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Intel,Kaby Lake世代のデスクトップ&ノートPC向けCPUを一斉発表。第7世代Coreプロセッサ時代が本格的に幕を開ける
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印刷2017/01/04 02:00

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Intel,Kaby Lake世代のデスクトップ&ノートPC向けCPUを一斉発表。第7世代Coreプロセッサ時代が本格的に幕を開ける

Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
 2017年1月4日2:00(北米太平洋時間1月3日9:00),Intelは,「Kaby Lake」(ケイビーレイク)という開発コードネームで呼ばれてきた第7世代Coreプロセッサ34製品とノートPC向けXeon E3 v6計2製品を一斉に発表した。Intelは2016年8月に2コア4スレッド仕様でTDP(Thermal Design Power)が4.5W〜15Wの2-in-1もしくは薄型ノートPC向けとして第7世代Coreプロセッサ6製品を発表済みだが(関連記事),今回は,以下のとおり,すべての製品セグメントに対してプロセッサを用意してきている。

  • デスクトップPC向け「S-Series」(Kaby Lake-S):16製品
  • TDP 35〜45WのノートPC向け「H-Series」(Kaby Lake-H):9製品(※Xeon 2製品を含む)
  • TDP 15〜28WのノートPC向け「U-Series」(Kaby Lake-U):10製品
  • TDP 4.5Wの2-in-1および薄型ノートPC向け「Y-Series」(Kaby Lake-Y):1製品

今回の発表により,Kaby Lakeはほとんどのx86市場をカバーするようになる
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)

 具体的なラインナップは表1〜4のとおりだ。読みにくい表は,クリックすると拡大するようにしてあるので,そちらを適宜参照してもらえれば幸いだ。

Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
※筆者推測
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)

●略記の正式表記
Tj:T-junction,PCG:Platform Compatibility Guide,SIPP:Intel Stable Image Platform Program,ISM:Intel Standard Manageability,Vt-d:Intel Virtualization Technology for Directed I/O,VT-x:Intel Virtualization Technology for x86,TXT:Intel Trusted Execution Technology,AES-NI:Advanced Encryption Standard New Instructions,DPBG:Intel Device Protection with Boot Guard


「14nm+」プロセス技術を用いて製造されるKaby Lakeプロセッサ


 4Gamerでは発表に合わせ,レビュー記事,そして基礎検証記事を掲載済みなので,性能が気になる人はそちらを参照してほしいが,本稿ではまず,Kaby Lakeプロセッサの特徴をざっくりまとめておこう。

Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
 その最大の特徴と言えるのは,従来の14nmプロセス技術を改良した「14nm+」プロセス技術を用いて製造される点だ。
 14nmと冒頭にあるようにプロセスルール自体は変わっていないのだが,プロセス技術の大幅な改良・改善により,従来のSkylake世代と比べて高い性能と低い消費電力を実現したと,Intelはアピールしている。

 一方で,Skylakeと比べたとき,マイクロアーキテクチャレベルでの改良・改善に関しては,まったく情報がない。なので,Kaby LakeでIntelは,14nmプロセス技術の最適化に力点を置いたと言ってしまっていいだろう。
 すでにIntelは「Tick-Tock」戦略を捨てているので,Skylakeにおけるマイクロアーキテクチャの刷新を受けてプロセス技術の刷新を行う「Tick」でないこと自体は何の問題もないのだが,次世代プロセス技術の導入が間に合っていないのは事実。そんな中でもPC市場(というかPCメーカー)はIntelの新製品を求めているわけで,そこで投入してきたSkylakeのマイナーチェンジが,14nmプロセス技術のまま最適化を進めた14nm+技術ベースのKaby Lakeというわけなのである。

 そんなKaby Lakeプロセッサの概要を,以下,順にまとめてみよう。



下位互換性を維持しつつ,3種の倍率ロックフリー版も加わったKaby Lake-S


Kaby Lake-S。LGA1151パッケージを採用するため,ぱっと見はSkylake-Sと区別がつかない
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
 ゲーマーにとって最も重要な存在と言えるのが,デスクトップPC向けとなるS-Series(以下,Kaby Lake-S)だ。
 Kaby Lake-Sは,Skylake-Sが採用してきたLGA1151パッケージを引き続き採用しており,下位互換性を確保している。マザーボード固有の問題が生じる可能性はあるものの,Skylake-Sに対応しているマザーボードであれば基本的には,BIOS(UEFI)のアップデートを行うだけで,Kaby Lake-Sを利用できる。
 同時にIntelはKaby Lakeシリーズへ最適化したIntel 200シリーズチップセットもリリースしているのだが,それについては後段で触れたい。

 本稿の序盤でそのラインナップは示したが,ぱっと見て分かる大きな進化ポイントは,従来,デュアルチャネルDDR4-2133対応だったメモリコントローラが,デュアルチャネルDDR4-2400対応になったところだ。

 また,上位モデルで前世代と比較して動作クロックが向上しているのもトピックと言える。たとえば,最上位モデルである「Core i7-7700K」だと,定格4.2GHz,最大4.5GHz。Skylake-Sの最上位モデル「Core i7-6700K」だと順に4.0GHz,4.2GHzだったので,定格,最大クロックとも向上している。
 同様に,「Core i5-7600K」は定格3.8GHz,最大4.2GHzなのに対し,置き換え対象となる「Core i5-6600K」は定格3.3GHz,最大3.9GHzといった具合で,全体的に200〜300MHz高くなっている。これが14nm+プロセス技術の効果ということになるだろうか。

 統合型グラフィックス(以下,iGPU)のブランド名が,従来の「HD Graphics 530」から「HD Graphics 630」に変わっているのも目を惹くが,実のところ,そのスペックは動作クロック以外,何も情報がない。
 何が変わっているかは基礎検証記事で探っているので,興味のある人はそちらをチェックしてもらえればと思う。

 製品ラインナップで特徴的なのは,現時点でPentiumブランドの製品を含まないところと,Core i3にも「Core i3-7350K」という倍率ロックフリー版の設定があるところだ。
 これまでも,Pentiumブランド20周年記念として登場した「Pentium Anniversary Edition G3258」という特別な倍率ロックフリー版が登場したことはあったが,2コア4スレッド対応のCore i3に倍率ロックフリー版が加わったことで,従来よりも手軽にオーバークロックを試せるようにはなるだろう。


ノートPC向けには新iGPU「Iris Plus」が登場


 続いて,ノートPCをはじめとするモバイル向けプロセッサ,H-Series(以下,Kaby Lake-H)とU-Series(以下,Kaby Lake-U),Y-Series(以下,Kaby Lake-Y)のラインナップを簡単にまとめておこう。

 TDP 35〜45WクラスとなるKaby Lake-Hでは,Kaby Lake-Sと同様,全般的に動作クロックが引き上げとなり,メモリコントローラがDDR4-2400対応を果たした。また,Skylake-Hから引き続き,末尾「K」型番の「Core i7-7820K」がラインナップにある。原稿執筆時点では100%の確証があるわけではないのだが,末尾K型番なので,おそらくは倍率ロックフリー版プロセッサのはずだ。
 また,冒頭でも軽く触れたとおり,モバイルワークステーション向けとなるXeonブランドのプロセッサも,Skylake-Hから引き続いて2モデルラインナップしている。

 iGPUのブランドはデスクトップPC向けと同じくHD Graphics 630。ただしXeon E3 v6の2モデルのみは「HD Graphics P630」という名称になっている。ただし,HD Graphics 630とHD Graphics P630で何が異なるのかは,現時点では分からない。

Intelによれば,1080p解像度のゲームでも,半分くらいは,Iris Plusグラフィックスのみでプレイできるという
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
 薄型ノートPC向けのKaby Lake-Uでは,上位モデルで,新たなIrisブランドのiGPU「Iris Plus Graphics 650」「Iris Plus Graphics 640」が登場したのも目を惹く。Intelは,より性能を引き上げたiGPUで,一部のゲームタイトルでは1080p解像度でゲームをプレイできるほどの性能を獲得したとアピールしている。
 そもそもHD Graphics 630の性能指標が示されていないので,やや分かりにくいのだが,Intelによれば,Iris Plus Graphics 650は,3DアプリケーションにおいてHD Graphics 630より最大65%速く,ハードウェアエンコード機能であるQuick Sync Videoでは最大40%高速とのことだ。
 Intel製iGPUが持つ最大の課題は,ドライバ周りだったりもするのだが,性能が順当に上がっているとすれば,カジュアルなゲーマーにとっては,重要な存在となる可能性もあるだろう。

Iris Plus Graphics 650を統合するCore i7-7567Uは,HD Graphics 630を統合するCore i7-7500Uに対し,3Dゲームでは最大65%,Quick Sync Videoでは最大40%,それぞれ高速だという
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)


Kaby Lakeへ最適化したという,デスクトップPC向けのIntel 200シリーズチップセットも登場


 先ほど後述するとしたとおり,Kaby Lake用に最適化済みというIntel 200シリーズチップセットも,CPUと合わせて登場している。

Intel Z270 PCH
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
 デスクトップPC向けのKaby Lake-Sに対応するのは,ハイエンドデスクトップPC向けの「Intel Z270」と,その下位モデルとなる「Intel H270」「Intel B250」,そして企業向けの「Intel Q270」「Intel Q250」の5製品。もちろん,全製品がKaby Lake-SとSkylake-Sに対応する。
 このうち,倍率ロックフリー版のCPUと組み合わせて倍率変更によるオーバークロックを行えるのはIntel Z270だけなので,ハイクラス以上のゲーマー向けマザーボードでは,同チップセットの採用が主流となることだろう。

 そんなIntel Z270が持つもう1つの特徴は,チップセット側にあるPCI Express 3.0のレーン数が従来の20から24へ増えていることだ。また,それ以外のチップセットでも,全体的にPCI Express 3.0のレーン数が増えている。これはまず間違いなく,PCI Express接続型SSDの人気が急激に高まっていることを受けてのものだろう。
 なお,それ以外のスペックは既存のIntel 100シリーズチップセットと大差ない。ノートPC向けはIntel 100シリーズのまま,数字がSkylake時代から5上がっただけだったりもするので,やはりこちらもマイナーチェンジという理解でいいだろう。

Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
Intel Z270のブロック図
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
Intel H270のブロック図
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
Intel B270のブロック図
Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)
Intel Q270&Q250のブロック図

 製品概要は表5,6をチェックしてもらえれば幸いだ。

※「w/o Intel TXT」と但し書きがあるので,TXTとは排他使用になるものと思われる

 以上,Intelが発表したKaby Lakeの製品ラインナップを概観してみた。
 PCゲーマーとしては,Kaby Lake-SやKaby Lake-Hでゲーム性能が上がるか否かが気になるところだと思うが,4GamerではKaby Lake-Sをさっそくテストしているので,ぜひそちらに目を通してほしい。

「Core i7-7700K」レビュー。最大クロック4.5GHzの倍率ロックフリー版Kaby Lake-Sはゲーマーに何をもたらすか?

Kaby Lake-S「Core i7-7700K」基礎検証レポート。注目すべきは絶対性能ではなく,電力対性能比だ

Kaby Lake-S対応のIntel 200シリーズチップセット搭載マザーボードが各社から一斉に発表。販売は1月6日から


Intel日本語公式Webサイト

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    Core i7・i5・i3・M(Kaby Lake)

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