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実写ドラマ「龍が如く 魂の詩。」のキャスト陣がトークを繰り広げたセガフェス「セガなま」公開放送レポート。桐生一馬に憧れる若者達の友情と破滅を描く
ここで発表されたオリジナルドラマ「龍が如く 魂の詩。」についての情報は,当日掲載したこちらの記事でもお伝えしているが,本稿ではそのキャスト陣らによって繰り広げられたトークの内容を中心に,イベントの内容をレポートしていこう。
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「龍が如く6 命の詩。」公式サイト
PS4「お試し版」配信は11月29日開始
まずは12月8日に発売が迫る,PlayStation 4用ソフト「龍が如く6 命の詩。」の最新情報コーナーから。ここでは,本作のディレクターを務める阪本寛之氏から,実機によるデモプレイのお披露目が行われた。
紹介されたのは,本作の舞台の一つとなる尾道仁涯町にて展開されるサブストーリーだ。主人公の桐生一馬が,ご当地ゆるキャラの「小野ミチオくん」の中の人となって,子供達を喜ばせるために奮闘するというシーンである。
シリアスで筋の通ったメインストーリーの中に,こうしたコミカルなサブストーリーが挟み込まれる龍が如くシリーズ。本作ならではのこうした展開について名越氏は,「馬鹿げた思い出を積み上げていくことも,プレイの経験として感動へとつながる。これはゲームならではのものだと思う」と語った。
そんな本作の体験版は,11月29日に配信される予定だ(関連記事)。「お試し版」と銘打たれたこの体験版は,本編第一章の途中までがプレイが可能で,製品版へのセーブデータの引き継ぎも可能とのこと。本作に期待するファンは,ぜひダウンロードしてその片鱗を味わってみよう。
ゲオチャンネル独占配信のオリジナルドラマ「龍が如く 魂の詩。」
放送の後半では,龍が如くシリーズを題材としたオリジナルドラマ「龍が如く 魂の詩。」の製作発表が行われた。
ゲオの動画配信サービス「ゲオチャンネル」,およびゲオ店舗でのDVDレンタル専用に製作されるこのドラマは,ゲーム本編とはまた別の,完全オリジナルストーリーが展開される。尾道出身で桐生一馬に憧れる悪ガキ3人組が,神室町で極道の世界に足を踏み入れ,そこでの成り上がりや友情,破滅などが描かれるとのことである。
ゲームの龍が如くシリーズと世界観を共有し,神室町も舞台として作中に登場するが,桐生一馬は,その名前だけが語られるにとどまるそうだ。そして,龍が如くのゲームも登場するというが……詳細はドラマ本編でお楽しみとのことだった。
監督はこれまで数多くのCMを手掛け,カンヌ国際広告祭金賞を3年連続で受賞している江口カン氏。龍が如くを題材とした新たな映像コンテンツの制作については,これまで何度か提案があったが,「誰もが納得できて楽しめる,ちゃんとしたものを作りたい」という名越氏のこだわりから,すべての提案にずっとNGを出してきたという。ひょっとしたらこの映像化の話はなくなるのでは,となったときに江口氏の名が挙がり,氏が手掛けるエンターテインメント性の高い演出を見た名越氏がついにOKを出し,今回制作に至ったそうだ。
そんな江口氏は,「ゲームとドラマの両方を体験することで,龍が如くの世界をいろんな角度から感じてもらえる」と語っていた。また今回はネット配信がメインということで,表現に制限がなく,地上波では放送できない極道ものとしての残虐なシーンなどもあり,かなり見応えがある本格的なものになっていることも明かしている。
そんなドラマに出演するキャスト達もゲストとしてステージに登場。主役となる3人組に,葉山奨之さん(岡 達也役),矢本悠馬さん(近藤浩一役),福山翔大さん(新井久人役)。そしてヒロイン律子役に手塚真生さんという,若手俳優陣が舞台に姿を見せた。
桐生と同じ衣装を着て登壇した葉山さんは,龍が如くシリーズのファンであり,劇中の達也と同様に桐生一馬に憧れていて「桐生さんの力を借りて,撮影に望んでいる」とその意気込みについて語った。
制限が少ないネット配信ドラマということで,撮影は現在も進行中とのことだが,「残虐なシーンも多いので,とにかく血のりの量が凄い」と撮影中の苦労を語った葉山さん。「僕はどのシーンでも血だらけ(笑)」という福山さんは,劇中で小指を失うシーンがあり,それを隠しながら演技をするのが本当に大変だったとコメントしていた。また矢本さんは,福山さんとともに撮影中はかなり高めのシークレットシューズを履いていて,その状態でアクションシーンなどに挑まなければならないことに苦労しているそうだ。
予告編を見れば分かるとおり,本作には名越氏も出演。役どころはまだ不明だが,葉山さんは「名越さんが手にした万札を凄い綺麗に数えていた(笑)」という感想から,どんな役割かは想像できるかもしれない。名越氏は「実際に出演してみて,江口さんのこだわりがよく分かった」と,出演者として改めてその手腕を賞賛していた。
ちなみに「魂の詩。」というサブタイトルについては,同じ尾道が舞台であることから,龍が如く6のサブタイトル「命の詩。」に近いものを選んだそうだが,それ以外にも,「命は人の数だけあるけど,人間の本質となる魂は一つ」という名越氏の思いも込められているそうだ。
江口氏は「サブタイトルのどおり,魂を込めて作っている」と意気込みに続けて,「必ず男泣きさせる」と宣言。それに対して名越氏も「前半のラッシュを見ただけでもシビれる内容だった」と前置きし,「若者達の青春や友情だけでなく,残虐や破滅といったトークに出てきたキーワードがすべて,パズルのピースのように納得のいく形ではめ込まれている」と,その完成度を絶賛した。
また「いろいろな規制に縛られないネット配信版の内容が,我々が一番やりたい生の状態のもの」と解説し,とにかく配信されたものを見てもらいたいことを伝え,トークを締めくくった。
オリジナルドラマ「龍が如く 魂の歌。」は,ゲオチャンネルにて11月30日より独占配信され,ゲオ店舗でのDVDレンタルは2017年1月11日にスタートする。シリーズ最新作と合わせて,新しい「龍が如く」の物語を楽しんでおくといいだろう。
「龍が如く6 命の詩。」公式サイト
- 関連タイトル:
龍が如く6 命の詩。
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