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人によっては銃を使わずに斬りかかってくる「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」CBTレポート。王道ではないからこそ面白いバトロワ
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印刷2021/06/02 17:25

プレイレポート

人によっては銃を使わずに斬りかかってくる「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」CBTレポート。王道ではないからこそ面白いバトロワ

 スクウェア・エニックスが2021年内の配信開始を予定しているスマートフォン向けアプリ「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」(FF7FS,iOS / Android)のクローズβテストが,6月1日にスタートした。

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 本作は,「FINAL FANTASY VII」以前のミッドガルを舞台にしたバトルロイヤルアクションゲーム。ソルジャー候補生を操作するプレイヤーたちが,最後まで生き残ることを目的とした戦いに挑む。

 CBTは6月8日まで開催されるが,開始初日に4Gamerも潜入してきたので,ゲームの流れやインプレッションをお伝えしていこう。

「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」公式サイト



メインマッチは「SOLO」と「TEAM」の2種類

4種類のスタイルからどれを選ぼうか


 試合が始まったらマップ内の好きなところに降下して,銃や弾といったアイテムを拾い,最後の1人/チームとなるまで生き残ることが,ゲームの基本的な流れ。時間経過に応じてマップ内の安全地帯(プレイエリア)は狭まっていくため,試合後半はライバルとの遭遇率が飛躍的に高まり,激戦を繰り広げること必至である。

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 自分が生き残る確率を上げるために,試合序盤からサーチ&デストロイでライバルを減らすか,とにかく身を隠し続けるか,それとも漁夫の利を虎視眈々と狙うか。試合参加者たちのさまざまな思惑も交錯する密度の高いゲームを楽しめるのが,バトルロイヤルゲームというジャンルだ。

 そんな最近流行りのジャンルに参戦することになる本作のCBTバージョンには,「SOLO」(1人)「TEAM」(3人一組)の2種類がメインマッチとして用意されていた。ちなみに,この2種類のランクマッチに加えて,「CHOKOBOFARM」というモードの存在も確認できたが,原稿執筆時点ではいずれもロックされたコンテンツとなっている。

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 マッチングが成立すると,試合前にソルジャー候補生(操作キャラ)のスタイルを選択して,降下地点をマップ上にピン挿しできる準備画面へと遷移する。なおスタイルとは,いわゆる「FF」シリーズでお馴染みの“ジョブ”のようなもので(「FFVII」にジョブの概念はないためスタイルと呼称されている),それぞれユニークなアビリティを使用可能だ。

 スタイルには「ウォリアー」「ソーサラー」「モンク」「レンジャー」の4種類が存在する。

 まず「ウォリアー」は,一定距離をすばやくダッシュするアビリティ「ドッジ」や,近接攻撃でHPを回復できるスキル「スラッシュドレイン」を習得しており,剣を使った近接攻撃が可能となっている。この剣による近接攻撃は扱いやすく,銃声を響かせたくなかったり,弾を温存したかったりするときにも実用的だ。敵からすれば,とくに屋内などで「ウォリアー」と相対することはかなり避けたい。降下直後かつまともな装備を拾えていないときに目を合わせてしまったら,斬りかかられる前に逃げよう。

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 マップでは銃や弾,ポーションのほか,MPを消費して魔法を発動可能となるマテリアが拾えるのだが,二つ目の「ソーサラー」は,その扱いにもっとも長けたスタイル。MPが「1」増加し,「ファイア」「ブリザド」「サンダー」が強化される。魔法の発動にはMPを消費し,発動後はクールタイムが発生するが,「ソーサラー」のアビリティ「マジカルスポット」はMP回復速度アップ・クールタイム短縮効果のあるフィールドを形成できる。好位置に陣取った「ソーサラー」がぽんぽん魔法を放ってくる状況を,どうにかできる人がいるならその方法を教えてほしい。
 ただし「ソーサラー」は近接攻撃がほかのスタイルに比べて弱めであり,なるべくショットガンを持つなど,接近戦における立ち回りは要練習となりそうだ。

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 三つ目の「モンク」は,タフさと回復能力を兼ね備えたスタイルだ。自分の前方にダメージ防御壁を形成するアビリティ「ウォール」や,消費アイテム以外の自身が行うHP回復効果が上昇するスキル「ヒールアップ」を持つ。「ケアル」のマテリアを見つけたら必ず拾いたい。ダメージを一定割合で自動回復する特性もあり,倒されづらいのが持ち味だ。
 徒手空拳による近接攻撃はリーチが短いものの,動作は速め。とはいえ「ウォール」をうまく使った中/遠距離戦が得意なので,銃で撃ち合いたいという人ほどオススメのスタイルかもしれない。

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 最後の「レンジャー」は,索敵に秀でたスタイルだ。自身から一定範囲内に存在するプレイヤーキャラ,モンスターのほか,タレット的な効果がある魔法「ブリザド」や,地雷的な効果がある魔法「グラビデ」の場所をマークするアビリティ「みやぶる」を発動できる。「みやぶる」は屋内に隠れたプレイヤーキャラも発見できるので,逃げ隠れた敵をスムーズに仕留めたり,待ち伏せする敵を暴いて危険を回避したりしやすい。銃のスコープで一定時間捉えた,またはダメージを与えたプレイヤーキャラをマークする特性「マーキング」もある。

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 「SOLO」なら好きに選べばいいが,「TEAM」の場合は味方とのスタイル被りが不可なので,以上の各スタイルにおける特徴はなんとなく把握しておいたほうがいいだろう。

 試合が始まると,一つの飛行物体から全プレイヤーキャラが飛び降りるのではなく,各自がヘリを操作し(「TEAM」の場合はリーダーが操作),マップ上空から好きなポイントに向かって降下できる。
 とはいえヘリの出発地点はランダムなうえ,一定時間が経過すると強制的に降下となるので,例えばマップ右下に出現したものの,マップ左上に降下するといった,長い移動距離を要する戦略は難しいかもしれない。

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 マップはミッドガルがベースとなっているだけあり,地上では「コルネオの館」や「7th Heaven」といった建物も発見可能だ。できればじっくりと観光したいこと請け合いだが,ライバルが自分に向ける殺意や安全地帯の縮小が迫るといった理由から,降下後は速やかに周辺を探索し,装備を整えよう。

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 ミッドガルにはモンスター(NPC)も生息しており,彼らを倒すと希少な銃やアイテムを落とすこともある。加えて本作にはレベルの概念があり,敵のソルジャー候補生(敵プレイヤーキャラ)やモンスターを倒すと経験値を獲得し,レベルアップ。レベルが上がると最大HPが上昇したり,アビリティがより強力になったりする。強力なモンスターの付近にはレア品が入ったアイテムボックスが配置されていることもあるので,激戦に陥りがちな試合終盤を生き抜くためにも,できるだけレベルアップとアイテム集めを兼ねてモンスターに挑み,力を付けておきたい。

 ただし注意したいのが,銃声はほかのプレイヤーに自分の位置を知らせるようなものという点だ。銃で速やかにモンスターを処理してその場を離れるか,静かにダメージを与えられる近接攻撃で弾も節約するという方法がいいだろう。

 CBT中は「カッターマシン」にも遭遇でき,アイテムボックスだけ漁ってとんずらしようと思ったが,意外と索敵範囲が広いようで,アイテムボックスを開けている最中に倒されるという,なんとも情けない形での脱落を味わった。味方と協力してやっと倒せそうなモンスターだが,相応の見返りがあるかは不明。強力なモンスターには,そもそも近づかないのがミッドガルにおけるバトルロイヤルを生き抜くコツかもしれない。

おそらく非常にレアなアイテムだと思われるが,召喚マテリアも存在するようだ(原稿執筆時点ではチュートリアルでのみ確認)。召喚した「イフリート」は味方のアクティブモンスター的な機能を果たし,結構びっくりする火力で近づく敵を倒していった。安全地帯がかなり狭まった試合終盤に召喚されたら,カオスな様相を呈するに違いない
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 ミッドガルにはトラックやバイク,チョコボといった乗り物が存在し,キャラクターが走るよりも速い移動手段となっている。トラックとバイクは道路沿いなどで発見できることが多いが,チョコボはバス停のような「チョコボスタンド」で呼び出す形となっている。各乗り物にはHPが存在し,一定量のダメージを受けると破壊されて(撤退して)しまうが,次の安全地帯が遠いときなどは役に立つ。

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 ミッドガルの各所には自動販売機や公衆電話,ベンチといった施設も存在し,それぞれの機能についても事前に押さえておくと,戦場で迷うことはより少なくなるだろう。

 自動販売機ではギルを消費して武器や弾,アイテムを購入できる。ギルはあちこちで拾えるほか,モンスターを倒すことでも集められる。安全なタイミングを見計らって補充先として活用しよう。

自動販売機
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 公衆電話は「TEAM」時にのみ機能する。自キャラや味方はHPが尽きるとダウン状態となり,ほかの味方の手を借りれば復活できるが,ダウン後にさらにHPが減少すると,生き残っている味方の誰かが一定時間内にこの公衆電話でギルを払わなければ,復活不可となる。そしてベンチは座ると急速にHPとMPを回復できる施設だ。ポーションなどの節約につながるが,座っているあいだは無防備なので,周囲が安全なときに利用しよう。

左がベンチで右が公衆電話
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銃はもちろん強力な武器だが

銃だけじゃない,より自由な戦いが面白い


 原稿執筆時点ではCBT初日で筆者もまだゲームプレイは手探りの段階だったが,本作の面白いポイントは“銃だけじゃない戦い”だと感じている。銃はもちろん強力な武器ではあるが,ソルジャー候補生は近接武器やマテリア(魔法)の扱いにも長けており,どちらも銃の完全な脇役に収まっているというほど弱くないのだ。

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 例えば銃が弾切れを起こしたら,リロードの時間を惜しんで近接攻撃による接近戦に切り替えてくる人もいるし,最初から銃に頼らず魔法やアビリティを巧みに使って殴りかかってくる人もいれば,トラップ系の魔法を設置しながら逃げに徹する人もいる。

 選択できる攻撃手段や搦(から)め手が多彩にあり,敵のプレイヤーキャラは銃を撃ってくるばかりではなく,豊富なバリエーションの攻撃を繰り出してくるので,こちらからしても相手していて飽きがこない。そこが本作の大きな魅力という印象だ。

 銃以外が強すぎる(王道ではないバトルロイヤルである)ことに不満を覚える人も少なくないだろうが,むしろ「FFVII」の世界観的に銃はもうちょっと弱いくらいが合っていると個人的には思う。今回のクローズドβテストを通じて本作がどのような方向に進化していくのかも楽しみにしたい。

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