ノートPC向けの新型GPU「GeForce 940MX，930MX，920MX」が製品リストに加わる

　2016年3月11日，NVIDIAは，Maxwellアーキテクチャ採用のノートPC向け新型GPUとなる「GeForce 940MX」「GeForce 930MX」「GeForce 920MX」の情報を，公式WebサイトのGeForce製品情報ページに追加した。
　いわゆるサイレントローンチで登場したこれらのGPUは，おそらくは「GM208」コアを採用するものと思われ，従来製品「GeForce 940M」「GeForce 930M」「GeForce 920M」との違いは，従来製品がDDR3メモリのみをサポートするのに対し，今回はGDDR5とDDR3の両方をサポートする点にある。

GeForce 940MXの製品イメージ

　サイレントローンチ製品ではよくあることだが，スペックの詳細はほとんど公表されていない。シェーダプロセッサ数やベースクロックといった詳細は，一部海外メディアが報じているものの，それがどこまで正確かは分からない。公式な情報は，「Pentium N3700」の統合型グラフィックス機能が持つ性能を1としたときの性能指標が，

• GeForce 940MX：4x（※GeForce 940Mと同じ）
• GeForce 930MX：3.75x（※GeForce 930Mは3.5x）
• GeForce 920MX：3.25x（※GeForce 920Mは3x）

で，従来製品と同じく，DirectX 12やOpenGL 4.5といったAPIをサポートすること程度だ。

GeForce 930MX（左）およびGeForce 920MX（右）の製品イメージ。写真を見る限り，新製品3種類のダイサイズは同じようだ

　そうした状況を踏まえたうえで，推測を交えたスペックを表で掲載しておこう。


　性能面での向上が少ないとなれば，既存製品同様にゲーマーが積極的に選ぶものではないと言わざるを得ない。GeForce 800Mのリブランド品だった既存製品とは異なり，GM200世代のコアでノートPC向けのローエンドまでカバーするようになったのが，新製品のポイントといったところではないだろうか。

NVIDIA公式WebサイトのGeForce製品情報ページ