets(マイディスプレイプリセッツ):ソフトウェアごとにピクチャーモードをあらかじめ設定(例Excelを[ブルーライト低減モード]、WindowsMediaPlayerは[シネマ]など)することができます。該当のソフトウェアの起動またはウィンドウ選択時に自動的に設定したピクチャーモードが適用されます。
- ScreenSplit(スクリーンスプリット):ウィンドウを自動的に画面上に整列して表示することができる機能です。
また、OSDの詳細な設定の際は、直感的なOSD操作を実現した「OSDジョイスティック」で容易に設定ができます。
4. 目に優しい「フリッカーセーフ」「ブルーライト低減モード」を搭載
バックライトの液晶モニターは、目に見える可視光線の中でも網膜まで達する強い光とされる青色光「ブルーライト」を発しており、目や体に大きな影響があるといわれています。また、従来のLEDバックライトは、輝度を調整するために高速で明滅を繰り返すため、画面のちらつき(フリッカー)が発生し、長時間ディスプレイを見ていると、頭痛や疲れ目などにつながるとされています。
21:9ウルトラワイドモニターは、ブルーライトを低減する「ブルーライト低減モード」、フリッカーを抑制する「フリッカーセーフ」によって長時間の作業や鑑賞の際の目の負担を軽減します。
5. AMD社「FreeSync」テクノロジー搭載
AMD社の「FreeSync」テクノロジーは、滑らかで高速な描写を実現するソリューションで、PCゲームなどに有効です。一般的に、液晶モニターのリフレッシュレートは一定で更新されますが、ゲームなどのコンテンツではフレームレートが一定ではないために、画面にずれが生じる「ティアリング」や映像がカクつく「スタッタリング」が発生します。このテクノロジーにより、対応のAPUまたはGPU搭載グラフィックスカードと液晶モニター間でリフレッシュレートを制御し、ディスプレイとコンテンツを同期することで「ティアリング」、「スタッタリング」を防ぎ、滑らかで自然な映像を画面に出力します。
6. 「DAS(DynamicActionSync)モード」を搭載
通常の液晶モニターは、ビデオカードから受信した映像信号を、スケーラーチップで処理してから画面に描画します。スケーラーチップでの処理により、ビデオカードからの信号が画面に映るまでタイムラグが発生します。「DASモード」は、フレームバッファでの処理を通すことなくダイレクトに映像を出力します。これにより、タイムラグを抑えて早い画面描画を実現でき、ゲームを優位に進めることができます。
7. 暗いシーンの視認性を高める「ブラックスタビライザー」
映像の暗くて見づらい部分を認識して、暗い部分を明るく映し出す「ブラックスタビライザー」を搭載。ゲームシーンでは、暗い場所に隠れた敵を見分けやすくし、ゲームを有利に進めることができます。
8. USB3.0クイックチャージ
上位機種にはUSB3.0端子を実装し、ハブとしてご利用いただけます。このUSB端子はUSB機器の充電機能を備え、USB3.0クイックチャージ機能を有効にすると、接続機器をすばやく充電することができます。
※USBクイックチャージを有効にするとハブ機能は使用できません。
9. ハードウェアキャリブレーションに対応
34UM88C-Pは、ハードウェアキャリブレーションに対応します。キャリブレーター(別売)を使用することで、常に一定の色合いを再現することができます。
10. 高出力スピーカーと「MaxxAudio」による高音質サウンドを実現
高出力のステレオスピーカーを内蔵。スピーカー搭載モデルにはすべて、2011年Technical GRAMMY AWARDを受賞したPC向けサウンドツール、Waves Audio社「MaxxAudio」を採用しました。また、PCや映像機器と接続するだけで、迫力ある鮮明なステレオ音声をお楽しみいただけます。※UM58シリーズを除く
11. スタンドに新デザイン「アークラインスタンド」を採用
スタンドは半円形のクレセントデザインによる「アークラインスタンド」を採用。インテリアフィットを強く意識した高級感のあるデザインに仕上げました。また、上位機種は高さ調整にも対応します。※UM58シリーズを除く
<搭載機能一覧>
■主な製品仕様
UC88シリーズ
UM88Cシリーズ
UM68シリーズ
UM58シリーズ
※本仕様は予告なく変更される場合があります
※画像はすべてイメージです
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