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AMD,Ryzen向け新ファームウェア「AGESA 1.0.0.6」のリリースを発表。メモリはDDR4-4000対応に
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印刷2017/05/26 14:02

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AMD,Ryzen向け新ファームウェア「AGESA 1.0.0.6」のリリースを発表。メモリはDDR4-4000対応に

 北米時間2017年5月25日,AMDは同社公式blogにおける「Community Update」として,Ryzen向けの新しいファームウェアである「AGESA 1.0.0.6」のリリースを発表し,その概要を明らかにした。

Community Update #4: Let's Talk DRAM!


Community Update #4: Let's Talk DRAM!のスクリーンショット。著者はRobert Hallock氏だ
Ryzen
 AGESA(AMD Generic Encapsulated System Architecture)というのは,AMDがAthlon 64以降で採用している,「起動時に実行されるブートローダー」の一種だ。CPUコアや各種インタフェースの初期化を行うもので,Ryzen向けとしては4月に1.0.04がリリース済み。AMDは4Gamerに対し,1か月を目処に新しいAGESAをリリースすると予告していたが(関連記事),予告どおりに新しいものが出てきたことになる。

 さて,そんなAGESA 1.0.0.6だが,今回の目玉は2つ。メモリ設定の強化と,仮想化に関する新機能のサポートである。順に説明してみたい。


DDR4-4000までのメモリアクセス設定と,26個のメモリパラメータを「正式に」サポート


 AMDによると,AGESA 1.0.0.6では,DDR4-4000のメモリアクセス設定を含む,26のメモリ設定パラメータを「正式に」サポートしたとのこと。正式サポートの対象は設定パラメータであって,「動作を保証する」のではない点は注意が必要だが,いずれにせよ,AGESA 1.0.0.6の採用により,とくにJEDEC標準に準拠していないメモリモジュールや,XMP2プロファイルを利用しているメモリモジュールとの間で,互換性や安定性の向上を期待できるという。

 さて,今回正式にサポートとなった26のパラメータだが,その中には,マザーボードによってはAGESA 1.0.0.6のリリース前から,メーカー独自のオーバークロック設定で可能だったものが少なからず混じっている。ただ,パラメータがAGESAによって正式にサポートされたことで,マザーボードメーカーの独自設定に頼っていた頃と比べると,安定性の向上は確かに期待できそうだ。
 なお,blogに挙がっているパラメータは以下の24種類。メモリクロック設定が3つあるので合計26ということなのだろう。

  • Memory Clock:これまで,メモリクロック設定はDDR4-3600までだったが,DDR4-3733/3866/4000の設定が追加となった
  • Command Rate(CR):DRAMはチップセレクトをアサート(assert)してメモリチップを選択し,選択したメモリチップにコマンドを送るが,Command Rateでチップセレクトをアサートしてからコマンドを送るまでの遅延を設定する。選択肢は1T,2T
  • ProcODT:CPU側終端抵抗値の設定。60〜96Ωの範囲で設定できるとのこと
  • tWCL/tWL/tCWL:CAS Write遅延の3パラメータ。3パラメータを独立して設定できるため,メインメモリの互換性や安定性の向上が期待できるとされる。設定値はサイクル
  • tRC:行サイクルタイム。値を下げることで性能向上を期待できるが,安定性は低下する。設定値はサイクル
  • tFAW:「4 Bank Activation Window」と呼ばれる設定値。4バンクに対してアクティベーションコマンドを発行するタイミングの設定で,このパラメータを調節することで安定性の向上を期待できる
  • tWR:書き込みと,他のメモリバンクのプリチャージとの間に必要な時間をns単位で設定する。このパラメータの調節で安定性向上を期待可能
  • CLDO_VDDP:DDR4メモリ物理層の電圧設定。オーバークロックに関連した設定だが,必ずしも「上げたほうがいい」というわけではないらしい。設定値はV
  • tRDWR/tWRRD:メモリ書き込み→読み出しサイクルの読み込み遅延設定。性能のチューニングや安定性の向上に寄与する項目で,設定値はサイクル
  • tRDRD/tWRWR:メモリ読み出し→書き込みサイクルの遅延設定。性能のチューニングや安定性の向上に寄与する設定で,設定値はサイクル
  • Geardown Mode:この設定を無効化すると,メモリ内部で生成する「コマンド/アドレスバスをラッチするために使う,2分の1レートのクロック」が無効になる。互換性向上に寄与する設定のようだ。設定は有効と無効の二択
  • Rtt:DRAM内蔵終端抵抗の性能制御設定。 Nom,WR,Ω単位の設定が可能とのこと
  • tMAW:隣接するRAWデータ保持のリフレッシュを行う前にアクティベートできる最大サイクル数の設定。設定値はサイクル
  • tMAC:最大アクティベートカウント。隣接するRAWデータ保持のリフレッシュを行う前にアクティベートする回数をサイクルで設定する。tMAW以下の値に設定しなければならない
  • tRFC:リフレッシュサイクルタイムの設定。DRAMリフレッシュサイクルの時間をサイクル単位で設定する
  • tRFC2:ダブルデータレート時のリフレッシュサイクルタイムをサイクルで設定する項目
  • tRFC4:クアッドデータレート時のリフレッシュサイクルタイムをサイクルで設定する項目
  • tRRD_S:異なるバンクグループにアクティベートコマンドを送るサイクル数。この設定には短・長の2つがあり,こちらは短のほうだ
  • tRRD_L:異なるバンクグループにアクティベートコマンドを送るサイクル数。こちらは長のほうだ
  • tWTR_S:異なるバンクグループに書き込みコマンドを送るサイクル数。この設定にも短・長の2つがあり,こちらは短のほうである
  • tWTR_L:異なるバンクグループに書き込みコマンドを送るサイクル数。長のほう
  • tRTP:リードプリチャージタイム。プリチャージコマンドとリードコマンドのサイクル数を設定する
  • DRAM Power Down:非アクティブ時にDRAMを休止状態にするか否かの設定。有効化すると,DRAMのアクセス遅延は大きくなるが,消費電力は下がるという。設定は有効/無効


Access Control Services(ACS)をサポート


 もう1つのアップデートは,Access Control Services(以下,ACS)に関するものである。
 PCI Expressリンクでは,そこにつながるデバイスを仮想化するための機能としてACSを定義している。ACSを使うと,IOMMU(Input/Output Memory Management Unit,I/O用のメモリ管理用ユニット)経由で,仮想ゲストOS間においてデバイスへのリクエストを分離できるようになる。
 AMDによると,AGESA 1.0.0.6では,このACSをサポートしており,仮想ゲストOSの性能向上や,安定性の向上といったことが期待できるようになるという。


 以上,AGESA 1.0.0.6のアップデート内容を駆け足でまとめてみた。いずれにしても,AMDはRyzenの性能や安定させるべく,現在も懸命に働いているとは述べていいだろう。
 AGESAアップデートが発売済みを含むマザーボードでいつ実装になるかはマザーボードメーカー次第なので,今後,Ryzen用マザーボードを選ぶときは,メーカーごとに異なる新しいAGESAの導入速度も,1つの決め手となっていくかもしれない。
  • 関連タイトル:

    Ryzen

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