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Samsungの新型SSD「SSD 850 PRO」は日本で7月下旬以降に発売。256GBモデルで約200ドル,512GBモデルで約400ドルに
世界中から約100名の報道関係者が招かれた本イベントでは,すでにレビューを掲載済みの2.5インチストレージ型SSD「SSD 850 PRO」が正式発表されたのだが,今回は,そのイベントで明らかになったことをまとめてお伝えしたいと思う。
SSD 850 PROは7月21日から世界市場で順次発売
日本では7月末から8月初旬の発売予定
SSD 850 PROの発売時期は,「7月21日から世界各国で順次発売」と明らかになった。日本では7月末から8月上旬にかけて店頭へ並ぶことになる見込みだ。
ちなみに現在,国内では31日までの期間限定で,SSD 840シリーズを購入するとギフトカードをもらえるキャンペーンが開催されているので(関連記事),ひょっとすると,そのキャンペーンが終わった後,ということになるのかもしれない。
SSD 850 PRO | SSD 840 PRO | |
---|---|---|
容量128GBモデル | 129.99ドル | 149.99ドル |
容量256GBモデル | 199.99ドル | 269.99ドル |
容量512GBモデル | 399.99ドル | 599.99ドル |
容量1TBモデル | 699ドル | 設定なし |
Samsungによれば,これにより,大容量のメインメモリが確保されたシステムでは,従来以上のキャッシュ性能が得られるようになるとのことだ。
ちなみにこのRAPID 2.0は,SSD 850 PROだけでなく,SSD 840 PROや,SSD 840シリーズの廉価モデルである「SSD 840 EVO」でも利用できるようになるそうだ。
イベントではもう1つ,気になる発言もあった。3D V-NAND技術を用いた3bit MLC NAND型フラッシュメモリ,俗にいうTLC(Triple Level Cell)タイプのフラッシュメモリを採用した新製品も,近日中に発表予定だというのである。常識的に考えれば,SSD 840 EVOの後継製品が,3D V-NAND技術とともに登場するということになるはず。「3D V-NAND+TLC」はもちろん世界初であり,SSDに価格対性能比を追求したい人にとっては,楽しみが増えたといえるだろう。
データセンター向けに
SSD 845DCファミリーも発表
2014 Samsung SSD Global Summitでは,SSD 850 PROだけでなく,データセンター向けSSD「SSD 845DC EVO」「SSD 845DC PRO」も発表されている。
「耐久性に劣るTLC NANDがデータセンターで使えるのか」と疑問を抱く人もいるのではないかと思うが,コンテンツ供給サーバーのように,ほとんどの動作がデータの読み出しのみというサーバーは意外と多く,そうした用途では大容量かつ容量あたりのコストを抑えたSSDが求められており,SSD 845DC EVOはその市場を狙っているのだという。TLC NANDであっても,読み出し速度や読み出し時の耐久性は2bit MLCのNAND型フラッシュメモリとそれほど変わらないのがウリになるようだ。
一方のSSD 845DC PROは,24層の3D V-NANDを用いたMLC NANDフラッシュが採用された製品だ。高い耐久性と性能を併せ持つデータセンターおよびサーバー向けSSDとして訴求されるという。こちらは7月下旬のの出荷が予定されている。
なお,この2製品はデータセンターおよびサーバーのリテール市場向けに発売されるとのこと。一般PCユーザー向けに販売される予定はないそうだが,リテール市場向けだけに,秋葉原のPCショップなど,一部の専門店では買えるようになるかもしれない。
というわけで,イベントにおいて発表された新製品の情報をさくっとまとめてみた。セッションでは当然のことながら3D V-NANDに関する説明もあったのだが,それをしてしまうと長くなるので,稿を改めたいと思う。お楽しみに。
「SSD 850 PRO」レビュー。新世代フラッシュメモリ「3D V-NAND」の採用でSamsungのSSDは何が変わったのか
ITGマーケティング(Samsung製SSD販売代理店)
SamsungのSSD製品情報ページ
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