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Super Microのゲーマー向けブランド「Super O」からIntel 200シリーズ搭載マザーボードが登場
表は,第1弾ラインナップの製品名とフォームファクタ,搭載チップセット,PCI Express(以下,PCIe)スロットの構成,M.2スロットの数,USB 3.1 Gen.2ポートの構成,販売代理店想定売価をまとめたものだ。Intel Z270(以下,Z270)チップセット搭載モデルが3製品,Intel H270(以下,H270)チップセット搭載モデルが1製品の計4製品展開となっている。
製品名 | フォーム |
チップセット | PCIe |
M.2 |
USB 3.1 (Gen.2) |
想定売価(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|
Pro |
ATX | Z270 | PCIe x16×4 PCIe x4×1 |
2 | Type-A×1 Type-C×1 |
4万6418円 |
Core |
ATX | Z270 | PCIe x16×3 PCIe x1×3 |
2 | Type-A×1 Type-C×1 |
3万5618円 |
Core |
ATX | Z270 | PCIe x16×2 PCIe x4×1 PCIe x1×3 |
2 | Type-A×1 Type-C×1 |
2万6978円 |
Core |
Micro-ATX | H270 | PCIe x16×1 PCIe x4×1 PCIe x1×1 |
1 | ― | 1万9418円 |
そもそもなぜSuper Microがゲーマー向けマザーボードなのか,だが,海外市場では,安定性や耐久性の高さを評価して,Super Micro製のサーバー向けマザーボード――厳密に言えばワークステーション用だろうが――を使っているゲーマーが一定数いたのだという。それなら,サーバー向け製品のノウハウを投じたゲーマー向け製品を作ろうということで,Super Oブランドを立ち上げたのだそうだ。
そんなバックグラウンドがあるため,今回のIntel 200シリーズ搭載マザーボードも,特徴に挙げられていたのはサーバー製品向けの部材を使っている点にある。
たとえば,マザーボードの基板には,サーバー製品と同じという「TU-
信頼性以外のスペックや機能は,率直に言って特筆すべき点はない。M.2スロットの複数搭載や,ストレージ接続用の高速インタフェースであるU.2ポートの装備,USB 3.1(Gen.2)対応やオーバークロック機能などは,他社製品と変わらないものだ。上位モデルのPro Gaming C7Z270-PGやCore Gaming C7Z270-CGは,オンボードサウンド回路のアナログ部分を区切るラインにLEDイルミネーション機能を備えているが,光る要素はそれくらいである。
サーバー品質の安定性という,数字にしにくい特徴が売りの製品だけに,ゲーマー向けマザーボードとして,どの程度日本の自作派ゲーマーに受け入れられるかはなんともいえない。とはいえ,価格がやたらと高いわけでもないので,信頼性を重視する人には,選択肢の1つとして考慮する価値はあるのではないだろうか。
Super Oブランドでは,マザーボード以外に,電源ユニットやPCケース,SSDといった製品の展開も予定しているとのことなので,日本市場に定着することを期待したいところだ。
Super Microのゲーマー向け製品情報ページ
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