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新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表
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印刷2015/02/16 20:10

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新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表

画像集 No.010のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表
 2015年2月16日,VAIOは,都内にて新製品発表会を開催し,Broadwell世代の第5世代Coreプロセッサを搭載するノートPC「VAIO Z VJZ13A」(以下,VAIO Z),およびタブレットPC「VAIO Z Canvas」を発表した。とくにVAIO Z Canvasは,元ソニーのPC部門が投資ファンドへの事業譲渡によってPCメーカー「VAIO株式会社」となって以降(関連記事),新会社のもとで開発された初めてのPCで,「Broadwell-H」こと高性能ノートPC向けの第5世代Coreプロセッサを採用するのが特徴だ。

 VAIO Zは2月16日15時から同社直販サイトでの受注を開始しており,BTO標準構成価格は19万円前後(税別)とされているので,単純計算した税込価格は20万5200円前後。VAIO Z Canvasは2015年5月の発売予定で,メーカー想定売価は20万円台後半とされている。
 両機種ともにゲーマー向けの製品ではないが,新生VAIO第1弾ということで関心がある読者もいるだろう。


Core i7-5557U搭載とバッテリー駆動時間15時間超

VAIO Z VJZ13A


 VAIO Zは,ソニー時代に販売されていた2-in-1ノートPC「VAIO Fit 13A」の変形機構を受け継ぎつつ,搭載CPUの大幅強化とバッテリー駆動時間の延長を実現した製品だ。ブラックとシルバーの2色がラインナップされる。

VAIO Zのブラックモデル(左)とシルバーモデル(右)
画像集 No.011のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表 画像集 No.002のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表

 ディスプレイ部分に「マルチフリップヒンジ」と称する独特の回転機構を備えており,一般的なクラムシェル型ノートPCとまったく変わらない使い勝手を確保しながら,必要に応じてフォトスタンドのような形態で使ったり,タブレット形態で使ったりすることもできる。
 筆者は今でもVAIO Fit 13Aを使っているのだが,外付けキーボードを接続してデスクトップPC的に使うときにはフォトスタンドに,タッチでも操作可能なゲームを電車の中でプレイするときにはタブレットにと,使い分けができて重宝している。

VAIO Zの変形パターンを連続写真で。天面の中央をヒンジとしてディスプレイ部分が回転する仕組みとなっていて(左),180度回転するとこのとおり(中央)。回転しきった状態で閉じればタブレットに早変わりだ(右)
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 複雑な変形機構を備えながらも,薄型で軽量なボディデザインを実現しているのも注目すべき点だ。本体サイズは324.2(W)×215.3(D)×15〜16.8(H)mmで,重量は約1.34kgとなっている。

 この薄型軽量ボディに,モバイルノートPCや2-in-1ノートPC向けの「Broadwell-U」としては最上位クラスに当たるTDP 28WのCPU,「Core i7-5557U」または「Core i5-5257U」を搭載。定格動作クロックが前者は3.1GHz,後者は2.7GHzと高いことに加えて,Broadwell-Uの統合型グラフィックス機能では最も高性能とされる「Intel Iris Graphics 6100」を搭載するなど,2-in-1ノートPCとしては性能面でも期待できそうだ。
 また,バッテリー駆動時間は15.2〜15.5時間(JEITA測定法 2.0による)とされており,長時間運用も可能と謳われている。VAIO Fit 13Aのバッテリー駆動時間は約10〜12時間とされていたが,これは測定基準の古いJEITA測定法 1.0での数値だ。これと同じ基準の場合,VAIO Zは19.3〜20.2時間のバッテリー駆動が可能とされているので,7割近くも長時間動作することになる。

TDP 28WのCPUを搭載するため,マザーボードの面積を従来機種であるVAIO Fit 13A比で3分の2程度に縮小したうえ,2基の空冷ファンを搭載(左)。グラフィックス性能も強化されたとのことで,「3DMark 11」のデモモードを使って従来機種との性能差をアピールしていた(右)。どうせなら「3DMark」で試してみてほしかったところだが
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衣料・雑貨ブランドの「BEAMS」との協業による特別仕様モデルも販売される。タッチパッドがBEAMSカラーのオレンジ色であるほか,ボディにもBEAMSのロゴが印刷されている。3月13日から受注開始の予定
画像集 No.006のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表
 そのほかにスペックで特徴的な点としては,液晶パネルに13.3インチサイズで解像度2560×1440ドットのペン入力にも対応したIPSα液晶パネルを採用していることや,メインメモリ容量が最大16GB,内蔵ストレージにはPCI Express x4接続のSSDを最大512GBまで搭載できることなどが挙げられるだろう。
 最高スペック構成にすると税込価格が軽く32万円を超えるというものではあるだが,2-in-1ノートPCにも性能を要求したいという人には,響く製品といえるかもしれない。

●VAIO Z VJZ13Aの主なスペック
  • 液晶パネル:13.3インチ,解像度2560×1440ドット,グレア(非光沢)
  • CPU:Core i5-5257U(定格2.7GHz,最大3.1GHz,2C4T,共有L3キャッシュ容量3MB,TDP 28W),Core i7-5557U(定格3.1GHz,最大3.4GHz,2C4T,共有L3キャッシュ容量4MB,TDP 28W)
  • メインメモリ:4GB×2,8GB×2
  • チップセット:CPU内蔵
  • GPU:CPU内蔵(Iris Graphics 6100)
  • ストレージ:128/256/512GB SSD(PCI Express x4接続)
  • 有線LAN:なし
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth:4.0
  • アウトカメラ:799万画素
  • インカメラ:92万画素
  • 内蔵スピーカー:2ch
  • 外部インタフェース:HDMI 1.4(Type A)出力,USB 3.0(Type A)×2,ヘッドセット端子
  • キーボード:日本配列
  • OS:64bit版Windows 8.1,Windows 8.1 Pro
  • サイズ:324.2(W)×215.3(D)×15〜16.8(H)mm
  • 重量:1.34kg
  • バッテリー駆動時間:約15.2〜15.5時間(JEITA測定法 2.0)


Broadwell-H搭載の12.3インチタブレット

VAIO Z Canvas


VAIO Z Canvas。なお,CPUがまだ未発表ということもあって,今回は正式な製品発表ではなく,開発表明なのだそうだ
画像集 No.009のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表
 タブレットPCタイプのVAIO Z Canvasは,冒頭でも触れたとおり,未発表のCPUであるBroadwell-HシリーズのCore i7プロセッサをCPUに採用するのが特徴だ。高性能ノートPC向けと位置付けられたCPUをタブレット型筐体に搭載するというのは前代未聞といってもよく,放熱は大丈夫なのかと余計な心配をしたくなる。

 もう1つの特徴は,12.3インチサイズで解像度2560×1704ドット(アスペクト比は3:2),Adobe RGBカバー率95%というペン入力対応液晶パネルを搭載する点だ。この特徴と強力なCPUパワーによって,VAIO Z Canvasの主な対象ユーザーには,写真家やイラストレーターといったデジタルコンテンツ制作者が想定されているとのこと。

本体左側面側にインタフェース類が集中配置されている。タブレットPCながら,USB 3.0(Type A)×2にHDMI出力とmini DisplayPort出力,有線LAN端子まで装備するというのはかなり豪華な仕様だ
画像集 No.012のサムネイル画像 / 新生「VAIO」がハイスペックな2-in-1ノートPCとBroadwell-H搭載のタブレットPCを発表
 発売が5月と先であることもあり,詳細なスペックやサイズ,重量はまだ公表されていないのだが,メインメモリ容量は最大16GBで,内蔵ストレージは最大で1TB SSDを搭載可能と発表されている。インタフェース類には,HDMI出力とmini DisplayPort出力を備え,さらに端子部分を折り畳むことで本体に収納可能な有線LAN端子も装備するそうだ。

 最小構成価格でも20万円台後半という高価なモデルにはなりそうだが,並みのモバイルノートPCよりもハイスペックなタブレットPCという点には,魅力を感じる人もいるのではないだろうか。

VAIO 公式Webサイト


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