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「フォーオナー プロ格闘ゲーマーNo.1決定戦」をレポート。熾烈な戦いを制し,最強戦士の栄冠に輝いたのは……?
「フォーオナー」公式サイト
最初に,「フォーオナー」を軽く紹介しておこう。本作は侍,騎士,ヴァイキングという史実では交わることのなかった3勢力が一堂に会し,熾烈な近接戦を繰り広げるタイトルだ。
それぞれの勢力にフォーカスしたストーリーモードだけでなく,マルチプレイモードも充実しており,4対4で陣地を奪い合うドミニオン,同じく4対4で実力を競うデスマッチ,2対2で戦うブロウル,1対1で真の実力を競うデュエルという4つの対戦形式が用意されている。「プロ格闘ゲーマーNo.1決定戦」で採用されたのは,個人の実力が反映される1対1のデュエルだ。
大会会場ほぼ満席となり,ユービーアイソフトの社長であるスティーヴ・ミラー氏の挨拶で開会。かずのこ選手,ユウ選手,M'選手,ソウジ選手,金デヴ選手,sako選手,たぬかな選手,コイチ選手が,第1回大会優勝の栄誉をかけて戦った。MCはエレキコミックの今立 進さん,実況はユービーアイソフトPR担当の福井蘭子氏,そしてプロゲーマーの神園氏だ。
1セット先取で勝利となる1回戦の第1試合は,かずのこ選手対金デヴ選手。両者とも素早い攻撃が特徴のピースキーパーを選択したが,公式の解説動画を監修しているかずのこ選手が,金デヴ選手を圧倒するという展開となった。フェイントを華麗に用いた怒涛の攻めにより,3-0で見事勝利。
続く第4試合はコイチ選手とユウ選手の戦い。コイチ選手は今大会の参加選手中,唯一プロの肩書を持っていないのだが,会場最前列に応援団が陣取っていた。コイチ選手がピースキーパー,ユウ選手がヴァルキリーを選択して試合開始。
ユウ選手は怒涛の攻めと,堅実な守りをうまく使い分ける戦術で,コイチ選手を圧倒して勝利。その様子を見たコイチ選手応援団は,素早くユウ選手応援団へと鞍替えしていた。
準決勝の合間では,来場者4人を交えて,金デヴ選手とsako選手チーム,コイチ選手とM'選手チームに分かれたドミニオンのスペシャルマッチが行われた。 |
この試合でもかずのこ選手の強さが光った。たぬかな選手は窮地の場面で1本とったものの,かずのこ選手の戦いぶりは安定しており,危なげなく勝利を収めた。
準決勝第2試合では,1回戦で優勝候補の1人であるsako選手を破ったソウジ選手と,コイチ選手の応援団を引き継いだユウ選手が激突した。両者とも一歩も引かない接戦となったが,ユウ選手の勢いがわずかに上回って,決勝進出を決めた。
ちなみに決勝の前には3位決定戦が行われ,たぬかな選手とソウジ選手が激突した。3位の座はソウジ選手が制した |
いよいよ決勝戦。ここまで他を寄せ付けない強さで勝ち上がってきたかずのこ選手と,ヴァルキリーで堅実な攻めと守りをみせるユウ選手の対戦だ。
試合が始まると,かずのこ選手が操るピースキーパーの変幻自在な攻撃に,ユウ選手が苦戦を強いられる。ユウ選手の主力となっていた連携攻撃も,かずのこ選手相手ではうまく決まらず,攻め手を失ってしまった形となって勝負あり。大会を通して圧倒的な力を見せつけたかずのこ選手が,見事初代王者に輝いた。
剣や斧,刀で斬り合うメレーアクションであるフォーオナーの戦いは,見ているだけでも楽しい。戦いの状況が分りやすく,ゲームのことをよく知らない人でも見ていて盛り上がれるので,e-Sportsタイトルとして注目される可能性は高そうだ。
なお,今回優勝したかずのこ選手のインタビューを以下に掲載している。アメリカ遠征のときに参加したフォーオナーの大会など,海外プレイヤーとの戦いの感想などもあるので,読んでみてほしい。
4Gamer:
優勝おめでとうございます。大会を通じて,かずのこ選手は圧倒的ともいえる強さを発揮していましたね。
ほかの7選手がどれほどやりこんでいるのか,配信などでフォーオナーをプレイしている様子がなくて確認できず,始まるまで優勝できるか不安でした。本当は大会当日,対戦の様子を見て実力を測る予定だったのですが,まさかの1回戦第1試合となってしまって……。その試合は正直,かなり不安だったんですけど,不安な状態で勝てたので「これはもう優勝できそうだな」と。
4Gamer:
オープンβテストからプレイしていたようですが,どのくらい遊ばれてますか。
かずのこ選手:
オープンβテスト中は裏顔TVで配信しながら毎日3時間以上はプレイしていました。普段はドミニオンで遊ぶことが多いのですが,遠征したアメリカの格闘ゲーム大会(Final Round 20)にフォーオナー部門があると分かったあとは,一緒に出場するプロゲーマーのふ〜ど選手と,種目になっていたブロウルやデュエルの練習をしていました。
今回の大会は,リリースされたばかりのゲームで,しかもこれまでにないタイプのゲームなので,やり込み具合で差が出るだろうなと思っていました。1回戦が終わった時点で,自分が一番やり込んでいる位置にいるっていうことを確認できたので,優勝する自信が出ましたね。
4Gamer:
なるほど。そのアメリカの大会に出場したときのことを教えてください。
かずのこ選手:
僕とふ〜ど選手はチームを組んでブロウルの大会に出場したのですが,1回戦でアメリカのプロ格闘ゲーマーSonicFox選手のチームに負けて,ルーザーズブラケットに落とされてしまいました。僕たちの作戦は「1対1での戦いを避け,先に合流してチームワークで勝つ」というもので,練習して大会に挑んだんです。でもアメリカのプレイヤーは,合流するという意識がなくて,スタート時点で目の前にいる敵を倒して,合流するというシンプルな戦術でした。
SonicFox選手はもともと反応が非常に良いプレイヤーなんですが,フォーオナーでもその反応の良さは健在で,ディフェンスは抜きん出ていました。こっちがフェイントで揺さぶっても,しっかり見てガードしてくる反応の良さで,ガード崩しもしっかりと抜けてくる。僕らは1対1の勝負は分が悪いと判断して,2対1の状況に持ち込んで倒すという,当初の作戦通りの戦術をとることにしました。
いざ試合が始まると,作戦はうまくいったりいかなかったりで,最終ラウンドまでもつれ込むことになってしまって。そこまで追い込まれた状況で,焦りから強引にでも合流しようとする意識が強く出てしまって,苦し紛れに焦って出した攻撃を冷静に防がれて,体力を削られ,合流したときには僕もふ〜ど選手も体力が少ない状態で……。結局2対2に持ち込んでも体力差で負けてしまいました。
4Gamer:
ルーザーズブラケットに落ちてからはどうでしたか。
かずのこ選手:
ルーザーズブラケットに落ちてからは,勝ち続けてベスト8までいけたんですが,僕らの作戦は他のチームに見られてて,その対策をとられていました。結果はベスト4にたどり着けずに敗退です。
1対1のスキルは相手の方が高くて,僕らとしては合流してチームワークで勝ちたかったんですけど,合流する道をふさがれたりして,相手にうまく対処され,劣勢になっていった感じでしたね。
4Gamer:
海外プレイヤーの特徴はどんな感じでした?
かずのこ選手:
守りを意識したスタイルが多かったですね。とにかく相手の攻撃とスタミナゲージをよく見ていると思いました。基本的に自分から前には出ず,ガードで攻撃をしのぎつつ,相手のスタミナゲージが半分くらいに減ったのをみて攻撃をしかけるという戦い方でした。
4Gamer:
最後に一言お願いします。
かずのこ選手:
フォーオナーというゲームは面白く,周りの格闘ゲーマーの皆さんが結構プレイしていることもあってかなり楽しめているので,今後も続けていきたいと思っています。もちろん,大会なども可能な限り出たいですね。
4Gamer:
ありがとうございました。
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