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ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達
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印刷2016/10/11 12:00

連載

ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

画像集 No.001のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Rocksmithの収録曲をウクレレで完璧にこなす上級Steamerにジョブチェンジできるかも。


画像集 No.029のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達
 第128回という記念すべき日を迎えたハロー!Steam広場では,ふだんとは少し趣向を変えて,「本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム」に,チビリながらも再挑戦してみたので,一挙に取り上げてみたい。そもそも128回というきれいに揃っていない数字の何が特別なのかという話だが,ことの発端は「128だと?bitならキリ番じゃないか」という編集長の行き当たりばったりの反応から始まる。
 とりあえず,編集長権限で128はキリ番ということになったため,「では経費で128万円分のゲームを買って紹介します」と,とんちを利かせた筆者だったが,「よし,じゃあそれで」と言われ,次の瞬間には視界が暗転し,気が付くとコピー機に顔をのせていた。

 1本1万としても128本を紹介しなくちゃならない恐怖に比べれば,こっちの怖さの方がマシな気がしたので,128という数字にこだわるのをやめて,怖すぎて中断したホラーゲームを紹介しようという,逸話(128)ができた次第である。うまい!
 ここまで書いた後の記憶がもうろうとしているが,そんなわけで今回は5本のホラーゲームをピックアップする。ホラーゲームファンなら,すべてライブラリに放り込んである作品かと思われるが,そのほとんどがジャンプスケア(驚いて飛び上ってしまうような演出)系なので,初見の人は十分に心して(とくにムービー)見てほしい。



画像集 No.002のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

Sophie's Curse

絶望度:★★★★★
ビックリ度:★★★★★
チビリ度:★★★★★
画像集 No.007のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 本作の舞台は,電気もろくに通っていないボロボロのお屋敷だ。プレイヤーはここに住む老人の介護をするため,夜中にこの屋敷を訪れることになる。なんで夜中なの。

 このゲームでプレイヤーを取り殺そうとしてくるのは,ソフィーちゃんという女の子だ。ちょっぴり可愛らしく表現してみたが,その風貌は「ワン・ミス・コール」(ハリウッド版 着信アリ)に出てきてもおかしくないくらい恐ろしいもので,精神的ブラクラのごとくプレイヤーの心臓を握り潰しにくる。

画像集 No.008のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 彼女から襲われないためには,屋敷の電気を止めないことが重要だ。ゲーム画面の左下には,屋敷内に4つ設置された発電機のバッテリー量が表示されており,これが1つでも空っぽになってしまうと,ソフィーちゃんとご対面することに。発電機は手動式なので,残量の少なくなってきた発電機があれば,それが置いてある部屋に行き,レバーをぐるぐる回して充電していく。減る速度は一定ではないので,どの発電機から充電していくかを考えなければならず,判断力が試されるゲームでもある。

※クリックで拡大(ソフィーちゃん注意
画像集 No.009のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 いずれかのバッテリーが0になったら来ると分かっているので,心の準備ができそうにも思えるが,時たま突然襲われることも。発電機以外にもいろいろとフラグが散りばめられているので,本作に挑戦するときは,ゲーム開始時に表示されるルール(英語)を良く読もう。


「Sophie's Curse」Steamストア(498円)



Emily Wants To Play

絶望度:★★★★★
ビックリ度:★★★★★
チビリ度:★★★★★
画像集 No.010のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 本作では,ピザを届けに来たプレイヤーが屋敷に閉じ込められ,悪霊に取り憑かれた3体の人形から逃げ回ることになる。人形達は,自分で決めたルールに基づいてプレイヤーを取り殺そうとしてくるので,プレイヤーは彼らのルールを理解し,それを回避しなければならない。朝まで生き続けることができれば屋敷から出してもらえるのだが,ピザを配達しにきただけなのに,なぜこんな目に合わなければならないのか。

画像集 No.011のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 時刻は0時からスタートし,1時間ごとに人形が1体追加されていく。最初に対峙するのは,黒い服を来た少女の人形「キキ」。彼女のルールは“だるまさんがころんだ”であり,キキの声が聞こえたらすぐに振り向いて彼女を視界に収めなければならない。続いて,1時になると「ピエロ人形」が追加される。彼のルールも“だるまさんがころんだ”だが,キキとは逆で,彼が振り向いて消えるまでに動いてしまうとアウトだ。
 そして,2時になると「チェスター」というスーツ服の人形が登場。チェスターはアクティブにプレイヤーを追い回し,これに捕まってしまうとゲームオーバーである。4時になるとラスボスであるエミリーが現れ,これを耐えしのげば玄関口の扉が開くという流れだ。

画像集 No.013のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 本作のキモは,人形が入れ替わるのではなく“追加される”という部分だ。要するに,チェスターに追い回されているときにピエロ人形が現れようものなら,ほぼ詰みである。取り殺される時の演出は,これまた精神的ブラクラのそれであり,突然画面を人形の顔で占領されるので,かなり心臓に悪い。VRにも対応しているので,鋼の心臓を持っている人はぜひ挑戦してみてほしい。


「Emily Wants To Play」Steamストア(498円)



CASE:Animatronics

絶望度:★★★★★
ビックリ度:★★★★★
チビリ度:★★★★★
画像集 No.018のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 夜遅くまで事件の調査をしていた刑事「ビショップ」が居眠りから目覚めると,警察署内の様子がいつもと違うことに気付く。監視カメラとつながったタブレットと懐中電灯を手に署内を探索していると,とあるバケモノと遭遇してしまう。

 本作は,警察署を舞台とする鬼ごっこ系ホラーゲームだ。鬼役は,アニマトロニクスと呼ばれる動物のロボットであり,プレイヤーは何故か血まみれのこのロボットに,追い回される羽目になる。

画像集 No.015のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ゲームのポイントとなるのはタブレットの存在だ。このタブレットは,署内に設置された監視カメラの映像をリアルタイムに確認できるので,プレイヤーはこれを使って,アニマトロニクスが今どこを徘徊しているのかを監視しつつ,署から脱出するための手がかりを探していくのである。

画像集 No.017のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ただ,このタブレットを覗いている時間がとても怖い。タブレットを見ている間は画面がそれに占領されているので,自分の周囲で何が起きているのかが音でしか分からないのだ。監視カメラをひと通りチェックしてタブレットから視線を戻すと,目の前にアニマトロニクスが……という状況もありえるのだ(体験談)。

画像集 No.014のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達 画像集 No.016のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 言うなれば,アクティブに動く「Five Nights at Freddy's」だが,機械の足音だけが鳴り響く署内を探索する緊張感はなかなかのものなので,鬼ごっこ系ホラーが好きな人はぜひ挑戦してみてほしい。


「CASE:Animatronics」Steamストア(990円)



Dungeon Nightmares II:The Memory

絶望度:★★★★★
ビックリ度:★★★★★
チビリ度:★★★★★
画像集 No.027のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ローグライクお化け屋敷。本作を簡潔に説明すると,こんな感じになるだろう。このゲームは,ダンジョン化された悪夢の世界が舞台となり,プレイするたびにマップの構造が変化するのだ。ヒントの場所をランダムにするホラーゲームはよく見受けられるが,マップ自体をプロシージャル生成する作品はなかなかないだろう。

 ゲームの目的は,さまざまな罠や徘徊するモンスターを避けつつ,次のステージに進むためのエレベーターを探すというもの。プレイヤーが探索するダンジョン内は,ほぼ何も見えないと言っていいほど真っ暗であり,周囲を一瞬だけ明るくするフラッシュ的な機能だけを頼りに進んでいく羽目に。

本当に真っ暗!
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 ただ厄介なことに,このフラッシュには数秒おきにしか使えないという制限がある。そのせいで,一見便利に見えるこの機能が,プレイヤーの恐怖心を煽る要素にもなっているのだ。
 想像してみてほしい。真っ暗闇の中,数秒おきに一瞬だけ周囲が確認できるという状況を。もしその一瞬で,目の前に何かがいることに気付いてしまったら,それは想像を絶する恐怖のはずだ。

一瞬だけ明るくできる嬉しくない機能
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 かといって,この機能を使わなければ歩くこともままならない。がんじがらめである。本作ではこのように,“見なければ良かった”と後悔する瞬間が,畳み掛けるようにプレイヤーを襲うわけだ。いちおうキャンドルを拾えば,少しの間だけ視界を確保できるものの,効果時間がとても短いので焼け石に水である。

画像集 No.022のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 個人的には,フラッシュを使った瞬間,皮膚を引っぺがされた女性のようなモンスターが,目と鼻の先にいたときがSAN値のピークだった。この時ばかりは,宇宙の法則を乱さんばかりの勢いでPCの電源を落とした。あとでWindowsに怒られたが,しょうがない。だってこわがりだもの。ダンジョンがプロシージャル生成という性質上,リプレイ性は高めなので,人生のステータスを精神力に全振りしている人はぜひ遊んでみてほしい。


「Dungeon Nightmares II : The Memory」Steamストア(898円)




Black Rose

絶望度:★★★★★
ビックリ度:★★★★★
チビリ度:★★★★★
画像集 No.028のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 本作は,幽霊が出ると噂される山奥の葬儀場を舞台にしたホラーゲーム。プレイヤーは少女リンダを操作して,この葬儀場を調査すべく夜中に忍び込むことになる。だからなんで夜中なの。

画像集 No.025のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ゲームの内容は,葬儀場内を徘徊する幽霊に捕まらないよう,キーアイテムを回収しながら脱出を目指すというシンプルなもの。元がフラッシュゲームであった本作は,無料で遊べるというのが最大のウリになっている。ただ,無料だからと侮るなかれ。プレイヤーの焦燥を掻き立てる音響や,SAN値を削り取ってくるような恐怖演出といった雰囲気作りにはかなり気合が入っており,さながらフリーのお化け屋敷といったところ。

画像集 No.026のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ゲーム内に登場する幽霊は,口を大きく開けて不気味に笑う少女(おばさん?)くらいなのだが,突然の叫び声と緊迫感のあるBGMに加えて,捕まった時に彼女の顔がアップになるという二段階構えの演出はとても心臓に悪い。

画像集 No.024のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第128回:本当に怖くて紹介できなかったホラーゲーム達

 ボリュームは,あくまでもフリーゲームという枠に留まっているものの,面倒な謎掛けもないので,興味のある人はぜひチャレンジしてみてほしい。


「Black Rose」Steamストア(無料)


 いつもとは趣向を変えてお送りした,128回記念の「ハロー!Steam広場」。いかがだっただろうか。原稿を書き終えた今,筆者の机には,おでこに128と書かれて気を失っている筆者の顔のコピーが置かれている。本当の恐怖は,あなたのすぐとなりに潜んでいるのかもしれない。
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