イベント
開始5分で3年分の罵倒を浴びせられた「Accounting+」プレイレポート。パトカーに花が咲いて児童もお婆ちゃんも大爆発
本作は,「The Stanley Parable」を手がけたゲームデザイナーのWilliam Pugh氏によるPlayStation VR&PlayStation Move専用タイトルだ。Steamで配信されている「Accounting」に,一部システムの変更や新規ステージの追加などが行われている。
プレイヤーは会計士(Accountant)として,何だかよく分からない体験をしていく。ジャンルとしては,いわゆる“脱出ゲーム”系のアドベンチャーで,キャラクターデザインはファンシーと言えるものだが,下品な表現や暴力表現,ゴア描写がたっぷり含まれている。
操作説明を学んだ後,デモは森のステージへと移った。ここでは樹のウロから,白くて頭の大きい奇妙な生物が現れ,Fワード(Fから始まる放送禁止用語)を連呼された。開始5分で3年分の罵倒を浴びた気がする。
状況はよく分からないが,このままだと罵倒され続けるので,何とかしなくては。Steamで配信されているVive対応のPC版は自由に移動できるが,PS4版では特定の地点を選択して移動後,オブジェクトにインタラクトする形式になっている。移動の自由度は下がったが,これなら歩き回れるスペースがなくてもプレイ可能だ。
この場面では切り株状のVRデバイスを,どうにかして起動して使用するとクリアとなる。クリア手順はPC版と同様だ。PC版にはなかったオブジェクトとして,植物の種や植木鉢が存在したが,これらの新要素が結局,何なのかはよく分からなかった。
新要素の植木鉢! 何なのだろう…… |
切り株状のVRデバイスを使用すればステージクリアとなる |
切り株状のVRデバイスを使用すると,視界がホワイトアウト。やがて暗転し,次のステージへと移動した。視界が暗いのは目の前に障害物があるためで,それをどけると,そこはバンらしき自動車の中だった。これはPC版にはないステージのようだ。
運転席では擬人化されたイヌがドライバーを務めており,後部にはこれまた擬人化されたネズミとウサギが乗っている。ネズミの耳が丸くて大きいので,某夢の国的な雰囲気はあるものの,イヌのセリフにはやはり,Fで始まる単語が多い。これは某夢の国では聞けない。
動物達をよく見てみると,何かに焦っている様子だ。外がうるさいので側面のシャッターを開けると,そこに現れたのはパトカーに乗った警察官達。どうやらカーチェイスの真っ只中だったようだ。車内に貼ってある新聞紙によると,動物園で警官を殺害した動物が逃走しているという。
何とか状況を把握しようとしていると,警官の発砲によってネズミとウサギが即死。脳天に銃弾を受けた傷口が,わりとリアルにモデリングされている。これでは夢の国どころか,まるで悪夢だ。
このままだとこっちも殺されそうなので,車内にあった球根など(このバンは園芸作業用らしい)を投げて応戦するが,これがなかなか当たらない。そうこうしているうち,コンテナの蓋が開き,そこにSeed Gunという種撃ち銃を発見した。これをパトカーに向けて撃ってみたら,車体からニョキニョキと草が生え,花が咲いて大爆発。コンバーチブルのパトカーもピックアップのパトカーも大爆発だ。
さらに体験学習で警察署に来ていた児童を載せたバンも大爆発。警察と一緒に追ってきたお婆ちゃんも大爆発。海賊と警察を融合させたまったく新しいPRPD(たぶん車)も大爆発。超展開に超展開が続くカオス状態だ。頭がクラクラしてくる……。
警官隊を殲滅して落ち着いた頃,壁に掛けられていたケースが開き,サブマシンガンが使えるようになった。何だかもう疲れたし,諸悪の根源っぽいということで,イヌを撃ったところ,事故を起こして視界が再び暗転した。
暗転が終わると,本作の宣伝が始まった。どうやらデモはここまでのようだ。
「Accounting+」は2017年12月19日の発売が予定されており,現在は予約受付中とのこと。ただし,これは北米での話。日本語版は……出ないだろうなぁ,この内容だと。
- 関連タイトル:
Accounting
- 関連タイトル:
Accounting+
- この記事のURL: