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アイ・オー,垂直144Hz対応で27インチのフルHD湾曲液晶ディスプレイを予告
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印刷2017/02/01 11:00

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アイ・オー,垂直144Hz対応で27インチのフルHD湾曲液晶ディスプレイを予告

 アイ・オー・データ機器(以下,アイ・オー)は,27インチサイズで湾曲型,解像度1920×1080ドットという仕様のゲーマー向け液晶ディスプレイ「LCD-GC271XVVB」を開発中だと明らかにした。これは,2017年1月の同社主催イベントで披露されたもので,現在アイ・オーは,垂直リフレッシュレート144Hzや,AMD独自のディスプレイ同期技術である「FreeSync」への対応を実現すべく開発中だという。
 アイ・オーによれば,2017年春に,ゲーマー向けディスプレイシリーズであるGIGA CRYSTAの新作としての市場投入を目指しているとのこと。価格は未定ながら,今のところは6〜7万円程度のあたりをターゲットにしているという。

LCD-GC271XVVB。なお,写真はすべで試作機のものであり,製品版とは異なる可能性がある
画像集 No.002のサムネイル画像 / アイ・オー,垂直144Hz対応で27インチのフルHD湾曲液晶ディスプレイを予告

LCD-GC271XVVBのスタンド頂部には,GIGA CRYSTAのロゴがある
画像集 No.004のサムネイル画像 / アイ・オー,垂直144Hz対応で27インチのフルHD湾曲液晶ディスプレイを予告
 4Gamer読者には覚えている人もいるだろうが,アイ・オーにおいてGIGA CRYSTAというシリーズ名は,三菱電機の開発した超解像技術「ギガクリア・エンジンII」を採用するディスプレイ製品に付けられていた名前である(関連記事)。しかし,今回のLCD-GC271XVVBは,三菱電機の技術とはまったく関係のないものだという。
 そこでアイ・オー側に確認したところ,今後,GIGA CRYSTAというシリーズ名は,同社のゲームおよびマルチメディア用途を志向したコンシューマー向けディスプレイ製品に付けることになったそうだ。2010年に登場した映像処理技術を,2017年の製品でもそのまま使い続けるのは,さすがに無理があるということだろう。

湾曲の曲率は未公開だが,比較的きついカーブを描いているように見える
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 開発中ということもあり,パネルの駆動方式や曲率といった詳細は明らかになっていないが,「27インチサイズでフルHD解像度の湾曲型液晶パネル」だと,他社がVA方式で曲率1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ)のものを採用した事例がある(関連記事)。あくまでも推測ながら,LCD-GC271XVVBもそれと同じものを使っている可能性はありそうだ。

 27インチサイズでフルHD解像度くらいだと,わざわざ湾曲型を選択する必然性に乏しいのでは,という筆者の質問に対して,アイ・オーの担当者は,LCD-GC271XVVBを3台横に並べるという利用方法を訴求したいと説明していた。実際,イベント会場でもLCD-GC271XVVBを3台並べて,臨場感の高さをアピールする展示を行っていたほどだ。

LCD-GC271XVVBを3台並べて,ゲームのデモを披露していた。たしかに1台ではあまり湾曲型のメリットを感じないが,3台並べるならありかも,という気もする
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 アイ・オーによると,ディスプレイ1台だと,確かにそれほど大きな臨場感は得られない。しかし,3台を横に並べれば,大きな臨場感を得られるとのことだ。また,アスペクト比16:9のディスプレイを3台横に並べる構成は,ゲーム側でサポートしている事例が多いため,アスペクト比21:9のディスプレイを並べるよりも対応しやすいとしていた。
 ゲーム用途における今日(こんにち)のトレンドは1枚の高解像度パネルへ移っており,だからこそ湾曲型では21:9アスペクトの高解像度モデルが注目を集めていたりするわけだが,「あえて」の仕様,そして提案が市場からどう受け入れられるかは気になるところだ。

 なお,ビデオ入力インタフェースは,DisplayPort×1とHDMI×2(いずれもバージョン未公表)の3系統を背面に装備。そのほかに,3.5mmミニピンのライン出力端子と,ヘッドフォン出力端子も備えている。

背面のインタフェース部分を拡大(左)。HDMI入力は2系統,DisplayPort入力は1系統用意している。スタンドは,上下回転(チルト),左右回転(スイーベル),高さ調整に対応。スタンドを取り外せば,100×100mmのVESAマウントに対応したディスプレイアームを取り付けることもできるようだ
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本体右側背面には,OSD操作用のスティックがあった(左)。開発中というOSD画面も見てみたが,三菱電機の技術を採用していたGIGA CRYSTAとはまったく違うものなのが分かる(右)
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 ちなみにアイ・オーは同日付で,49インチサイズの4K液晶ディスプレイ「LCD-M4K491XDB」を2月下旬に発売することも発表している。とくにゲーマー向けの仕様はないが,オーバードライブ時の応答速度で4msを確保したそうなので,4Kテレビの代わりに据え置き型ゲーム機をつないで利用するのにも使えそうだ。
 メーカー想定売価は9万9800円(税別)とのことなので,単純計算した税込価格は10万7784円となる。

LCD-M4K491XDB
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アイ・オー・データ機器 公式Webサイト


  • 関連タイトル:

    GigaCrysta

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