Mobage向けRPG「グランブルーファンタジー」が12月17日に正式サービス開始。その“本気度”がうかがえた体験会をレポート

　CygamesとCyDesignationが手がけるMobage向けRPG「グランブルーファンタジー」のメディア向け体験会が，本日（2013年12月5日）都内にて行われた。正式サービス開始日が2013年12月17日に決定したことも発表されたこのイベントの模様を，プレイレポートを中心にお届けしよう。

本作は基本プレイ無料のアイテム課金制となっている

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「グランブルーファンタジー」公式サイト

Cygames プロジェクトマネージャー 春田康一氏

　体験会は，Cygamesのプロジェクトマネージャーを務める春田康一氏のプレゼンテーションでスタートした。氏はまず「グランブルーファンタジー」の特徴である「空を巡る壮大な物語」「仲間と共に駆ける空の旅」「スマートフォンブラウザの限界に挑戦した豪華な演出」をアピールし，仲間との壮大な冒険や，キャラクターを演じる声優陣，グラフィックス，サウンド，演出など，同作のみどころを解説していった。
　そして，配信日が2013年12月17日に決定したことも発表し，今後の展開に期待してほしいとコメントして，プレゼンを締めくくった。


　ここからは，「グランブルーファンタジー」をプレイした感想をお伝えしよう。なお，今回プレイしたのは体験版で，実際に配信されるバージョンでは大きく変更される部分があるかもしれないが，そちらはご了承いただきたい。

　本作は，プレゼンテーションでの春田氏のコメントにもあったように，スマートフォンのブラウザを利用したRPG。
　物語は，主人公が，星の民の遺産「星晶獣」を従える能力を持った少女「ルリア」と出会うシーンから始まる。その能力ゆえ，帝国の兵士に追われていたルリア。見かねた主人公は助けに入るが，敵の猛攻によりピンチに。そんなとき，主人公とルリアの魂が共鳴しあい，奇跡が起きる……。
　ピンチを脱した主人公とルリアは，ルリアの為に帝国に背いた女騎士カタリナと行動を共にすることになる。果たして主人公とルリアの運命は……。


　ざっくりとしたプロローグはこんな感じ。「特殊能力を持った少女」や「帝国の兵士」など，初っ端から冒険心をくすぐられる展開に，筆者はニヤニヤしっぱなしだった。

　プレイを始めてまず惹かれたのが，グラフィックスの美しさだ。とくにキャラクターには力を入れている印象で，皆葉英夫氏デザインの魅力的なキャラクターが，生き生きと躍動感をもって描かれている。
　また，主人公達が「星晶獣」を召喚するシーンも目を見張るものがある。体験版で登場した「プロトバハムート」の演出は，一見の価値ありと断言できる迫力だった。
　これまでのスマートフォン向けブラウザゲームと言えば，グラフィックス面は今一歩という印象が強かったが，本作はそのイメージをくつがえしたのではないだろうか。


　また本作は，メインクエストと一部のサブクエストのシーンがフルボイスとなっている点も特徴だ。キャラクターの声を演じる東山奈央さん（ルリア），平田広明さん（ラカム），釘宮理恵さん（ビィ），沢城みゆきさん（カタリナ）といった実力派声優の面々が，本作をより魅力的な作品へと押し上げている。

　それに加わるのが，植松伸夫氏の楽曲。冒険を盛り上げるのに一役も二役も買っており，プレイしていくうちに段々と気持ちが高揚してくるようだった（筆者は戦闘の曲が気に入った）。
　体験会ではストーリーの序盤しかプレイできなかったが，本作が持つ王道ファンタジーの世界観は非常にワクワクするものがあり，純粋に「これからどうなるんだろう？」と，先の展開を期待させるものがあった。


　さて，次にシステムを見ていこう。本作はメインシクエストとサブクエストに分かれており，メインクエストを進めることによってストーリーが進行し，新たな仲間が登場したり，クエストやエリアが開放されたりしていく。
　クエスト進めるうえで発生するバトルに勝利すると，装備品を始めとするさまざまな報酬がもらえるので，自分好みにキャラクターを強化していくといいだろう。ちなみに装備品は，おまかせ装備も可能となっているので，慣れないうちはこちらを利用するとよさそうだ。


　パーティメンバーは，全部で6人。戦闘には4人まで参加でき，残りの2人は控えとなる。個人的には，戦闘中にキャラクターをチェンジできるのかどうかを確認したかったのだが，体験版では仲間が3人のところまでしかプレイできなかったので，確認できずじまい。この辺は製品版でじっくりと試してみたい。

　戦闘画面は，敵と味方キャラクターが左右で向き合うように配置されるオーソドックスなスタイルで，デフォルメされたキャラクターが躍動感あふれるアクションを披露してくれる。
　ちょこまかと動き回るその姿に，長くRPGをプレイしてきたオールドプレイヤーも思わずニヤリとしてしまうはずだ。

　バトルシステムは，シンプルなターン制。タップ1つで攻撃を行えるほか，弱点（属性）を突いた攻撃も可能だ。
　また，攻撃したり，敵の攻撃を受けたりして溜まるゲージを消費して，「奥義」を使うことができる。前述した「星晶獣」については，「召喚石」の付け替えで，さまざまな種類の星晶獣を呼び出せるとのこと。場面に応じて召喚石をチェンジする必要もありそうだ。

　さらに，キャラクターにはそれぞれ「アビリティ」と呼ばれる技が用意されており，タイミング良く使用すれば，一発逆転も狙える。やはりボス戦ともなると一筋縄ではいかないので，星晶獣やアビリティで苦境を打破したいところだ。

キャラクターのジョブは「ファイター」「ナイト」「プリースト」「ウィザード」が確認できた。製品版ではさらに多くのジョブが用意されるとのこと

　
　時間が限られていたため，すべての要素を確認できたわけではないが，RPGに必要とされる要素はしっかり揃っている印象だった。
　「王道ファンタジー」という言葉を久しく聞かなくなってしまった気もする昨今だが，「グランブルーファンタジー」には，その血がしっかりと通っている。クオリティが高い作品であるのは間違いないと思うので，12月17日の正式サービス開始を心待ちにしてほしい。

「グランブルーファンタジー」公式サイト