［TGS 2016］「Rez Infinite」の新規要素“Area X”が世界初公開。グラフィックスはパーティクル主体，システムはフリーフライトへとスタイルを刷新

　2016年9月15日〜18日にかけて幕張メッセで開催されている（一般公開日は17，18日）東京ゲームショウ2016。その初日，PlayStationブースにおいて，「Rez Infinite」のステージイベントが実施された。
　壇上には，水口哲也氏とEnhance Gamesのマーク・マクドナルド氏が登壇。「Rez Infinite」の特徴や新情報の発表などを行った。

水口氏は，ナスタジアスーツとPlayStation VRを装着した姿で登場。VRモードでのプレイを実演した。ちなみに，シナスタジアスーツはベース音に対して内腿，ハイハット音に対して肩を刺激するらしい

　まず水口氏は，着用しているシナスタジアスーツを解説した。シナスタジアスーツには26個の振動素子が内蔵されていて，これを着用してRez Infiniteをプレイすると，トランスバイブレーター（PS2版「Rez」に同梱された周辺機器）を全身に張り付けたような刺激を味わえるという。

　Rez Infiniteの開発コンセプトについて語る場面では，3つの要素が主なものとして挙げられた。1つは4K画質への対応，もう1つはVRへの対応，そして最後の1つは完全新規ステージの実装だ。

PS2/ドリームキャスト用に「Rez」を作っていたころから，VRのようなスタイルによるプレイのイメージはあったという

　この完全新規ステージは，“Area X”と呼ばれるもの。壇上ではマクドナルド氏のプレイによって，Area Xが世界で初めて公開された。Area Xはグラフィックスがパーテイクル（粒子）主体となっており，ポリゴンモデル主体だった「Rez」とは雰囲気が大きく異なる。なお，開発にはUnreal Engineが用いられているとのことだ。

ゲームプレイに応じてサウンドが鳴り，それに合わせてパーティクルの色や動きが変化する。触覚も刺激されるシナスタジアスーツを着ていれば，ゲームプレイと視角，聴覚，触覚がリンクして，一種の“共感覚”を味わえるだろう

　「Rez」はいわゆるレールシューター制のゲームだったが，Area Xはフリーフライトシューター制となり，フィールドを自由に飛び回れる。また，プレイの「気持ちよさ」を追及する中でVR酔いについても，徹底的に対策が施されており，酔いを訴える人がほとんど出ないレベルまで作り込まれているという。

　ゲームの内容のほか，「iam8bit」にて販売される関連商品も紹介された。iam8bitは，カリフォルニアに拠点を持つゲームグッズのオンラインショップ。同店はRez Infiniteに関して，限定生産のパッケージ版やサウンドトラックのLPレコード版，Tシャツ，ピンバッジを取り扱っており，日本からのオーダーにも対応している。

パッケージ版は海外仕様だが，PS4ソフトはリージョンフリーとなっているため，日本向けのPS4でもプレイできる

サウンドトラックは，本編2枚＋Area X 1枚の3枚組み。また，デジタルサウンドトラックや，アートおよび開発者インタビューを収録した48ページの回顧録も同梱される

　水口氏は最後に，10月13日の発売に向けたカウントダウンイベントを開催したいと宣言した。カウントダウンイベントは発売の1週間前から実施され，静かな環境でゆったりとRez Infiniteを遊べるようなものになるとのことだ。

Enhance Games公式サイト

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