Sierra Gamesの新作「King’s Quest - Chapter 1: A Knight to Remember」のローンチトレイラーが公開

　Sierra Gamesは，PC向けアドベンチャー「King’s Quest - Chapter 1: A Knight to Remember」の配信を開始し，ローンチトレイラーを公開した。エピソードごとに発売するエピソディック形式になっており，2016年までに5つのエピソードがリリースされる予定だ。

「King’s Quest」公式サイト

Steam「King’s Quest」紹介ページ

　Sierra Gamesは，北米の大手パブリッシャであるActivisionが復活させたブランド名で，Sierra On-LineやSierra Entertainmentといった名前はオールドゲーマーにとって懐かしいはず。「King’s Quest」シリーズは1980年代から1990年代にかけてSierra Entertainmentがリリースしたアドベンチャーゲームで，今回のタイトルはその「King’s Quest」をリメイクした作品だ。


　オリジナルシリーズの第1弾である「King's Quest: Quest for the Crown」（1984年）は，Sierra On-Lineの創設者であるケン・ウィリアムズ（Ken Williams）氏と，妻でありゲームデザイナーでもあったロバータ・ウィリアムズ（Roberta Williams）氏によって生み出されたヒット作だ。美しいグラフィックスやマウスをサポートした操作性などが特徴で，北米ゲーム史におけるマイルストーン的なゲームともいえる。
　2008年にActivisionによってすべての知的財産が買収されたあと，しばらく忘れられた存在となっていたSierraだが，2014年8月にActivisionがその復活をアナウンスした。ただ，あくまでもでブランド名のみであるらしく，「King’s Quest - Chapter 1: A Knight to Remember」は，The Odd Gentlemenというデベロッパが開発を担当している。


　リメイク版は，セルシェーディング風の3Dグラフィックスになっており，オリジナルシリーズと同じくダヴェントリー王国の若き王グラハムを主人公に，彼が祖父グウェンドリンに誘われるままにさまざまなパズル形式のクエストをこなし，自分の過去を探求していくという物語になる。「勇気」（Bravery），「知性」（Wisdom），そして「Compassion」（慈悲）という3つのキーワードをもとに，さまざまな選択をしていくことにより，物語は異なる展開を見せるとのこと。


　Steamではすでに販売が始まっているので，日本語版の予定は今のところないものの，クラシカルな王道アドベンチャーを最新グラフィックスとシステムで楽しみたいという人は，チェックしてみよう。