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「ASTRO Gaming」が日本市場に上陸。コンシューマゲーム機向けサウンド製品ブランドの雄,国内第1弾は「MixAmp」や「A40」ヘッドセットなど
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印刷2018/09/06 12:30

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「ASTRO Gaming」が日本市場に上陸。コンシューマゲーム機向けサウンド製品ブランドの雄,国内第1弾は「MixAmp」や「A40」ヘッドセットなど

 2018年9月6日,Logitech International(以下,Logitech)の日本法人であるロジクールは,コンシューマ向けサウンド製品ブランド「ASTRO Gaming」(以下,ASTRO)の国内展開を発表した。

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 第1弾製品のラインナップと国内価格は以下のとおりで,いずれも9月20日発売予定だ。

  • ASTRO MixAmp Pro TR1万8750円(税込2万250円)
    〜USBおよび光デジタル接続対応で,ゲーム機と接続したときにもDolby Digitalベースのバーチャルサラウンドを利用できるサウンドデバイス。PCとPlayStation 4,Nintendo Switch,Mac対応となる
  • ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TR3万1250円(税込3万3750円)
    40mmネオジムドライバー搭載のアナログ接続型ヘッドセットとMixAmp Pro TRのセット品
  • ASTRO A40 Gaming Headset1万8880円(税込2万390円)
    A40 TR Headset単体。アナログ接続で,PCとPlayStation 4,Xbox One,Nintendo Switch,Mac,3.5mmミニピン端子搭載のモバイルデバイスに対応する
  • ASTRO A40 TR Mod Kit7750円(税込8370円)
    〜A40 TR Headsetの音質や外観をカスタマイズするためのキット
  • ASTRO A10 Gaming Headset8750円(税込9450円)
    〜エントリー市場向けのアナログ接続型ヘッドセット。本体カラー「グレー/レッド」「グレー/ブルー」の2モデル展開で,PCとMac,PlayStation 4,Xbox One,Nintendo Switch,3.5mmミニピン端子搭載のモバイルデバイスに対応する

Thadeous Cooper氏(Director of Community Marketing, ASTRO Gaming, Logitech International)
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 都内で開催となった発表会では,LogitechでASTRO GamingブランドのコミュニティマーケティングマネージャーであるThadeous Cooper(タデアス・クーパー)氏が製品やブランドの成り立ちなどについて語ったので,まずは前者から紹介していきたい。


MixAmp Pro TR


 ゲーム機と組み合わせてヘッドセットおよびヘッドフォンからバーチャルサラウンドサウンドを利用できるようにする製品というのはさまざまに存在するが,少なくとも北米市場で長らくその代名詞存在であり続けたのがASTROのMixAmpシリーズである。そして今回のMixAmp Pro TRはその最新モデルだ。

MixAmp Pro TR
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 MixAmp Pro TRは光角形のデジタル入力端子を用意しており,こことPlayStation 4(以下,PS4)の光デジタル出力端子との間をつなげば(※),デジタルストリームを受けて,Dolby Laboratories(以下,Dolby)のサラウンド技術「Dolby Digital」とバーチャルヘッドフォン用ダウンミックス技術「Dolby Headphone」による7.1chバーチャルサラウンドサウンドを利用可能だ。
 最近では似たようなコンセプトの製品もいくつか出てきており,各社,さまざまなバーチャルサラウンド技術を採用しているが,Cooper氏は「PS4などゲーム機のプラットフォームで最も使われているのはDolbyの技術だ」と,Dolbyの技術を採用し続けている理由を述べていた。

※光デジタル出力端子を持たないCUH-2x00シリーズの場合,いったんHDMIでテレビに出力してから,テレビがのデジタルパススルー端子を通じてMixAmp Pro TRに入れるか,HDMIから光デジタルを取り出すデバイスを介して入れるかすれば利用可能

 また,デイジーチェーン接続を行うための専用端子を入出力1系統ずつ搭載するのもMixAmp Pro TRの大きな特徴だ。これを使って複数台のMixAmp Pro TRを数珠つなぎすれば,たとえばオフライン対戦時などに,PlayStation Networkなどの回線状況に関わらず,仲間とクリアな音声でボイスチャットを利用できる。

MixAmp Pro TRの手前側側面(左)。4極3.5mmミニピン端子を採用したアナログ接続型ヘッドセットを接続したり,AUX経由で外部機器へ出力したりあるいは外部機器から入力したり,デイジーチェーン入出力端子を使って複数台のMixAmp Pro TRをオフラインでつないだりできる。右は奥側背面。STREAMとあるのはストリーミング機器に向けた出力用端子だ。USB Micro-BはPS4だと給電およびマイク入力用だが,PCとつないだ場合にはサウンドデータの送受信が行える
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 内部のヘッドフォン出力およびマイク入力用となるアナログ回路ではきちんとしたノイズ対策もしてあるそうだ。アナログ接続型ヘッドセットやヘッドフォンは,4極3.5mm接続さえ可能であれば他社製品も利用できるので,「北米市場で長い間にわたって売れ続けているゲーム機用サウンドデバイス」が気になる人は,予算の確保をお忘れなく。

●ASTRO MixAmp Pro TRの主なスペック
  • 基本仕様:USBおよび光デジタル接続対応
  • インタフェース:4極3.5mmヘッドセット接続×1,AUX入出力×1,デジタルデイジーチェーン×2(※入力1,出力1),光デジタル角形入力×1,ストリーム出力×1,USB Micro-B×1
  • 出力周波数特性:20Hz〜24kHz
  • 全高調波歪み率(THD):0.1%未満
  • 対応プラットフォーム:PC,Mac,PlayStation 4,Nintendo Switch(※「Astro Command Centerに対応するのはPCとMacのみ)
  • 主な付属品:光デジタルケーブル(※公称3m長)×1,USB Micro-Bケーブル(※公称3m長)×1,デイジーチェーンケーブル(※公称0.5m長)×1
  • 公称本体サイズ:81(W)×132.5(D)×47(H)mm
  • 公称重量:約228g
  • 発売予定時期:2018年9月20日
  • メーカー想定売価:1万8750円(税込2万250円)
  • 保証期間:2年間


ASTRO A40 TR Gaming Headset


 ASTRO A40 TR Gaming Headset(以下,A40)は,北米のゲーム機向けサウンドデバイス市場において定番の1つとして知られる,開放型エンクロージャ採用かつオーバーヘッド型のヘッドセットだ。

A40。搭載するスピーカードライバーは40mm径だ。アナログ接続型なので当然だが,どこも光らない
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 大きな特徴となるのはそのカスタマイズ性の高さで,ブームマイクと,ASTROが「Closed Back Speaker Tag」(クローズドバックスピーカータグ)と呼ぶエンクロージャ部のカバー,イヤーパッド,そしてヘッドバンド部のクッションパッドはすべて簡単に着脱が可能。ブームマイクは左右エンクロージャのどちらにも付け替えられるようになっている。

A40のエンクロージャカバーとブームマイクを取り外したところ。本体側の左右エンクロージャ両方にブームマイク接続用端子がある
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 さらに,専用オプションであるASTRO A40 TR Mod Kit(以下,Mod Kit)を追加購入すると,さらなるカスタマイズが可能になる。
 発表時点だと「レッド」「ブルー」の2製品が展開となるMod Kitには,ノイズキャンセリング仕様のマイクが付属しているため,大会などで周囲のノイズを拾ってしまう問題をできる限り抑えたいというニーズに対応できる。また,交換用のエンクロージャカバーとイヤーパッドはヘッドフォン部を密閉側へ変更できるので,見た目だけでなく音質傾向もカスタマイズ可能になる。

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Mod Kit(レッド)と装着イメージ
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Mod Kit(ブルー)と装着イメージ

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 話をA40本体に戻すと,着脱式のアナログケーブルは先端が4極3.5mmミニピン端子となっており,MixAmp Pro TRはもちろんのこと,DUALSHOCK 4,Nintendo Switch,3.5mmミニピン端子搭載のPCやモバイルデバイスと接続できる。
 付属のスプリッタケーブルを利用すれば,ゲームPCなどで標準的な3極3.5mmミニピン×2というインタフェースも利用可能だ。

本文で触れていないが,ヘッドバンドの長さ調整機構はなかなかメカメカしい
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 なお,本稿の冒頭でも触れたとおり,ロジクールは,A40とMixAmp Pro TRをセットにしたASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TRも用意している。
 税込のメーカー想定売価が3万4000円近いので,この点はなかなか高いハードルになりそうだが,単体でそれぞれ購入した場合は合計で4万円以上の出費になることを考えると,かなり買い得感の高いセットだとは言える。ASTROのド定番製品を両方とも手に入れたいなら,セットは考慮に値するだろう。

●ASTRO A40 TR Gaming Headsetの主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続対応ワイヤードタイプ,開放型エンクロージャ採用
  • カラー選択肢:ブラック
  • 公称本体サイズ:243(W)×176(D)×93(H)mm(※横置き時)
  • 公称本体重量:約369g(※ケーブル除く)
  • 公称ケーブル長:約1m(ヘッドセット本体),約1.5m(PC用スプリッタケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1,3極3.5mmミニピン×2(PC用スプリッタケーブル使用時)
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン出力音量調整,マイクミュート,受話/通話終了
  • 主な付属品:ブームマイク,アナログケーブル(※ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TRでは公称2m長の「A40インラインミュートケーブル」,ASTRO A40 TR Gaming Headsetでは公称1m長の「メディアコントロールケーブル」がそれぞれ付属)
  • 対応ハードウェア:PC,Mac,PlayStation 4,Xbox One,Nintendo Switch,3.5mmミニピンサウンド入出力端子搭載のモバイルデバイス(※ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TRでMixAmp Pro TRを使う場合はPC,Mac,PlayStation 4,Nintendo Switch)
  • 発売予定時期:2018年9月20日
  • ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TRメーカー想定売価:3万1250円(税込3万3750円)
  • ASTRO A40 TR Gaming Headsetメーカー想定売価:1万8880円(税込2万390円)
  • 保証期間:2年間
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜24kHz
  • インピーダンス:48Ω
  • 出力音圧レベル:105±3dB(@1kHz)
  • スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット
《マイク部》
  • 方式:コンデンサ型
  • 周波数特性:100Hz〜12kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:単一
  • ノイズキャンセリング機能:未公開

●ASTRO A40 TR Mod Kitの主なスペック
  • カラー選択肢:レッド,ブルー
  • 内容物:交換用ヘッドバンド×1,交換用エンクロージャカバー(「クローズドバックスピーカータグ」)×2,交換用イヤーパッド(合成皮革カバー付き)×2,交換用ブームマイク
  • 発売予定時期:2018年9月20日
  • メーカー想定売価:7750円(税込8370円)
  • 保証期間:2年間
《交換用マイク部》
  • 方式:未公開
  • 周波数特性:100Hz〜11kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:双方向
  • ノイズキャンセリング機能:搭載


ASTRO A10 Gaming Headset


 市場で最も頑丈なヘッドセットとして訴求されるのが,オーバーヘッド型のASTRO A10 Gaming Headset(以下,A10)である。発表会でCooper氏は思いっきりねじって,最後は床にわざと投げて落とすというデモを披露し,その頑強さをアピールしていたほどだ。

A10。右はCooper氏がA10を思い切りねじっている様子だ。氏はこの後A10を床にわざと投げて落とした
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 そんなA10,国内版の本体カラーは「グレー/レッド」「グレー/ブルー」の2種類となっている。基本的にはいずれもグレーで,差し色が異なるタイプという理解でいい。

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ASTRO A10 Gaming Headset(グレー/レッド)
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ASTRO A10 Gaming Headset(グレー/ブルー)

 基本的には耐久性の高さに期待して選ぶことになるヘッドセットだが,「A40と同様に,長時間装着したときの疲れにくさにも配慮している」(Cooper氏)とのことなので,ASTROブランドのエントリーモデルとして,相応の注目は集めるのではなかろうか。

●ASTRO A10 Gaming Headsetの主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続対応ワイヤードタイプ
  • カラー選択肢:グレー/レッド,グレー/ブルー
  • 公称本体サイズ:190(W)×195(D)×80(H)mm(※横置き時)
  • 公称本体重量:約346g(※ケーブル除く)
  • 公称ケーブル長:約2m(ヘッドセット本体),約65mm(PC用スプリッタケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1,3極3.5mmミニピン×2(PC用スプリッタケーブル使用時)
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン出力音量調整(※インラインケーブル上)
  • 主な付属品:PC用スプリッタケーブル
  • 対応ハードウェア:PC,Mac,PlayStation 4,Xbox One,Nintendo Switch,3.5mmミニピンサウンド入出力端子搭載のモバイルデバイス
  • 発売予定時期:2018年9月20日
  • メーカー想定売価:8750円(税別)
  • 保証期間:2年間
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 出力音圧レベル:104±3dB(@1kHz)
  • スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット
《マイク部》
  • 方式:コンデンサ型
  • 周波数特性:100Hz〜12kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:単一
  • ノイズキャンセリング機能:未公開


工業デザインの企業から独立して生まれたASTROは,「ゲーマーの自己表現」を助けるブランド


 東京・南青山で行われたASTROブランドの国内向け発表会では,Cooper氏により,ブランドの来歴から目指すものに関する説明が行われた。ここからは,ASTROが何を目指し,国内ではどう展開していくかの話題をレポートしよう。

eスポーツへの関わりに重点を置くブランドだけに,会場には過去に行われたeスポーツイベントでASTRO製品が使われている様子を写したパネルを会場のそこかしこに置いていた
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 Cooper氏によると,ASTROはもともと,工業デザインを専門とするデザイン会社のAstro Studiosから生まれた企業であるという。ちなみに,Astro Studiosは,実にさまざまな製品のデザインを手がけており,Xbox 360やALIENWARE製PCの一部も事例の1つであるそうだ。
 そんなデザイン会社から2006年に独立して誕生したASTROは,2008年に米国のプロゲームリーグである「MLG」(Major League Gaming)の公式パートナーとなり,プロeスポーツシーンで知られる存在になっていった。その過程の中でいったんはSkyllcandyの子会社となり,現在はLoigitech/ロジクールの一部となっている次第だ。

ASTROは工業デザイン企業を母体として生まれた(左)。デザインを重視する姿勢は,そうした経緯から来るものだ。2008年にはMLGの公式パートナーとなり,プロeスポーツとの関わりを強めていった(右)
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ASTROは,2007年から今日(こんにち)に至るまで,大規模なゲーム大会やプロチームを応援し続けてきたという
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 ちょっと面白かったのは,MLGとパートナーシップを結んでいた時期に,A40とMixAmpシリーズのプロトタイプを使っていたプロゲームチームが,それらの使用を禁止されてしまったというエピソードだ。
 MixAmp Pro TRの段で紹介したとおり,MixAmpシリーズ同士を数珠つなぎすると,MixAmp同士でクリアかつ速度感のある音声のやり取りが可能になる。その特徴が,ほかのヘッドセットを使うチームと比べて著しく有利に働くため使用禁止になってしまったと,Cooper氏は笑いながら振り返っていた。

ASTROは,ゲーマーによる自己表現を重視する
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 そんなASTROが重視するのは,プロゲーマーが使用するに足る機能やスペックを有することだけでなく,同社の製品を使うことで「ゲームのプレイを通じた自己表現」を行えるという点にあるという。その分かりやすい例と言えるのが,Cooper氏が紹介したMod Kitである。自分なりのヘッドセットにデザインをカスタマイズできることが,ゲーマーにとっての自己表現というわけだ。

 そして,「バスケットボールと聞けばNike,スノーボードと聞けばBurtonといったブランドが思い浮かぶように,ゲームと聞けばASTROが思い浮かぶプレミアムなライフスタイルブランドを目指したい」と,Cooper氏は抱負を述べていた。

海外では,任天堂のゲームをあしらったA40用の側面パネルも販売中だ
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 もっとも国内では,今のところブルーとレッドの2種類しかMod Kitがラインナップされていないので,個性を出すと言われてもという印象を受けるかもしれない。しかし,米国ではHaloシリーズやCall of DutyシリーズをモチーフにしたMod Kitや,ゼルダの伝説シリーズやスーパーマリオブラザーズシリーズのデザインをあしらったA40用のエンクロージャカバー(Closed Back Speaker Tag)もラインナップされているので,これらが日本でも入手できるようになれば,個性を演出することもできそうだ。ロジクールは国内におけるコラボレーションについて「これから」と述べていたので,すぐ何かが起こるとは思えないが,中長期的には期待したいところである。

 なお,デザインとライフスタイルを重視する姿勢は,Logitech傘下となった後も変わらない。Cooper氏は,今後のASTRO製品でLogicool G(日本以外ではLogitech G)の技術を取り込んでいくとしつつも,「ゲーマーの自己表現を手助けする」というブランドの性格は変えないことで,Logitech G/Logicool Gとの棲み分けを図っていくとしていた。

Logitech Gブランドが最先端な技術を用いてゲーマーの可能性を広げるブランドであるとするなら,ASTROブランドは,ゲーマーの自己表現を促進するブランドを目指す
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 国内におけるASTROのプロモーション展開については,ロジクールの榊山大蔵氏が説明を担当した。
 氏によると,とくに国内においてはPCよりも据え置き型ゲーム機のユーザーが圧倒的に多く,プロゲームシーンで活躍するゲーマーが増えていることも鑑みて,据え置き型ゲーム機でプレイするゲーマーに向けたブランドとしてASTROを展開するそうだ。

 具体的には,eスポーツ,KOL(Key Opinion Leader,インフルエンサー),コミュニティ,パートナーシップという4つの分野で施策を展開するという。たとえばeスポーツ分野では,ロジクールがスポンサーとして入っているプロゲームチームの中でも,とくに据え置き型ゲーム機のゲームで活躍している選手――格闘ゲームでおなじみ板橋ザンギエフ選手や,スプラトゥーン2のYugo1選手――の支援をASTROで行い,ブランドの認知度を向上させる。また,Logitech G/Logicool Gのアンバサダーである岸 大河氏のようなインフルエンサーあるいは人気実況者の活用も行っていくとしていた。

ASTROの認知度を高めるため,知名度の高いプロゲーマーやインフルエンサーの協力を得たアピールや,コミュニティに接するためのイベント参加などを積極的に行うという
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東京ゲームショウ2018のカプコンブースでは,試遊台でA40&MixAmp Pro TRを試せる
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 それに加えて,ゲーマーコミュニティにASTRO製品を使ってもらうべく,コミュニティのイベントには積極的に参加して,製品に触れてもらう機会を増やすという施策も展開するとも,榊山氏は述べていた。
 直近では,9月20日から始まる東京ゲームショウ2018のカプコンブースにて,すべての試遊台にA40+MixAmp Pro TRを設置して,来場者に体験してもらえるようにするという。東京ゲームショウ2018に参加する予定のある人は,カプコンブースでA40やMixAmp Pro TRの実力を試してみてはどうだろうか。

ASTRO Gaming公式Webサイト(英語)

Logicool G公式Webサイト

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    ASTRO Gaming

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