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「ガンダムジオラマフロント」に新システム「ユニットアビリティ」が登場。正式サービスの手応えや今後について運営チームにインタビュー
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印刷2015/08/25 00:00

インタビュー

「ガンダムジオラマフロント」に新システム「ユニットアビリティ」が登場。正式サービスの手応えや今後について運営チームにインタビュー

 2015年3月26日の正式サービス開始から5か月余りが経過した,バンダイナムコオンラインのストラテジーゲーム「ガンダムジオラマフロント」(以下,ガンジオ)。本作は,自分だけの基地(ジオラマベース)を作り,歴代ガンダムシリーズに登場するモビルスーツを開発して,ほかのプレイヤーの基地と戦うストラテジーゲームだ。

 簡単操作で手軽にプレイできるのが特徴で,“ジオラマ”らしく,基地の防衛や攻撃時に小さなモビルスーツ達が動き回ったり,ワラワラと集まって攻撃したりする様を見るだけも,なかなかに楽しめる作品となっている。

 今回4Gamerでは,正式サービス開始以降の手応えや,この夏に実装予定のアップデートについて,本作のプロデューサー 丸山和也氏,ディレクター 梅林佑行氏にいろいろ話を聞いてみた。

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プロデューサー 丸山和也氏
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ディレクター 梅林佑行氏

 なお,8月から9月にかけて計4回に分けて順次実装されるNEXTアップデートについて,ここで情報をまとめたので,まずはそちらから確認してみよう。


本日25日には「ユニットアビリティ」が登場

8月〜9月実施予定のアップデート内容をまとめよう


【8月11日アップデート】(実装済)

●新施設「テクニカルラボ」実装

 「テクニカルラボ」とは,既存のユニットを上位のものに改修することができる施設だ。従来の“レベル”とは別枠の成長システムとして“グレード”が追加され,テクニカルラボを通じてグレードアップが可能となる。

 ガンダムと言えば,やはりプレイヤーのお気に入りの機体は多種多様だが,性能面の理由でどうしても別の機体で妥協せざるを得ないケースがあるだろう。そこで,ユニットの“グレード”を上げられるようにし,“弱い”と言われる機体でもずっと使い続けられるように改善したと,丸山氏が実装の理由を述べた。

 なお,グレードを上げられる回数やレベルの限界値は,ユニットによって異なる。8月11日のアップデートで改修可能となるのはモビルスーツの“量産機”のみで,“エース機”への対応は,8月25日のアップデートで行われる予定だ。

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●有料サービス「プレミアムアカウント」開始

 ログインボーナスや獲得経験値量アップなど,さまざまなお得効果がセットになった有料サービスだ。もちろんプレミアムアカウントを契約しなくてもふつうにプレイはできるのだが,ログイン時間が長く取れない人向けに,効率よくゲームを進めるための選択肢のひとつとして導入したとのこと。販売価格は30日で1500BCとなっている(1BC=1.08円。2015年8月25日現在)。

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【8月25日アップデート予定】

●新システム「ユニットアビリティ」実装

 未体験者向けに説明すると,ガンジオでは通常のユニット“量産機”とは別に,いわゆるヒーローユニットに相当する“エース機”が存在する。エース機は各種パラメータが高いほか,専用の“パイロット“が搭乗しており,フルボイスで実装されているのが特徴だが,このアップデートで実装される「ユニットアビリティ」システムにより,新たなアビリティが使用可能となる。

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 これまでは,各エース機に対してパイロットが固定されており,能力や使えるGバースト(必殺技)が決まっていた。それが,今回のアップデートで「機体」に「アビリティディスク」を合成できるようなり,合成に成功すると一定時間能力アップ,Gバーストの強化など,さまざまなユニットアビリティが追加できるようになる。つまり,エース機に対するカスタマイズが可能となるわけだ。

 アビリティディスクは,ディスクガシャを通じて入手できる。ディスクはブロンズ(★1)/シルバー(★2)/ゴールド(★3)のレアリティからなるユニットアビリティと“対象ユニット”が設定されており,対象ユニットと合成すると合成の成功確率が上昇する。また,ディスクガシャはアビリティだけでなく,新たなモビルスーツユニットそのものが出現する可能性があるとのことだ。

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 8月25日の段階では,ディスクの総数は250枚以上,ユニットアビリティの効果は50種類以上を予定。ひとつのユニットに最大5種類までアビリティを追加できるようになる。ユニットアビリティの例と共に紹介しよう。

・「先駆」
 効果)最初に出撃すると攻撃力UP

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・「鉄壁」
 効果)HP最大値UP

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・「熱血」
 効果)攻撃を受ける度に攻撃力UP

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・「ガッツ」
 効果)残りHPが一定以下になると一度だけHPが回復する

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・「隠密」
 効果)出撃後一定時間的に狙われなくなる

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・「気合」
 効果)Gバーストを使用すると一定時間ダメージの一部をHPとして吸収する

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・「加速」
 効果)出撃後一定時間毎に移動速度UP

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・「猛攻」
 効果)Gバーストを使用するとモビルアーマーへの攻撃力UP

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●「オペレーションセンター」のキャラクターが追加

 オペレーションセンターとは,基地に着任したサポーターから,さまざまな支援効果が得られるというシステム。今回のアップデートでは,新たなサポーターとして,「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」からオードリー・バーンやスベロア・ジンネマンなどが実装される。サポーターとしての効果は,“ガンダムUC関連の量産機の能力がアップ”するとのこと。ガンダムUCに登場した機体を手に入れて,これを利用しながら次に紹介するイベントに挑みたいところだ。

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【8月27日アップデート予定】

●同盟討伐戦イベント「UC計画 宇宙世紀百年の刻」が開始

 初のゲーム内イベント同盟討伐戦「UC計画 宇宙世紀百年の刻」がスタートする。これは,“期間限定イベント制圧戦”に参加することでミッションポイントを獲得し,これが一定量に達するとボスステージに挑戦できるというものだ。何回かボスステージを攻略すると,ネオ・ジオン軍残党の首魁フル・フロンタルが操る「シナンジュ」たちとのバトルが待ち受けている。

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 討伐戦イベントは過去にも行われているが,今回は初の同盟要素が追加され,全体の規模もスケールアップされているとのこと。中でも大きいのは,これまでは1度でボスを倒しきれなった場合,そのエリアの最初からやり直しになっていたのに対し,今回はすぐにもう一度ボスへ挑戦できることだ。コアプレイヤーでなくとも,繰り返し挑戦し続けていれば,いつかは倒せるというバランスとなっているのだという。

 報酬に関しては,シナンジュの討伐やランキング上位成績など,いくつかの条件でレアなモビルスーツなどが得られる。ラインナップとしては「シナンジュ」「ユニコーンガンダム(デストロイモード)」「ギラ・ドーガ(フル・フロンタル機)」などといった具合で,ガンダムUCづくしのイベントとなりそうだ。

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【9月8日アップデート予定】

●各施設のレベル上限が開放。新施設「偽装ビルドセンター」も実装

 拠点の中枢を担う「フロントコア」の最大レベルが,従来の8から9へと引き上げ可能となる。それに伴ってほかの施設も最大レベルが引き上げられ,さらなる基地のパワーアップが可能となる。

・「フロントコア」「MAブートスタンド」「資源プラント」「ゴールドプラント」:最大レベルが8→9
・「モビルスーツラボ(3種類)」「モビルアーマーラボ」「造船所」「テクニカルラボ」「同盟タワー」「オペレーションセンター」:最大レベルが3→4
・「射撃タワー」:最大レベルが9→10,10改の追加
・「防壁」:最大レベルが9→10
・「対空迎撃ミサイル」「迫撃砲」「拡散ビームシステム」:最大レベルが6→7

 また,新たな施設である「偽装ビルドセンター」も追加される。これは防衛時に活躍する建造物で,攻める側にとっては一見ビルドセンターに見えるのだが,攻撃を受けると中に隠れている砲台が敵を迎撃してくれるというものだ。うまく配置すれば,トラップ的な扱いで役立ってくれるだろう。


●NEXTアップデートで新ユニットは計10種類が追加

 今回のNEXTアップデートでは,新たなユニットが計10種類以上,追加実装される。これらユニットの製造時に必要な条件の多くは,同日のアップデートで引き上げられる“モビルスーツラボ”のレベル4となっており,当然能力も相応の実力機体ばかりが揃っている。早く手に入れたい熱心なプレイヤーにとっての,当面の大きな目標となりそうだ。

・モビルスーツ(エース機)
 フリーダムガンダム(出典:機動戦士ガンダムSEED/パイロット:キラ・ヤマト)
 ダブルオーガンダム(機動戦士ガンダムOO/刹那・F・セイエイ)
 リ・ガズィ(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア/アムロ・レイ)
 νガンダム(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア/アムロ・レイ)
 V2ガンダム(機動戦士Vガンダム /ウッソ・エヴィン)

・モビルスーツ(量産機)
 ビルゴII(新機動戦記ガンダムW)
 アヘッド(機動戦士ガンダムOO)
 ザクファントム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

・モビルアーマー
 αアジール(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

・戦艦
 ラー・カイラム(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

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ガンオンでカバーできない部分をガンジオで補う。“ガンダムのジオラマ”が楽しめる手軽なゲーム


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずはお二人が携わっていることから教えてください。

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プロデューサー 丸山和也氏(以下,丸山氏):
 分かりました。ガンジオのプロデューサーを担当している丸山です。本作の企画立ち上げから,開発の進行管理やプロモーション,そして正式サービス開始後はアップデート計画など,プロジェクト全体を統括しています。

ディレクター 梅林佑行氏(以下,梅林氏):
 ディレクターの梅林です。自分もガンジオの企画立案時から携わっており,ゲーム内コンテンツや新たに追加する機体のデータなどといったゲームバランス面を主に担当しています。

4Gamer:
 正式サービス開始(3月26日)から5か月ほど経過しましたが,これまでのサービス期間を振り返っての手応えはいかがですか?

丸山氏:
 正式サービス開始直後から,非常に多くのお客様に集まっていただきました。ただ,我々の想定が甘かったことにより,お客様に多さに耐えられず,サーバー周りの障害によって,4月14日までのピークタイムでは,お客様に多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。こちらについては深く反省しております。

4Gamer:
 ガンジオは4月14日に“サービス再開”と発表されましたが,とくにゲーム自体が中断されていたというわけではないんですよね?

丸山氏:
 はい。問題が発覚した時点で,すでに正式サービスが始まっていたため,仮にサービスを中断してしまうと,さらに混乱を招くと判断しました。そこで,課金システムを導入しない状態で正式サービスを続け,内部で修正作業を行う形を採らせていただきました。そして問題を解決したうえで,4月14日に再始動という形で,あらためてスタートを切ることにしました。
 プレイヤーの皆さまにご迷惑をお掛けしたことは,この場を借りて,あらためてお詫びさせていただくと共に,そのような状態にも関わらず多くのお客様に連日プレイしていただきましたことを感謝申し上げます。

4Gamer:
 では,あらためて,ガンジオの開発コンセプトについて教えてください。

丸山氏:
 弊社は,オンラインアクションゲームの「機動戦士ガンダムオンライン」(以下,ガンオン)のサービスも行っています。ガンオンのサービスはお陰様で非常に好調ですが,その一方で,ガンダムが好きでもアクションが苦手という理由で,敬遠されてしまうお客様も少なからずいました。

4Gamer:
 たしかに,ガンダムだから遊ぶけど,アクションゲームはそれほど得意じゃ内というプレイヤーも少なくないと思います。

丸山氏:
 そういった方々を対象に,「アクションは苦手だけどガンダムが好き」「1日10分から遊べる」という2つのコンセプトを軸に,ガンジオの企画を進めました。

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梅林氏:
 ガンオンと比べて,なるべく簡単に遊べる作りにしていますが,もちろん奥深さもあります。プレイヤーの戦闘時における操作は「どのユニットを,どの場所から,どのタイミングで」の3つに集約され,それぞれを工夫することで,簡単だけど奥深いバランスを実現しようとしています。

4Gamer:
 ちなみに,ガンオンとの住み分けはできているのでしょうか。

丸山氏:
 嬉しい誤算だったのですが,ガンオンをプレイしていただいている方の2割の方が,ガンジオも並行して遊んでくださっています。例えば,ガンオンで対戦相手のマッチングをしている最中に,別ウィンドウでガンジオを立ち上げて建築物などの建設指示を出したりされている方もいらっしゃるようです。

4Gamer:
 ゲーム開始時のランチャー画面を立ち上げると,両タイトルが並んでいますよね。それぞれでガンダム関連のアップデートやキャンペーンが紹介されていたりすると「ちょっと覗いてみようかな?」と思ってしまいますし。

丸山氏:
 ええ,そういったところからプレイを初めていただいた方も,たくさんいらっしゃるみたいです。

4Gamer:
 ちなみに本作のタイトル名にある“ジオラマフロント”ですが,その発想はやはりプラモデルのジオラマから来ているんですよね?

丸山氏:
 そうですね。私自身の幼少期がそうだったのですが,好きなモビルスーツを集めて,“ジオラマ”のように基地を作り上げるといった空想をしたガンダムファンは多いと思うんですよ。あの面白さを実際に,ゲーム上で実現したいという思いがありました。
 また,多くのガンダム関連のゲームでは,世界観に関して特定のシリーズ作品をベースとしていることが多いです。今回はせっかく“ジオラマ”を作るんだから,そういった制約を取り払おうと早い段階から決めていました。

4Gamer:
 なにしろ35年も続いているシリーズなので,プレイヤーによって思い入れも多種多様でしょうから。

丸山氏:
 ええ。ですのでガンジオでは,初代「機動戦士ガンダム」から脈々と続く宇宙世紀シリーズや,「機動戦士ガンダムSEED」,プラモデルなどで派生した“MSV”(モビルスーツバリエーション),そして「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」などなど,あらゆるガンダム作品を網羅しています。これらの中に膨大な数が含まれるモビルスーツやパイロット達から,自由な組み合わせで楽しめるのが,ガンジオならではの面白さというわけです。

画像集 No.040のサムネイル画像 / 「ガンダムジオラマフロント」に新システム「ユニットアビリティ」が登場。正式サービスの手応えや今後について運営チームにインタビュー

梅林氏:
 元々は別々だった世界を一緒にすると,違和感があると思われるかもしれませんが,我々としては前向きに考えているんですよ。

4Gamer:
 と,いいますと?

梅林氏:
 たとえばゲーム中は,パイロットによるボイス付きのカットインが随時挿入されるのですが,この中にはパイロット同士の掛け合いが含まれています。つまり,別々の世界にいるキャラクター同士の掛け合いも起こりえるということです。これは熱心なガンダムファンにとって興味深いと思います。
 ですが,ただそれだけだと,いま話したように違和感があるかもしれません。ですから本作では,「近未来のジオラマシミュレーター」という設定を設けることで,ゲームだからこそできる要素のひとつとしてファンの皆様に提供させていただくことにしました。

4Gamer:
 なるほど。もし,シャアとフル・フロンタル(とちらも声を池田秀一さんが担当)の会話があったとしたら,どんな言葉を交わすのか猛烈に気になりますね。つまり,各キャラクターの声優さんを再び起用して,新たなボイスを収録しているということですよね。何気に凄いような……。

丸山氏:
 そうなんですよ。テレビの放映時から長い年月が経っているシリーズもあるのですが,声優の皆様は,すぐに昔の役に入り込んでいくので,さすがだなと収録時も感じていました。これらの収録に立ち会うときは,自分も一人のガンダムファンに戻ってしまいます(笑)。とくに思いを込めて作っている部分なので,ガンダムファンの方はぜひ注目してくれると嬉しいですね。


ガンダムファンなら幅広く遊べる“ガンジオ”をプレイしてみよう


4Gamer:
 先ほど,8月〜9月のアップデートについて紹介してもらいましたが,ほとんどが「機動戦士ガンダムUC」に関連したものですよね。

画像集 No.039のサムネイル画像 / 「ガンダムジオラマフロント」に新システム「ユニットアビリティ」が登場。正式サービスの手応えや今後について運営チームにインタビュー
丸山氏:
 はい。8月下旬から9月上旬にかけて実施する今回のアップデートでは,ユニコーンに関するアップデートやゲーム内イベントを予定しています。そのため,追加されるモビルスーツやパイロットなどもUC関連のものが多く実装されますよ。

4Gamer:
 なるほど,今回はユニコーンに注力しているわけですね。

丸山氏:
 はい。ガンジオはいろいろなシリーズが混在していることが大きな特徴ですが,もちろんこれからも“幅広さ”と“集中”を織り交ぜて今後も展開していきます。

4Gamer:
 ちなみに,今回のアップデート内容を見ていると,各ガンダム作品における有名機体が,かなり出揃ったかなという印象なのですが,今後は大丈夫なのでしょうか。

梅林氏:
 ガンダムの全作品を扱っているので,その心配はまったくありません(笑)。6月30日に実施したような「まとめて50体以上」というような形は,さすがになかなか難しいと思いますが,今回のNEXTアップデートのように段階的な追加は検討していきます。実際,お客様からは「あのモビルスーツを早く実装してほしい!!」といったご要望が多くきており,我々としてもどういった順番で開発するべきか頭を悩ませています。

4Gamer:
 むしろマイナー機体を早く! というプレイヤーもいるでしょうね(笑)。たしかに,派生を含めればすごい数になりそうです。今後,どんな機体が出てくるのか楽しみなところですが,これからの中長期的なアップデートの方向性について,教えていただけることはありますか?

丸山氏:
 まだアイデア出しの段階ですが,基地をジオラマライクに楽しむためのデコレーション要素や,プレイヤー同士の同盟要素に関するアップデートなども内部では検討しています。今後もアップデートを実施していきますのでご期待ください。

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梅林氏:
 現在,最大25名のプレイヤーによるリーグ戦の“階級戦”というコンテンツがあるのですが,こちらについても現状のもので完成しているとは考えておらず,さらに多くの方に楽しんでいただけるように,進化させていきたいと考えています。また決まり次第,皆さんにお伝えできればと思っています。

4Gamer:
 分かりました。それでは,本作のファンに向けてのメッセージをお願いします。

丸山氏:
 今回,紹介させていただいた一連のアップデートでは,テクニカルラボおよびフロントコアをはじめとする,各施設のレベル上限引き上げによって,これまで以上にお客様の思い入れや個性が反映させやすくなります。これからも,自分だけのガンダム基地を作り上げて,ジオラマっぷりを楽しんでいただけると嬉しいです。

4Gamer:
 本稿を見て,新たに興味を持つガンダムファンもいると思います。そういった方に向けてもお願いします。

梅林氏:
 ガンジオのプレイ画面はクォータービューによる俯瞰視点で,数多くのモビルスーツ達が続々と出現して戦闘していく様は,過去のガンダム系ゲームでは体験できないものだと思います。最初はあまり深く考えずに量産機をたくさん出して,戦う様を見ているだけでも楽しめますので,まだの方はぜひプレイしてみていただければと思います。

丸山氏:
 ガンジオはPC向けのオンラインゲームということで,なんとなく難しそうなイメージがあるかもしれませんが,実際にはとても手軽かつ簡単に遊べます。必要とするPCスペックも低く,クライアント版以外にも,Webブラウザ版のβ版サービスを現在開始しています。内容はクライアント版とほぼ同じレベルのものですので,マックユーザーの方やノートPCの方でも,ガンダム好きなら誰でも楽しめますので,ぜひこの機会にプレイしてみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

「ガンダムジオラマフロント」公式サイト

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