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ハロー!Steam広場 第204回:億万長者への1歩は砂金集めから! 男の子のロマンにあふれるシミュレーションゲーム「Gold Rush: The Game」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,レベルが上がると戦闘中でもステ振りを優先する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第204回は,ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー「ゴールド・ラッシュ〜人生最後の一攫千金」を原作とする「Gold Rush: The Game」を紹介しよう。本作は,駆け出しの金鉱夫となったプレイヤーが,アラスカでもっとも裕福な人間になることを目指して,ひたすら金を採取していくシミュレーションゲームだ。
4Gamer公式キュレーター
※来週のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載となります。次回の掲載は7月20日です。億万長者への1歩は砂金集めから! 男の子のロマンにあふれるシミュレーションゲーム「Gold Rush: The Game」
今回は,ディスカバリーチャンネルで放送されている人気ドキュメンタリー「ゴールド・ラッシュ〜人生最後の一攫千金」(邦題:Gold Rush Alaska)を原作とするシミュレーションゲーム「Gold Rush: The Game」を紹介しよう。
本作は,駆け出しの金鉱夫となったプレイヤーが,アラスカでもっとも裕福な人間になることを目指して,ひたすら金を採取していくゲームだ。元ネタのドキュメンタリーは,ある程度機材が揃った状態で始まるので「一攫千金」でもいいのだろうが,本作はろくな機材もない状態からスタートするため,お世辞にも一攫は狙えない。序盤は皿の中に砂利を入れて黙々と小粒の金を探すことになる。
何が面白いのかと聞かれると返答に窮するが,砂利の中から金が出てくる瞬間は,ガンプラにウェザリングの塗装を施すレベルで男心をくすぐり,10連ガチャの9回目で新規実装の限定SSRを引き当てた時の高揚感を伴う。その瞬間を味わいたくて黙々と遊んでしまう中毒性が本作にはあるのだ。
ゲーム内での金の採取方法はいろいろあるのだが,前述したとおり,資金がなく道具も揃っていない序盤で狙うことになるのは,砂金である。
砂金は,リアル世界でも行われているポピュラーな方法で見つけられる。やり方は,川のそばにある砂利をスコップですくってパンニング皿に移し,砂利を水に浸す。あとは,パンニング皿を左右に揺すって,砂利に混ざった金を分離していくだけだ。だが楽しい。強く揺すりすぎると砂利ごと金を落としてしまうので,丁寧にこれを繰り返していこう。とても地味だが,序盤はひたすらこれを繰り返していくことになる。
だんだん効率を上げたいと思うのもまた,男の子の欲望である。そんな気になってきたら,スルーボックスを使ってみよう。スルーボックスは,滑り台のような構造を持つ道具の1つで,ここに砂利と水を流すと,砂金サイズの砂利だけが途中のマットに吸着され,残りの砂利は川に戻される。マットが汚れてきたら,水を汲んだバケツの中で洗うと,金の期待値の高い砂利だけがバケツの中に残るといった感じだ。効率を上げるための手段なのに,見ていると幸せな気分になってくる。
スルーボックスは,ゲーム開始時に始まるチュートリアルで購入することになるので,チュートリアルはしっかりとこなしておこう。
これを続けていると,今度はスルーボックスに砂利と水を入れる作業自体を効率化したいと思うことだろう。そういった願望を叶えてくれる道具は,大抵ショップで売られている。ある程度金が採れたら街に戻り,鍛冶屋に買い取ってもらって元手を増やそう。
まとまった資金ができたなら,パイプ付きのスルーボックスとホース,ウォーターポンプ,ガソリンなどを購入して,採掘場に戻ろう。このスルーボックスに付いているパイプから,ウォーターポンプを使って川の水を流すと,自分で水を流し込む手間が1つ省ける。ただ,砂利だけは当面の間,手作業でやることになるだろう。
時間を忘れていろいろと地道に繰り返してしまうが,本作はいちおうシミュレーションゲームなので,効率化できそうなことが次々に見えてくる。より良い機材を購入することが新しい目的となるのだが,その先にはなぜか新しいロマンが待っており,変にモチベーションの継続性が良いため,コツコツ系のゲームが好きな人は時間をごっそり持っていかれることだろう。
妙なロマンを駆り立てられる本作だが,発売から10か月ほどが経過しているにもかかわらず,細かいバグが散見されるのはいただけない。とくにコリジョン周りは 酷く, でこぼこした地形には高確率で引っかかるので,ここは結構なストレスになる。アップデートは今も続いているので,改善されていくことを願うばかりだ。
とはいえ,ゲームのコンセプト自体は面白く,作業ゲームが好きな人であればそういった部分も受け入れつつやり込めるはずなので,興味があればぜひ遊んでみてほしい。
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