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LGがアスペクト比21:9の液晶ディスプレイを大幅拡充。解像度3440×1440ドットのハイエンドや,コンパクトな25インチサイズが発売に
今回発表されたLGのウルトラワイドシリーズには,3シリーズの製品ラインナップがある。まず,解像度3440×1440ドットに対応するハイエンド製品の「UM95」シリーズ,解像度2560×1080ドットの主力モデル「UM65」シリーズ,そしてビジネス用途を意識して,スタンド部分にピボット(回転)機能を備えた「UB65」シリーズといった具合だ。
全製品が,LG製のAH-IPS液晶パネルを採用しており,中間調(Grey to Grey)応答速度は約5ms,最大輝度は300cd/m2(34UM95-Pは320cd/m2,後述する25UM65-Pは250cd/m2)といったスペックだ。加えて,アンチグレア処理やフリッカーフリーのバックライトを備える点も特徴であろう。
同日開催された製品説明会での情報をもとに,注目の2製品に重点を置いてレポートしよう。
縦解像度も広くなったハイエンドモデル 34UM95-P
34UM95-P |
34UM95-Pの背面インタフェース部分。USBポートのほかに,Thunderboltポートが2つあるのが目立つ |
本体サイズは829.9
従来,アスペクト比21:9ディスプレイといえば,縦解像度が1080ドットの製品ばかりで,「これだけ大きいなら,もっと縦解像度を増やしてほしい」という声を聞くことも多かった。その点,34UM95-Pなら縦解像度も1440ドットあるので,縦をもっとほしいという要望にも応えられるだろう。
映像入力インタフェースも充実しており,Di
置き場所の制約が少ない25インチモデル 25UM65-P
従来,アスペクト比21:9といえば,横幅が70cm程度もある29インチサイズの製品しか存在しなかったため,サイズの問題で導入したくてもできないという人もいただろう。それに対して25UM65-Pでは,本体サイズ609
映像入力インタフェースは,Di
縦回転可能なビジネス向け29インチモデル 29UB65-P
目立つ違いは,回転機能のあるスタンドの装備と,映像入力インタフェースがDi
29UB65-Pのスタンドには高さ調整や回転(ピボット)機能があり(左),9:21という脅威の縦長配置も可能だ(右) |
製品と画面サイズ,解像度のラインナップと,メーカー想定売価を以下の表にまとめてみた。
製品名 | 画面サイズ | 解像度 | 売価 |
---|---|---|---|
34UM95-P | 34インチ | 3440×1440ドット | 13万5000円前後 |
34UM65-P | 34インチ | 2560×1080ドット | 7万8000円前後 |
29UM65-P | 29インチ | 5万円前後 | |
25UM65-P | 25インチ | 3万4000円前後 | |
29UB65-P | 29インチ | 6万円前後 |
34UM65-P |
29UM65-P |
実のところ,5製品ともゲーマー向けといえる特徴は備えていないのだが,横方向が広いアスペクト比21:9の画面は,アスペクト比16:9よりも臨場感のある映像を表現できる。アスペクト比16:9のまま高解像度化した画面よりも横方向に広い画面のほうが,臨場感という点では優れていると,日常的にアスペクト比21:9の液晶ディスプレイを使っている筆者などは強く感じているほどだ。
LGが示すアスペクト比21:9の利点。各アプリケーションを大きなサイズで並べたまま作業できるのはもちろん,ゲームでも臨場感のある映像を表現できる |
高い垂直リフレッシュレートや,豊富なゲーム向け映像プリセットといったゲーマー向けディスプレイの定番機能にこだわらない人なら,こうした製品をゲーム用PCディスプレイとして選んでみるのも悪くない選択ではないだろうか。
LG Electronicsのディスプレイ製品情報ページ
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