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ハロー!Steam広場 第181回:プログラミングで錬金!機械の動きが楽しいパズルゲーム「Opus Magnum」
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印刷2017/12/19 12:00

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ハロー!Steam広場 第181回:プログラミングで錬金!機械の動きが楽しいパズルゲーム「Opus Magnum」

画像集 No.002のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第181回:プログラミングで錬金!機械の動きが楽しいパズルゲーム「Opus Magnum」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,クリスマスにログインしなかったフレンドで裏切り者リストが埋まる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第181回は,錬金術をテーマにしたパズルゲーム「Opus Magnum」を紹介しよう。プレイヤーは,変成機関と呼ばれる装置を構造どおりに設置し,化粧品や薬などを作りだしていく。世界中のプレイヤーがアップロードした1000以上もの自作パズルに挑戦することも可能だ。

4Gamer公式 Steamキュレーター

※次回のハロー!Steam広場は,番外編として12月28日の掲載となります。2018年は1月16日から再開します。



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プログラミングで錬金術をするパズルゲーム「Opus Magnum」


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 錬金術。それは,ありきたりの金属から貴金属を造りだす技術のこと。広い意味では命や魔法の媒体などを生み出し,高めていくようなファンタジー要素もまた,錬金術と呼ばれる。
 本連載136回で取り上げたマイコンシム「SHENZHEN I/O」を開発したZachtronicsが手掛ける「Opus Magnum」は,そんな「錬金術」をテーマにしたパズルゲームだ。プレイヤーは雇われの錬金術師となり,火・水・空気・土の四大元素から,依頼された品を錬成していくことになる。

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 本作は,まずその世界観が独特である。ゲームの舞台となる街には巨大な建物が立ち並び,その間を自動車が走り回っている。空を見上げれば飛行船も浮かんでおり,まるで現代を思わせる街並みだ。もちろん魔法的な概念も存在せず,錬成の依頼品もフェイスパウダーだったり,二日酔い用の薬だったりと,日用品に寄ったものが多い。

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 そしてもっともユニークなのが錬金術に使う道具だ。錬金術の友といえばフラスコや釜だが,このゲームでは「変成機関」と呼ばれる装置を使って行う。装置の中身を覗くと,六角タイルで構成された基盤の上にいろいろなパーツが配置されており,機械のアームが元素の玉をせっせと出力先に運んでいるのが見える。プレイヤーはこの仕組みを,依頼の品ごとに一から作っていくわけだ。

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 ゲームのほとんどは,変成機関の基盤とにらめっこしながら過ごすことになる。ゲーム画面の左側には,パーツがカテゴリーごとにまとめられており,使用したいものをドラッグ&ドロップで基盤に配置していくといった感じだ。
 依頼の品を錬成するには,球状の元素を生成するパーツと,元素の出力先となるパーツを基盤に配置し,生成された元素の玉をアームを使って出力先まで運ぶ必要がある。このアームこそがもっとも重要なパーツなのだが,ただ適当に置いただけではピクリとも動いてくれない。これを動かすために必要なのが“プログラミング”だ。

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 プログラミングといっても,SHENZHEN I/Oのようにプログラム言語を書き込むわけではない。本作では,命令文がチップとしてあらかじめ用意されているので,それをタイムラインに配置していこう。
 チップの内容も,「アームのグリッパーを閉じて下にある元素を拾う」や「アームを時計回りで60°動かす」といった,動きの予想がしやすいものばかりで,SHENZHEN I/Oよりも取っ付きやすいはず。アームがうまいこと元素を運び,指定された回数の元素が出力されれば,ステージクリアだ。

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 最初はチュートリアルも兼ねているのでそこまで難しくはないが,ステージを進めるたびに出力先の形が複雑になってくるので,だんだんと考え込む時間が増えていく。
 ちなみに完成した変成機関は,「コスト」「サイクル」「エリア」という項目ごとにスコアが算出され,世界中のプレイヤーのスコアと比較できる。このあたりはSHENZHEN I/Oと同じだが,本作では変成機関が動作している様子をgif形式で保存できるので,SNSなどに共有して楽しむといったことも可能だ。

健康ドリンクを作るために作成した変成機関。クリックすると完成版をgifで確認できる
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この画像をクリックすると,プログラム用のタイムラインと合わせて上の変成機関の動きが確認できる
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 また,パズル・エディターを使えば自分でパズルを作成できる。自分でクリアできればSteamワークショップにアップロードできるほか,ほかのプレイヤーが作ったパズルをダウンロードして挑戦することも可能だ。
 ワークショップにはすでに1000以上のパズルが投稿されており,やり込もうと思えば相当長く楽しめるだろう。

 錬金術とプログラミング。一見すると,相容れない2つの要素を柱にした本作は,Zachtronicsの作品の中でも比較的ハードルが低いタイトルなので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。



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