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「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
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印刷2018/04/26 11:00

連載

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー


 京都の高校を舞台に,吹奏楽部に所属する少年少女の人間模様をリアルに描いたTVアニメ「響け!ユーフォニアム」(第1シーズン2015年4月〜6月,第2シーズン2016年10月〜12月放映)。原作者の武田綾乃氏自身の体験による丁寧な描写と,制作を担当した京都アニメーションによる繊細な人物表現で話題となった作品だが,そのシリーズ最新作となる劇場アニメ「リズと青い鳥」が,2018年4月21日に全国の劇場で封切られた。

 「そうだ アニメ,見よう」第53回のタイトルとなる本作「リズと青い鳥」は,武田氏の小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」を映像化したもので,思春期の少女達の揺れ動く心情を描いた青春ストーリーとなる。制作はTVシリーズと同じく京都アニメーション,脚本は吉田玲子氏が担当。監督は「けいおん!」や「聲の形」の山田尚子氏が務めている。


リズと青い鳥


「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
 北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれ(CV:種﨑敦美)と,フルートを担当する傘木希美(CV:東山奈央)は,高校三年生。内向的で人とコミュニケーションをとるのが苦手なみぞれと,明るく快活な希美。対照的な2人だったが,中学時代,ひとりぼっちだったみぞれに希美が声を掛けたときから,みぞれにとって希美は世界そのもので,彼女と過ごす毎日が幸せだった。
 しかし,希美はある事情から,吹奏楽部から離れていた時期がある。みぞれは,いつかまた希美が自分の前から消えてしまうのではないか,という不安を拭えずにいた。

 最後のコンクールを前に,練習に余念のない2人だったが,その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロパートがあった。「リズと青い鳥」は,童話を元に作られた楽曲で,人間に姿を変えた青い鳥と少女・リズの心の交流を描いた物語だ。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー 「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー

「なんだかこの曲,わたしたちみたい」
 屈託なくそう言って,ソロをうれしそうに吹く希美と,彼女と過ごす日々に終わりが近づくことを恐れるみぞれ。“親友”のはずの2人だったが,オーボエとフルートのソロはうまく噛み合わず,距離を感じさせるものだった。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー

 本作の主人公となるみぞれと希美は,原作小説「響け! ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏」に登場していた人物。仲たがいしてしまった2人が元の仲良しに戻るまでが描かれていたが,本作ではその後の2人の関係にスポットを当てている。

 この2人のエピソードをかいつまんで説明すると,2人が1年生だったとき,希美達のグループが集団で退部する事件が発生。希美はすでに部の主力メンバーだったみぞれには退部の話を持ちかけず,親友に見捨てられたと感じたみぞれは,その後,希美の存在がトラウマになってしまったのだ。その後,それは誤解だったと判明し,2人は以前の関係を取り戻す。
 「リズと青い鳥」は,そんな2人が進路や部内の人間関係などをきっかけに,お互いの関係を見つめ直す様子を描いた作品なのだ。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
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 山田監督は,本作を製作するにあたって,「人には知られたくない女の子同士の思いを,隠し撮りさせてもらったかのような映画」を目指したという。言われてみれば,作中では遠景で2人を収めるようなカットが頻繁に見られた。ソフトフォーカスのような淡い画面表現も,カメラのファインダー越しに少女達を眺めているという,山田監督のこだわりが表現されているのだろう。
 キャラクターデザインも頭身が上がり,少女達の生き生きとした姿がよりリアルに表現されていると感じた。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー


 そして,「響け!ユーフォニアム」シリーズで忘れてはならないのが,ハイクオリティの演奏シーンだ。今回の「リズと青い鳥」では,みぞれのオーボエと希美のフルートが中心になって,楽曲が演奏されるが,このシーンの完成度は素晴らしく,思わず息を飲んでしまうほどの迫力。第2シーズンのラスト,北宇治高等学校吹奏楽部の演奏シーンの感動が忘れられないと言う人にも,満足できるシーンに仕上がっているはずだ。



 本作は,少女期の揺れ動く心の機微を丁寧に描いた作品だ。みぞれと希美の,その後の関係が気になる人はもちろん,本作で初めて「響け!ユーフォニアム」シリーズに触れるという人でも楽しめる内容となっている。
 映画「聲の形」のスタッフが再結集して作り上げた,少女達の青春ストーリーに興味のある人は,劇場に足を運んでみてはいかがだろう。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー

「リズと青い鳥」公式サイト


放映データ
2018年4月21日〜全国放映
キャスト
鎧塚みぞれ:種﨑敦美
傘木希美:東山奈央
中川夏紀:藤村鼓乃美
リズ/少女:本田望結
吉川優子:山岡ゆり
剣崎梨々花:杉浦しおり
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
新山聡美:桑島法子
橋本真博:中村悠一
滝 昇:櫻井孝宏
スタッフ
原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
楽器設定:髙橋博行
撮影監督:髙尾一也
3D監督:梅津哲郎
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
吹奏楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
配給:松竹

作品情報

劇場アニメ『リズと青い鳥』
4月21日 ROADSHOW

配給:松竹

【INTRODUCTION】
少女の儚く,そして強く輝く,美しい一瞬を――。

「そうだ アニメ,見よう」第53回は劇場アニメ「リズと青い鳥」。2人の少女の揺れ動く心情を描いた青春ストーリー
高校生の青春を描いた武田綾乃の小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』がアニメーション映画化。みぞれと希美,2人の少女の儚く美しい一瞬を切り取ります。

制作は,映画『聲の形』で第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション賞,東京アニメアワードフェスティバル2017アニメオブザイヤー作品賞劇場映画部門グランプリなどを受賞した京都アニメーション。そして,監督・山田尚子,脚本・吉田玲子,キャラクターデザイン・西屋太志,音楽・牛尾憲輔ら,映画『聲の形』のメインスタッフが集結。

繊細な人の心を映し出してきた制作陣による,
――誰しも感じたことがある羨望と絶望。そしてそれらを包み込む,愛。
この春,あなたの心に「響く」一作をお届けします。

【前売券情報】
数量限定 特製クリアファイル付き 前売券発売中!
各劇場にて販売開始価格:一般:1500円(税込) 小人:900円(税込)
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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