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スマホ向けSLG「戦艦帝国」の上級顧問に,あの板垣伴信氏が就任。その経緯と本作の魅力,そして今後の展開とは
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印刷2017/09/09 00:00

インタビュー

スマホ向けSLG「戦艦帝国」の上級顧問に,あの板垣伴信氏が就任。その経緯と本作の魅力,そして今後の展開とは

 2017年8月某日,「DEAD OR ALIVE」や「NINJA GAIDEN」で知られるゲームクリエイター板垣伴信氏から,4Gamer編集部に「戦艦帝国の話をさせてほしい」という,よく分からない電話が突然かかってきた。
 「戦艦帝国」iOS/Android)は,CoolFactoryがサービス中の,第二次世界大戦を題材とするスマートフォン向け艦隊シミュレーションゲームだ。その本格的かつリアル志向の内容は,日本のウォーゲームファンや軍艦ファンの心を捉え,累計ダウンロード数は600万を超えている。とはいえ,当時の板垣氏はヴァルハラゲームスタジオの代表取締役・最高技術責任者(CTO)であり,CoolFactoryとは何も関係ない。

 電話に出た担当編集も終始首をかしげていたものの,どうやら板垣氏はその戦艦帝国にハマって,1年以上にわたって毎日かかさずプレイしており,さらに,4Gamerに載せた記事がきっかけで,同作の上級顧問に就任することになったのだという。
 4Gamerも関わっているとなれば詳しく話を聞かないわけにはいかない。板垣氏が指定した場所(ヴァルハラゲームスタジオでも,CoolFactoryでもなく,普通のマンション)に足を運び,板垣氏本人と,CoolFactory 取締役副社長の増保 佑氏にインタビューを行ってみた。

画像集 No.001のサムネイル画像 / スマホ向けSLG「戦艦帝国」の上級顧問に,あの板垣伴信氏が就任。その経緯と本作の魅力,そして今後の展開とは


海洋国家ではない中国から生まれた海戦ゲームの出来に驚いた


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 突然の電話で驚きましたが,板垣さんが戦艦帝国の上級顧問に就任されたとのことで,まずはその経緯を教えてください。

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板垣伴信氏(以下,板垣氏):
 発端は,4Gamerが2016年末に掲載した,ゲーム業界人がアンケートに答える企画記事なんです。そこで「2016年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル」という質問に,戦艦帝国と答えてですね。
 実をいうとああいう質問は,結構答えるのに苦労するんです。おそらく業界人は皆そう思ってるんじゃないかな。ふざけたキャラを打ち出している人なら,答えやすいのかもしれないけど。

4Gamer:
 ああ,板垣さんのようにCTOという肩書きがあると,グラフィックスやシステムが云々と,説得力がありそうな答えを考えてしまうかも……。

板垣氏:
 仮にそう書いたとしても,「何だ,見た目だけかよ」とかツッこまれかねないし,かといって「なし」とも書きたくない。見ている人をガッカリさせるのは一番嫌だしさ。
 しかも,僕は自分で作ったもの以外に真剣にハマッて遊ぶゲームなんて,3年に1本くらいしかないんです。もちろん人様の作ったゲームに「やる価値もない」なんて思ったことはないけど,多くのゲームは5分も遊べば「ああ,こういう感じか」とだいたい分かっちゃう。
 そんな中,あの頃は偶然,戦艦帝国に相当ハマっていたんです。部下が「4Gamerさんの例の奴,そろそろ原稿の締め切りです」と急かすから,「しょうがない,正直に書くか」と。

4Gamer:
 アンケートの時点で,戦艦帝国はサービスから1年以上経ってましたから,ほかにその名前を挙げた方はいませんでした。板垣さんはどこに魅力を感じたのでしょうか。

板垣氏:
 遊び始めてから知ったんだけど,開発したのが中国の会社だったんですよ。「え,中国の人がこんなゲームをここまで作ったんだ!」とビックリしちゃって。

4Gamer:
 それまでは中国のゲームにいい印象がなかったという意味でしょうか。

板垣氏:
 いや,そうじゃないんです。戦艦帝国って,中国が作るには難しい題材だと思うんですよ。第二次世界大戦当時,中国には海軍力なかったですからね。

4Gamer:
 といいますと?

板垣氏:
 そもそも世界各国は,大陸国家と海洋国家に分類されます。メジャーな海洋国家といえばイギリス,日本,そして北米大陸を大きな島と見なせばアメリカです。
 それに対して,中国を含めたユーラシア大陸の国々は大陸国家です。大陸国家は,伝統的に海軍があまり強くない傾向にあるんですね。
 そして,少年達は自国の強い部分に惹かれるわけです。たとえば僕なんかは,小学校に入学するときに親戚のおじさんから「男の子ならこれを読みなさい」と,吉田 満さんの「戦艦大和の最期」や淵田美津雄さんの「真珠湾上空6時間」といった書籍一式を,特攻機「桜花」付きの一式陸上攻撃機のプラモデルと一緒に渡されたり。

4Gamer:
 小学生には渋すぎるチョイスですね(笑)。

板垣氏:
 それも小1にね(笑)。僕はゲーム開発者であると同時に軍事家(板垣氏はミリタリーマニア的な意味合いで使っており,職業のことではない)でもあるんだけど,そうやって育ってきたからか,やっぱり海軍が好きなんですよ。日本の海軍は強かったし,最初にもらった本も海軍のものだったし。
 で,2016年10月頃に,僕の親友でずっと一緒にゲームを作ってきた松井(松井宏明氏)が,飲み屋で「これは板さんも好きなんじゃないですか」と戦艦帝国を勧めてきたんです。それで実際にやってみたら,これが面白くて。

4Gamer:
 つまり,海洋国家ではない国で作られた海軍ゲームなのに,海軍好きの板垣さんがハマるくらい面白くて感銘を受けたわけですか。

板垣氏:
 そういうことですね。いちおう補足しておくと,今の中国海軍は強いんですよ。でも戦艦帝国は,第二次世界大戦……僕の理解だと太平洋戦争を題材にしたゲームです。当時の艦艇や海戦の資料なんて,僕みたいに昔から集めていないと今ではなかなか手に入らない。そんな中,よくぞここまで作ったなと。世間の皆さんにもそれぞれ好きなゲームジャンルがあると思うんだけど,戦艦帝国は本当に僕にドンピシャだったんです。

4Gamer:
 具体的に,戦艦帝国のどの部分が面白かったのでしょうか。

板垣氏:
 それを語り始めたら,1GB以上のテキストになっちゃうよ(笑)。とにかくズブズブにハマッて,時間を忘れるほど遊びました。

4Gamer:
 ちなみに板垣さんは,それまで中国のゲームをどう捉えていたのでしょう。

板垣氏:
 味見すらしたことがなかったから,良し悪しなんてまったく分かりませんでした。でも僕は,中国とは馴染みが深くて,これまでに20回くらい足を運んでいるんですよ。人民日報の表紙になったこともあるし。
 ともかく戦艦帝国の開発者には敬意を抱きましたね。だから4Gamerの記事で名前を挙げたんです。


軍事家として「戦艦帝国」の史実と異なる部分を指摘したら顧問に指名された


4Gamer:
 そこから板垣さんは,どのようにして上級顧問になったのでしょう。

板垣氏:
 2017年3月頃,CoolFactoryのスタッフが,ヴァルハラゲームスタジオの問い合わせフォームを使ってアプローチしてきたんですよ。4Gamerの記事を見て,「板垣さんが戦艦帝国にハマっていると聞いたので,ぜひ会いたい」と。
 それを見たソレイユの岡本(ヴァルハラゲームスタジオの関連会社・ソレイユの代表取締役 岡本好古氏)が,「妙なところからコンタクトが来ましたよ。戦艦帝国ですよ。会いたいと言ってます」と言ってきて,「マジか!? むしろこっちが会いたいから!」という勢いでした(笑)。

4Gamer:
 その時点では,板垣さんはあくまで一人のプレイヤーだったわけですよね。やっぱり驚きましたか。

板垣氏:
 そりゃそうだよ。だって3年に1本しかない,僕自身がハマったゲームを作った人達から会いたいと言われたんだからね。
 それで「こっちも会いたい」と伝えたら,岡本が「先方の社長がぜひ北京に来てくれといってます!」って。

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増保 佑氏(以下,増保氏):
 中国のゲーム業界でも,板垣さんの名前は広く知られているんです。ですから4Gamerの記事を読んだときは,社内がザワつきました。「あの板垣さんが戦艦帝国をやっているぞ!」と。
 それで最初は顧問云々ではなく,とにかく1回会って,プレイした感想や意見などを聞いてみたいと考えたんです。

板垣氏:
 でもそういった,いわば舞台の裏側って見てみたいけど,同時に見たくないという気持ちもあるじゃないですか。

4Gamer:
 確かに,自分の好きなゲームの作り手にいざ会ってしまうと,それ以前とはそのゲームの見方が変わってしまうかもしれません。

板垣氏:
 しかも僕にとっては,時間を忘れて遊べる数少ないゲームだったわけだからね。でもCoolFactoryの社長が直々に呼んでいるならと,岡本と一緒に北京に行ったんです。

4Gamer:
 コンタクトがあって,すぐ北京に行ったんですか?

板垣氏:
 いや,お互い時間が合わなくて,結局6月になりました。そこで初めて増保さんと顔を合わせることになって,そこからのご縁ですね。
 ちなみにそこに飾ってある戦艦の模型は,CoolFactoryの社長からいただいたんです。「戦艦だ。持っていってくれ,板さん」くらいのノリで。

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4Gamer:
 これだけ大きいと持って帰るのも大変ですよね……。

板垣氏:
 飛行機に乗るときに預けたら,中破まではいかなかったけど小破しちゃって。ただ僕はモデラーでもあるから自分で直しましたけどね。

4Gamer:
 プレイヤーとしてCoolFactoryの社長やスタッフと会見したときは,どんなことをお話されたんですか?

増保氏:
 板垣さんには,正直,耳の痛い意見をいろいろといただきました。もちろんユーザーサポートなどに寄せられるプレイヤーの意見やリクエストには日々目を通していますが,板垣さんのようなゲーム業界にいる方から直接意見をいただける機会はめったにないですからね。そうした貴重なご意見をうかがっているうちに,「我々に必要なのは,こういう方なのではないか」という話になり,「顧問をお願いできないか」という運びとなったんです。

4Gamer:
 板垣さんが伝えた耳の痛い意見と言いますと?

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板垣氏:
 例えば,戦力をアップさせる「コンビネーション」システムで,ワスプとヨークタウンを持っていると,「ミッドウェーの勝利」が解放されます。でも,史実ではワスプはミッドウェー海戦のときは大西洋上にいたので,参加していないんですよ。参加したのはエンタープライズ,ホーネット,ヨークタウン。
 それを「おかしい」と指摘したら,CoolFactoryの社長が「たいした問題じゃないでしょう」と返してきたんです。増保さんもその場にいたから分かるでしょうけど,僕,そのとき結構怒りましたよね。

増保氏:
 かなり怒ってましたね。

板垣氏:
 僕はそのとき「じゃあ,三国志の魏呉蜀が魏“元”蜀でもいいんですか? これはそのくらい大きな問題です。僕はそういうことを伝えるために,北京まで来ました」と言ったんです。そうしたらCoolFactoryの社長が「確かに元はマズいな」と(笑)。そのときからですよ,社長が「板さん」と呼んでくれるようになったのは。

4Gamer:
 板垣さんが本気でプレイしているんだと認めたんでしょうね。

板垣氏:
 プレイヤーとしてもそうだけど,軍事家としても認めてもらえたんだと思います。
 最近は軍艦をモチーフにしたゲームも多いので,ライトな軍艦ファンも増えています。そういう人達なら,ゲームと史実との違いはそれほど気にならないかもしれません。
 ただ,戦艦帝国を支えているのは,もっとコアな人達です。日々ゲームを楽しんではいるけれども,根本的な部分では僕のように不満を抱えています。“てにをは”みたいな細かい部分の間違いは許容できるけど,史実が絡む部分はできるだけきちんとしてないと許せない。

4Gamer:
 せっかく出来のいいゲームなのに,リアルとかけ離れた設定が出てくるとコアプレイヤーとしては萎えてしまうと。

板垣氏:
 そういうことです。僕自身はずっと遊び続けるけど,ほかの皆がいなくなってしまったら,ゲームが終わっちゃいますからね。CoolFactoryの社長にも,「これだけいいゲームなんだから,絶対続けてくださいね」と念を押しました。そうしたら社長が「止める気はない。というか,何で止めなきゃならないんだ?」とおっしゃったんですよ。それはすごく嬉しかったんですが,「だったら直してくれよ,もったいないじゃないか」と。
 そこで「顧問にならないか」という話になったんです。社長からは「三国志を引き合いに出すくらいだから,できるだろう」言われて。もちろん僕としてもやりたかったんですが,仲間と相談する必要もありましたし,そのときは「顧問の件は日本に帰ってからすぐにお答えする」と伝えました。


後発プレイヤーが半年でサーバー掌握。プレイヤーとしての板垣氏のやり込み


4Gamer:
 ちなみにCoolFactoryからコンタクトのあった2017年3月時点の板垣さんは,どのくらい戦艦帝国をやり込んでいたのでしょうか。

板垣氏:
 うーん……僕は過去のことを結構忘れちゃうんですよね……。僕が所属しているサーバーをだいたい掌握しきった頃かな。

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4Gamer:
 ……え? ガチ勢どころじゃないんですが。

板垣氏:
 当たり前だよ。3年に1本って言ったでしょ? やるときはとことんやりますから。まあ,戦艦帝国のサーバーは現時点で99個あるんだけどさ。
 僕はもともとボードウォーゲームが好きなんです。アバロンヒルやSPI,ゲームデザイナーズ・ワークショップのタイトルとか,あるいはツクダのガンダムのやつとか,いろいろ遊んでいました。
 ただ,面白いんだけど,すごく時間がかかるんですよ。例えば史実で,ナチス・ドイツが連合軍の上陸を阻止するべく,ドーバー海峡に「大西洋の壁」を築いたんだけど,どのくらいの距離だと思います?

増保氏:
 100kmくらいですか?

板垣氏:
 とんでもない,およそ2700kmにも及んだそうです。そこで連合軍が裏をかいてノルマンディーに上陸するわけなんだけど,この「大西洋の壁」をボードウォーゲームで再現するには,合宿をする必要があるんですよ。まずテーブルを10個くらい並べてマップを広げ,連合軍とナチスのユニットを配置するだけで1日が終わります。

4Gamer:
 そこまで再現するんですか!?

板垣氏:
 それから7日くらいかけて遊ぶんですけど,片付けも日程に入れておかなければならない。だから結局終わらないんですよ。このクラスの戦略級シミュレーションになると2人では遊べないから,メンツ集めも大変。
 でも,そういった面倒なことを含めて全部をぶっ壊してくれやがったのが,コンピュータゲームです。実をいうと僕は,ある時点までコンピュータゲームは全然やらなかったんですよ。フリー雀荘に置いてあった「ファミスタ」を,メンツがそろうまでの時間つぶしにやっていたくらい。
 これはいろんなところで話しているけれども,当時は小説家になるか,プロの麻雀打ちになるかと考えていたんだけど,周囲に猛反対されてね。それで自分にできることはないかと考えているうちに,数学が得意でプログラムも書けるから,コンピュータゲームを作ることに思い至ったんです。ボードゲームじゃないけど,まあいいかと。

4Gamer:
 そして「DEAD OR ALIVE」や「NINJA GAIDEN」を生み出していったわけですね。

板垣氏:
 本当は50歳になったら仕事をすべて辞めて,バンクーバーに移住するつもりだったんです。向こうに自宅もあるし,景色もフォトジェニックだし。とてもいいところだから,日本とバンクーバーを半々くらいで行き来できるといいかなと。
 そしてもともと軍事家でボードウォーゲーマーだったわけですから,最後に手がけるゲームはコンピュータゲームとしてのウォーゲームにしたいと考えて,「Devil's Third」を作りました。
 ……話が逸れたけど,ボードウォーゲームやゲーム作りの経験を活かして,戦艦帝国ではゲーム内で次々に味方を作っていった結果,サーバーを掌握するところまでいきました。「戦いは数だよ兄貴」ってやつ。

4Gamer:
 ドズル・ザビですか(笑)。

板垣氏:
 戦艦帝国は軍団(ギルド)ベースで戦うゲームだから,皆が気持ちよく同じ方向を向いてくれないと勝てないんですよね。団長の僕が楽しくリードしていかないと,誰もついてきません。

4Gamer:
 板垣さんが団長だということは,軍団のメンバーは知らないんですよね。

板垣氏:
 それをやったら,3年に一度の体験を自らぶち壊すことになっちゃうでしょ。おそらくメンバーの態度が変わるだろうし,戦艦帝国に関心がないのに僕に興味があるからという理由で軍団に入ってくる人も出てくるでしょう。僕は自分が楽しむために戦艦帝国を遊んできたし,これからもそうだから絶対,身バレはやらないです。
 あとは勝つためには同盟も重要だね。同盟を組んでいるうちは,絶対に裏切っちゃいけない。きちんと同盟を解消して,「今までありがとう。これからも頑張ってくれ」ときちんと言ってから,「全艦,目標,元同盟軍団!」「え,いいんですか?」「当たり前だ! これまでの感謝の気持ちを込めて,撃てぇ!!」と一斉射撃をする(笑)。

4Gamer:
 実際のプレイもそんなノリですか?(笑)

板垣氏:
 そうですよ。ただ,僕は結構遅咲きなんですよね。

増保氏:
 板垣さんがプレイし始めた2016年10月頃には,ランキング上位の顔ぶれが固定化しつつあったので,後発がのし上がるにはキツかったんじゃないでしょうか。

板垣氏:
 僕はその10月に開設されたサーバーじゃなくて,その前からあった松井のいるサーバーで始めたんですよ。そこはもう,すでに激戦が始まってるサーバーでした。

4Gamer:
 相当不利な状況からスタートしているんですね。

板垣氏:
 いやあ,もう最悪のシチュエーションですよ。ビリスタートですから。何をやっても負ける,朝やっても負けるし昼でも深夜の夜襲でも負ける。だが,「なにくそ!!」と。僕は逆境のほうが燃えるからね。
 ようやく,いっぱしになったんで,松井に「お前,何ていう軍団なの」と聞いたんだけど,教えてくれないんですよ。それどころか「ウチの軍団には入れませんよ。板垣ノリでひっかき回されると困るから」とか言いやがるんで……もうね,「ふざけんなよ,今までどれだけリアルマネーと時間を使ったと思ってるんだよ!」と。でも,そこまで築いてきたサーバー内の人間関係も崩したくないから,暴れるわけにもいかんし。
 「ということは、俺とお前は敵同士ということになるんだが?」と言ったら,アイツ,「え? ぜんぜん構いませんよ」だって(笑)。

4Gamer:
 自分から誘ったのに酷い(笑)。

板垣氏:
 それならちょうどいいかと,僕は僕で強いメンバーを集めてプレイしています。

4Gamer:
 団長として,気苦労などはありますか?

板垣氏:
 メンバー間の諍(いさか)いって結構あるんですよ。最初は団長として仲裁に入るんだけれども,「何でこんな些細なことで争ってるんだ」とだんだん腹が立ってきたりはしますね。

4Gamer:
 今までどれくらいリアルマネーを使ったかは聞いてもいいですか?

板垣氏:
 松井と同じ軍団に入れないと分かった時点で軽自動車が買えるくらい。今はもうそれどころじゃないですけどね。
 ただコンピュータゲームのパッケージも1本5000〜6000円くらいするわけじゃないですか。それを1000本とか2000本とか集めている人だっている。ゲームに数千万円使う人だって,結構いるものです。僕の場合は「こんなに楽しいんだからいいかな」と思って使っています。
 ただ僕自身は,短期間でお金をバンバン使うスタイルはあまり好きじゃないですね。「短いスパンで誰に勝つ」というような相対的な目標じゃなくて,まず「この艦をこのレベルまで育てる」とか,一番強い艦は赤くなるんですけれども「この艦を赤にする」といったように計画を立ててお金を使います。もちろん無料で達成できるなら,それに越したことはないですし。

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ヴァルハラの最高顧問就任とほぼ同時に舞い込んだCoolFactoryのオファー


4Gamer:
 ところで,板垣さんがヴァルハラゲームスタジオの代表取締役 CTOを退任し,最高顧問に就任したことがつい最近発表されましたが,今回の戦艦帝国の上級顧問就任と,何か関係があるのでしょうか(関連記事)。

板垣氏:
 代表取締役退任のお知らせにも書いたとおり,もともと僕は50歳になる2017年8月にゲーム業界における身の置き方を変えようと考えていました。僕はずっとオリジナルのゲームを作ってきましたが,それも一区切りつきましたし,岡本にヴァルハラの代表を譲って,僕自身は少し自由にさせてもらおうかと。岡本にもそう言ってあったしね。結局,彼との約束は果たせなかったけど。

4Gamer:
 約束と言いますと?

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板垣氏:
 50歳になったらバンクーバーに引っ込んで,鉄道模型を引き回してずっと遊んで暮らそうという話をしていたんですよ。岡本は「約束が実現しなくてよかったです」と言っていましたけど(笑)。

4Gamer:
 実際のところ,板垣さんは最高顧問として何をやっているのでしょうか。

板垣氏:
 僕は技術というものには,いわゆるテクノロジーだけでなく,人々に面白がってもらうノウハウが含まれると捉えています。ですから,今もヴァルハラやソレイユが作っているゲームにアドバイスをしたり,ノウハウを伝えたりしてますよ。あとは若い人だと組織や人の動かし方が分からなかったりするから,「そういうときはこうやるんだよ」と間の取り方を教えたり。それ自体は今後も変わらずやっていきますけど,皆成長したからベタ付きでやらなくてもよくなったわけです。

4Gamer:
 若手を手助けするという部分では,今までと変わらないと。

板垣氏:
 はい。これも2008年前に独立したからこそできたことですけどね。
 独立する上での第一義は,人材を使い捨てにするのではなく,各自のタレントを伸ばして組織を作っていくということでした。それは成し遂げたし,コンピュータゲーム版のウォーゲームも作ることができました。僕のゲームを遊んでくださった皆さんには,心から感謝しています。
 そして最高顧問という立場になり,自由が生まれたので,ほかの会社の皆さんとお付き合いすることもできるようになりました。ちょうどそこに,CoolFactoryからコンタクトがあったんです。

増保氏:
 本当にタイミングがよかったんですよね。

板垣氏:
 僕がゲームクリエイターであり,軍事家であり,ウォーゲーマーであることもよかった。

増保氏:
 戦艦帝国はリアル路線を謳っていますから,軍事関連のアドバイザーをずっと探していたんです。板垣さんとの出会いは,まさに絶好の機会でした。

4Gamer:
 上級顧問というのは,具体的に何をやっているのでしょう。

板垣氏:
 僕は基本的にプレイヤーであり続けるので,プレイヤーと開発者の橋渡しでしょうか。

増保氏:
 ザックリ言ってしまうと,プレイヤーがより楽しく遊べる環境作りのためのアドバイスを,プレイヤー視点で行っていただいています。それと,今回のように戦艦帝国の魅力を伝えてもらうことへの協力ですね。

板垣氏:
 すでに1回めのアドバイスは提出しているのですが,その範囲はゲーム全般に及んでいます。「すぐに直したほうがいい」「あとで構わないので直したほうがいい」「つまんないからテコ入れしたほうがいい」とか,いろいろありますね。これらのアドバイスは,もう直近の開発スケジュールに反映されています。

戦艦帝国のスクリーンショット。板垣氏のプレイデータではない
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板垣氏の知識をもとに,戦艦帝国はより日本人プレイヤーのツボを突いた内容に


4Gamer:
 それでは戦艦帝国の今後についても教えてください。

増保氏:
 まず2017年内に,戦艦帝国初の試みとして,あるコミック作品とのコラボレーションを開始する予定です。内容としては,ゲーム内に特設ステージを用意します。また一般的に,こうしたコラボは期間が1〜2週間に限定されますが,本作ではもっと長期にわたって継続します。今のところ2年を予定しています。
 そして,ゲーム外に戦艦帝国の掲示板を新たに用意します。これは我々がプレイヤーの意見を拾うことと,プレイヤー同士の交流を目的としたものです。また,本作を遊んだことのない人であっても,この掲示板の書き込みを閲覧できるので,実際にどんなゲームなのか確認していただけるかと思います。

4Gamer:
 海外のオンラインゲームにおけるフォーラムみたいな位置付けでしょうか。

増保氏:
 そのとおりです。たまに板垣さんに降臨してもらってもいいかもしれません。

板垣氏:
 やらないやらない。そしたらせっかくの掲示板がおかしくなっちゃう。もちろん掲示板に何が書かれているのかは読みますし,別名で何か不満を書くこともあるかもしれませんけれど,自分の名前じゃ絶対やらない。僕に用がある人は,僕のFacebookに書き込んでくれればいいんですから。
 僕としては軍団チャットは当然として,陣営チャットや世界チャットの拡充もしてほしいですね。

増保氏:
 と言いますと?

板垣氏:
 これはもう提案してあるんですけど,チャットの発言に「いいね!」ができるようにしてほしいんです。チャットや掲示板で発言する人はプレイヤー全体の1割にも満たないですけど,発言しない人だって,自分の意思を持って遊んでるわけじゃないですか。

増保氏:
 そこで簡単に意思表示ができる仕組みを作ろうというわけですね。「いいね!」された側の発言するモチベーションにもつながるでしょうし。

板垣氏:
 そうそう。ある意味で,日本人的なコミュニケーションというかね。ほかにもチャットの荒し対策なんかを提案していますので,ぜひ実装してください。

増保氏:
 ぜひ開発に確認のうえ実装を検討したいと思います。
 それと,これはゲーム外での活動ですが,戦艦帝国は,第二次世界大戦を扱ったゲームということから,終戦72周年を迎えたおりに,平和を祈念するべく広島・呉市の大和ミュージアムに寄付を行いました。今後も継続して事業と社会への貢献を同時に行っていきたいですね。

大和ミュージアムからの感謝状を持つ増保氏
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感謝状と同時に贈られた記念品
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増保氏:
 そしてもう一つ,戦艦帝国はこうして板垣さんを上級顧問に迎えたわけですから,今後はよりリアルを追求していきます。これまでも私達はリアルを謳ってきましたが,板垣さんのような詳しい方からすると,やはり突っ込みどころが多い内容になっていたんです。そこで私達の至らなかった部分を,板垣さんに補完していただこうと。

板垣氏:
 先に言っておきますが,これまで「戦艦帝国」が持っていた面白さを壊したり,僕自身の哲学をむりやり注入させたりするつもりはまったくありません。
 増保さんはリアルを強調しましたけど,大事なのは“面白い”ということのほうだから。面白いからこそ,ゲームの中の条件が史実と違ったとしても「しょうがねえなあ」と思いながら続けられるわけですよ。「いわぬが花」という言葉もありますし,太平洋戦争から70年以上経って,ものの見方もいろいろ変わっているなかで,あえてリアルにすべきではない部分もあるでしょう。
 僕がとくにCoolFactoryに知ってほしいのは,プレイヤーの好みなんですよね。

増保氏:
 好み,ですか。戦艦帝国は中国で開発していますから,日本を含めたほかの国のプレイヤーのツボを正確に把握するのは難しいんですよね。

板垣氏:
 たとえば先日行われた「大選挙」ですが,ちょっとプレイヤーの好みから外れているんですよ。これは軍艦をリストアップして,どれを実装してほしいかプレイヤーが選ぶという内容だったんです。それ自体は悪い企画ではないのですが,リストの内容がね……。
 これは僕が北京に行ったときにも指摘したんですけど,そもそもCoolFactoryには同じ形式の艦を出すという考え方がないんです。例えば同じ陽炎型駆逐艦でも,「陽炎」と「雪風」はまったく違うところに配置され,まったく違う活躍をしました。あるいは「大和」と「武蔵」もほぼ同型の主力戦艦ですが,まったく違う運命をたどっています。大和型は別の艦艇としてゲーム中に登場するのに,他の魅力的な艦がそうなってないのは,いかにも寂しい。
 あとは「翔鶴」と「瑞鶴」も,日本では珍しい同型艦の主力空母です。とくに瑞鶴は,レイテ沖で艦載機が1機もなくなる最後の最後まで戦って散りました。この戦いでは,本来であれば死ぬ必要のない人達がたくさん亡くなった。だから,瑞鶴を知る者にとってその思いは大変なものがあるんです。もしかしたら“奇跡の駆逐艦”と呼ばれた雪風に対するものより強いかもしれない。

4Gamer:
 そういった日本人プレイヤーの思いも汲み取った内容にしてほしいと。

板垣氏:
 そうなんです。さらにいうと戦艦帝国には,阿賀野型軽巡洋艦は出ているんですけれども,「矢矧」がないんです。矢矧は「戦艦大和の最後」の出撃に随伴した,唯一の軽巡なんです。たとえ同じ形式の艦が出ているとしても,たとえゲームに出てくる阿賀野を矢矧と改名することができたとしても,僕らにとって矢矧は矢矧なんですよ。そういった特定の艦に対する思い入れがあるんですよね。
 北京ではそれを延々と説明したんですが,一歩遅かったですね。でも,次回以降の大選挙では,そういうところも打ち出したいです。

増保氏:
 言葉だけ日本語にすればいいということではなく,そういったズレを指摘していただければ,我々にもプレイヤーにもいい結果になるかと思います。

板垣氏:
 ズレといえば,“戦艦”という単語もそうだよね。日本だと,こういう海軍の艦艇が登場するゲームの場合,日本なら一般的に“軍艦”という言葉を使うんですよ。その中に戦艦や空母,重巡,軽巡,潜水艦……なんかがある。
 でも中国だと,“戦艦”という言葉が日本でいう軍艦と同じ意味なんです。これは増保さんが教えてくれたんですけど。

増保氏:
 もちろん日本で戦艦帝国を展開するにあたっては,“戦艦”を“軍艦”に置き換えるべきかどうか検討しました。ただゲーム内では,戦艦が大きくフィーチャーされているので,タイトルはこのままでいこうと。
 また本作はアジア各国で展開していますので,名称を統一していないと将来的に不都合が起きる可能性もあるんですよね。


飛龍と山口多聞艦長のパラメータに物申す!


4Gamer:
 上級顧問とはいっても,板垣さんの提案がすべて戦艦帝国に反映されるという意味ではないんですよね?

板垣氏:
 僕自身は,未来のプレイヤーも含めたプレイヤー全体と,CoolFactoryの間を取り持つ立場です。「板垣がやっているなら」と戦艦帝国に興味を持ってもらえるなら嬉しいですけれど,繰り返しですが僕はこのゲームの根本的な部分を変えるような真似はしません。僕の提案を採用するかどうかも,CoolFactoryが決めることです。

4Gamer:
 板垣さんが加わったことで,違うゲームになってしまうということはないんですね。

画像集 No.012のサムネイル画像 / スマホ向けSLG「戦艦帝国」の上級顧問に,あの板垣伴信氏が就任。その経緯と本作の魅力,そして今後の展開とは
板垣氏:
 そうそう。女の子のパンチラが見られるようになったり,おっぱいが大きくなったりとかは絶対ない(笑)。そもそも,僕はそういう媚びがないから戦艦帝国が好きなんです。表現の自由ですから,そういうゲームも否定はしませんけど。
 ただ,好きだからこそ不満も,もちろんあります。僕が戦艦帝国でもっとも気に入らないのが「飛龍」の性能なんです。日本で空母の一番人気といったら,満場一致で飛龍だと思うんですよ。それなのに性能が低すぎる! しかも飛龍に乗っていた山口多聞艦長のパラメータまで低い。
 飛龍はミッドウェー海戦で,山口さんの指揮のもと,味方の赤城,加賀,蒼龍が大破炎上する中で,無傷の敵空母群に単騎で突進していったんです。そしてヨークタウンを大破させて,最終的には伊号潜水艦がとどめを刺すわけですけども,それは大変な物語なんですよ。涙なしには語れない話です。だから,飛龍の性能も山口さんのパラメータももっと引き上げるべきだし,伊号潜水艦も出すべきだと思うんです。
 もう本当に今の戦艦帝国の飛龍と山口さんはあり得ない! 三国志でいえば,「曹操が段差でコケて死んじゃった」みたいなもんですよ。

4Gamer:
 そこまでですか!?

板垣氏:
 ちょっと大げさに言いすぎたかもしれないね(笑)。
 物語を知る日本の海軍の艦艇を使いたいのに,それがままならない。勝つためには使いたくない軍艦も使わねばならない。結局,強いプレイヤーの艦隊構成は決まっていますから。だけどその一方で,日本の海軍の艦艇を使いたいという思いは消えないわけです。
 だいたい,ゲーム中の日本の艦艇は属性が偏りまくっているのも不満ですね。「縦攻撃ばっかりで,どうやって戦うんだよ。何で同じにしちゃうかなあ」となるんです。
 それで今,空母と艦載機とを分けて考え,条件を満たせば航空隊の配置転換が可能になり,属性変更できるようにしてほしいという提案をしています。現状は大鳳も加賀も縦攻撃属性だけど,その提案が通れば,横攻撃や全体爆撃ができるようになります。
 これはつまり,「ドラゴンクエスト」でいえば,パーティ全員を遊び人にしてもラスボスを倒せるようにしましょうというようなものです。それは大変かもしれないけど,自由度を持たせましょうと。戦艦帝国は,それを可能にするキャパシティを持った大きなゲームなんですよね。今の状態は,本当にもったいない。

増保氏:
 ご意見は本当にありがたいです。ただ実現にはさまざまな条件もあるので……。

板垣氏:
 そうなったら,今度は技術者の板垣として,CoolFactoryのできる範囲で提案していきます。
 それと,オンラインゲームのプレイヤーが一番心配なのは,突然サービス終了の知らせが届くことですよね。それは戦艦帝国も同じです。さっきも触れたとおり,CoolFactoryの社長は「終わらせるつもりはない」と言ってくれましたが,僕としてはそれを有言実行にしたい。そこで増保さんと僕が戦艦帝国の未来と現況を報告する場として,こうしたインタビューにまた答えたいと思っています。

増保氏:
 板垣さんと北京で初めてお会いしてから,今日こうしてインタビューを受けるまでずっと考えていたことがあるんです。社長が言った言わないでなく,ユーザーさんにちゃんとお伝えしておきたいと思います。

4Gamer:
 と言いますと?

増保氏:
 戦艦帝国が沈むときは,私が死ぬ時です。その思いで,このゲームをどんどん良くしていきます。

板垣氏:
 艦と運命を共にすると……言うねえ。俺を泣かせるつもりかい? 北京に行った甲斐が確かにありました。必ず勝ってください。

増保氏:
 任せてください!

4Gamer:
 なにやらすごいことになっていますが,ともかく戦艦帝国の今後の展開に期待しています。
 ……ところで,今回は板垣さんに呼ばれるままこの場所で取材をしたわけですけれども,ここは一体何の部屋なんですか?

板垣氏:
 僕の趣味部屋(笑)。カメラの機材や工作機械,鉄道模型などを置いてあるんです。とくに鉄道模型は,発売されるとすぐ売り切れちゃうから,観賞用と保存用で2組ずつ買うんですよ。そういうことを続けていると,「鉄道模型を捨ててから,夫の様子がおかしい」という,哀しいコピペみたいな事件が起きるかもしれません。だからそれを未然に防ぐべくね,この部屋を作ったんです。
 それにしても,自宅でインタビューを受けるのなんて初めてですね。

4Gamer:
 我々も自宅に呼ばれてインタビューすることは滅多にないです(笑)。

板垣氏:
 戦艦帝国の情報は,今後も増保さんと僕とで引き続き提供していきます。ぜひ期待してください。

4Gamer:
 ありがとうございました。

画像集 No.011のサムネイル画像 / スマホ向けSLG「戦艦帝国」の上級顧問に,あの板垣伴信氏が就任。その経緯と本作の魅力,そして今後の展開とは

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