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印刷2013/10/08 13:01

ニュース

AMD,R9 290シリーズを除くRadeon R9&R7シリーズのスペックを公開。R9 280X以下は基本的にHD 7000系のリフレッシュ

 日本時間2013年10月8日13:01,AMDは,新世代GPUであるRadeon R9&R7のうち,Radeon R9 290シリーズ以外の製品スペックを公開した

今日は(競合の)カードが死ぬのによい日だ」というメッセージから始まった,GPU14 Tech Day午後の部
Radeon R9 200
 実のところこれらは,北米時間9月25日に開催された「GPU14 Tech Day」における午後のセッションにおいて,秘密保持契約ベースで明らかになったものだ。午前中のセッションはストリーミング中継されたので,見た読者もいるのではないかと思うが,午後のセッションは実に過激で,AMDは展開しているCM「The Fixer」の主演俳優をステージに呼び,「競合メーカーのGPUに対する死刑宣告」まで(冗談で)行いつつ,各製品のスペックを明らかにした。それが解禁されたというわけである。

左:右はAMDのColette Laforce氏(Senior Vice President and Chief Marketing officer, AMD)で,左がThe Fixerの主演俳優。足元にはバラバラになった某社のグラフィックスカードが……
中央:(写真がボケていて申し訳ないが)登壇するAMDのVIP達が次々に某社のグラフィックスカードを踏みつけていくというコメディ演出も
右:GPUのラインナップを解説するDevon Nekechuk氏(Senior Product Manager, AMD)
Radeon R9 200

 今回は,GPU14 Tech Dayイベントの情報を基にしつつ,いくつか追加で明らかになった情報も交えながら,Radeon R9 290シリーズ以外のスペックをまとめてみたいと思う。



Radeon R9 280X以下のスペックが明らかに

その正体は従来製品のリフレッシュ


今回はスペック開示の対象とならなかった「Radeon R9 290X」。最上位グレードである「R9」における最も性能が高い製品として,290Xという型番が与えられている。3桁数字とXでは3桁数字が優先なので,Radeon R9 290Xの下位モデルとなる「Radeon R9 290」のほうが,「Radeon R9 280X」よりも性能は上だ
Radeon R9 200
 まずは新しい製品型番についてだが,「『HD解像度に対応する』というのは当たり前になった」という理由から「HD」を外したと,AMDは説明している。代わりに導入される「R9」「R7」は,「製品のグレードを分かりやすく表示するもの」で,数字の大きいほうがより高い性能を持つという訴求になるとのことだ。同時に,「R」が何かの頭文字ではない(≒「R」に大した意味はない)ことも,AMDは明らかにしている。

 数字が従来の4桁から3桁に変わったのは,純粋に「従来の型番表記ルールでは,OEM向けを入れると8000まで到達してしまい,“数字”が足りなくなってきたから」(AMD)。100番台ではなく200番台からのスタートになっている点に深い意味はなく,末尾2桁は,R9やR7といった同一グレード内における相対的な性能イメージになるという。こちらも,数字の大きいほうが,より性能は高いというわけだ。
 なお,3桁数字の後ろに付く「X」は,「同じ位置づけのGPU内で,より高い性能が得られるものに与えられる」そうなので,ざっくりとしたイメージ的には,4桁型番時代の末尾2桁「50」が「X」なし,「70」が「X」あり,といった理解でよいようである。

 というわけで以下,製品型番の大きな順に,製品概要を確認していこう。

■Radeon R9 280X

 今回情報開示のあったモデルとしては最上位となるのが,Radeon R9 280Xだ。北米市場における搭載カードの想定売価は299ドルとされている。

Radeon R9 200
 AMDはRadeon R9 280Xを,PCゲームを2560×1440ドット(あるいは2560×1600ドット)解像度で楽しむためのGPUと位置づけている。Electronic Artsの新作FPS「Battlefield 4」の推奨スペックとして挙げられる「グラフィックスメモリ容量3GB以上」をクリアした「基準モデル」としても訴求されるという。
 仮想敵は「GeForce GTX 760」となるようだ。

一般ユーザーのグラフィックスカード買い換えサイクルが3〜4年として,「ATI Radeon HD 5870」や「Radeon HD 6970」から買い換えると,299ドルで2倍以上の性能向上が得られるというのがAMDの主張。Battlefield 4の推奨スペックを満たせるうえに,現行のゲームタイトル「Battlefield 3」ではGeForce GTX 760より20%高速ともされる
Radeon R9 200 Radeon R9 200 Radeon R9 200

 シェーダプロセッサ「Stream Processor」(以下,SP)の数は2048基で,理論上の単精度浮動小数点演算性能値は4.1 TFLOPS。GPUコアクロックは最大1GHz。容量3GBのグラフィックスメモリは384bitインタフェースで接続され,メモリクロックが6GHz相当(実クロック1.5GHz)のため,メモリバス帯域幅は288GB/sに達する。
 PCI Express補助電源は8ピン+6ピンで,公称典型消費電力は250Wだ。

 対応APIはDirectX 11.2,OpenGLと,先に発表された「Graphics Core Next」アーキテクチャ専用の「Mantle」が挙げられている。一方,「TrueAudio」には対応しない。

公開されているRadeon R9 280Xのスペック
Radeon R9 200

 なお,採用されるGPUコアは,28nmプロセス技術を用いて製造されるSouthern Islands(サザンアイランド)世代の「Tahiti」(タヒチ)であることが公然の秘密になっている。「Radeon HD 7970 GHz Edition」の動作クロックなどをチューンしたバージョンだという理解でいいだろう(表1)。GPU業界でよく聞く言葉を使って言い換えるなら,リネーム(もしくはリブランド)品,ということになる。



■Radeon R9 270X

Radeon R9 200
 北米市場における搭載カードの想定売価が199ドルと,ミドルクラス市場向けの設定になっているのがRadeon R9 270Xである。
 AMDによれば,Radeon R9 270Xは,PCゲームを1920×1080ドットのフルHD解像度で,最も高いグラフィックス設定で楽しむためのGPUとのこと。仮想敵は「GeForce GTX 660」あたりとされている。

ATI Radeon HD 5850」や「Radeon HD 6870」からの乗り換えに最適と訴求されるRadeon R9 270X。Battlefield 3ではGeForce GTX 660比で49%高い性能を発揮するという
Radeon R9 200 Radeon R9 200

 SP数は1280基で,理論上の単精度浮動小数点演算性能は2.69 TFLOPS。GPUコアクロックは最大1.05GHzだ。グラフィックスメモリは256bitインタフェースで2GBもしくは4GBのGDDR5が組み合わされる。メモリクロックは5.6GHz相当(実クロック1.4GHz)で,メモリバス帯域幅は179.2GB/sである。
 PCI Express補助電源コネクタは6ピン×2で,対応APIはRadeon R9 280Xと変わらない。

公開されているRadeon R9 270Xのスペック
Radeon R9 200

 Radeon R9 270XでもAMDはGPUコア名を公表していないが,こちらもベースとなるのはSouthern Islands世代の「Radeon HD 7870 GHz Edition」と見られている(表2)。「Pitcairn」(ピトケアン)コアベースのリファイン版として認識しておけばいいだろう。



■Radeon R7 260X

Radeon R9 200
 Radeon R7シリーズのトップモデルとなるRadeon R7 260Xは,北米市場における搭載カードの想定売価が139ドルとされるGPUだ。エントリーミドルクラス市場向けで,仮想敵は「GeForce GTX 650 Ti」とされている。

 AMDはRadeon R7 260Xの性能を,「PlayStation 4やXbox OneのGPUと同等」と位置づけているが,その根拠は,PlayStation 4に採用されたAPUの統合型GPUコアが理論上の単精度浮動小数点演算性能で1.84 TFLOPSなのに対し,Radeon R7 260Xが同1.97 TFLOPSと,近いことにあるようだ。「PlayStation 4やXbox Oneとマルチプラットフォーム展開されるゲームタイトルなら,Radeon R7 260Xがあれば,だいたい似たようなグラフィックス品質でプレイできますよ」というメッセージであり,分かりやすいセールストークだとはいえる。

リリース当初のカード価格が379ドルだったATI Radeon HD 5870と同等以上の性能を,わずか139ドルで実現するとされるRadeon R7 260X。多くの実ゲームタイトルでGeForce GTX 650 Tiより高速とされる
Radeon R9 200 Radeon R9 200

Radeon R9 200
 SP数は896基で,GPUコアクロックは最大1.1GHz。グラフィックスメモリは容量2GBのGDDR5で,128bitインタフェース,動作クロック6.5GHz相当(実クロック1.625GHz)のため,メモリバス帯域幅は104GB/sとなる。PCI Express補助電源コネクタは6ピン×1だ。
 対応APIはDirectX 11.2,OpenGL 4.3とMantleで,これは上位2モデルと同じだが,今回スペックが明らかになったGPUのなかで唯一のTrueAudio対応GPUである点は押さえておきたい。

公開されているRadeon R7 260Xのスペック
Radeon R9 200

 GPUコアは「Radeon HD 7790」と同じ「Bonaire」(ボネア)というのがこちらも公然の秘密となっている(表3)。リネームモデルのなかでRadeon R7 260XだけがTrueAudioに対応することから,Radeon HD 7000シリーズ中,Radeon HD 7790だけが異なる設計のGPUコアだったと,ここで判明した格好だ。



■Radeon R7 250

 搭載カードの北米市場における想定売価が89ドルとされるRadeon R7 250は,エントリー市場向けのGPUとなる。AMDは公式には仮想敵を明らかにしていないが,私見で述べさせてもらうなら,「GeForce GTX 650」あたりの対抗だろう。

Radeon R9 200
Radeon R7 250。キャッチコピーは「みんなのためのGraphics Core Next」
Radeon R9 200
ATI Radeon HD 5770」並みの性能を89ドルで実現するとされる

リファレンスカードはGPUクーラーが2スロット仕様だが,1スロット仕様のラインナップも登場するという
Radeon R9 200
 SP数は384基で,コアクロックは最大1.05GHz。理論上の単精度浮動小数点演算性能は806 GFLOPSだ。組み合わせられるグラフィックスメモリは容量1GBのGDDR5もしくは容量2GBのDDR3で,GDDR5メモリ搭載時のメモリクロックは4.6GHz相当(実クロック1.15GHz)となる。補助電源なしで動作し,公称典型消費電力は65Wとのことだ。
 対応APIは上位モデルと変わらずで,TrueAudioには対応しない。

公開されているRadeon R7 250のスペック
Radeon R9 200

 一般PCユーザー向けのRadeon HD 7000シリーズで,SP数が384基のGPUは登場していないが,OEM向けGPUであるRadeon HD 8000シリーズには,最大384基の「Oland」(オーランド,もしくは「Öland」と書いてエーランド)が用意されている。つまり,今回のRadeon R7 250はそれのリネームモデルということになる(表4)。

※DDR3モデルの動作クロックは明らかになっていない


■Radeon R7 240

 Radeon R7 250よりもさらに下の市場を狙うエントリー市場向け製品となるのがRadeon R7 240だ。SP数は320基で,コアクロックは最大780MHz。理論上の単精度浮動小数点性能は499 GFLOPSとなる。
 組み合わされるグラフィックスメモリは容量1GBのGDDR5もしくは同2GBのDDR3で,メモリインタフェースは128bit。GDDR5メモリ搭載時のメモリクロックは4.6GHz相当(実クロック1.15GHz)で,そのときのメモリバス帯域幅は73.6GB/sとなる。Radeon R7 250と同じく,こちらも補助電源は不要だ。公称典型消費電力は30Wと,上位モデルと比べてかなり低い。

公開されているRadeon R7 240のスペック
Radeon R9 200

 Radeon R7 250の下位モデルということもあり,GPUコアも同じOland世代となっている(表5)。

※1 4Gamerによる推測
※2 DDR3モデルの動作クロックは明らかになっていない


本命は詳細未公表の

Radeon R9 290シリーズ


Radeon R9 200
 というわけで,今回スペックが明らかになった製品は,すべてが従来製品のリファイン版(リネーム版)ということになる。本命はあくまでも,未だその詳細が明らかになっていない「Hawaii」(ハワイ)コアを採用したRadeon R9 290シリーズとなるわけだ。

 もっとも,製品名だけ明らかにして何か月も引っ張るというのは(「New Zealand」という“前科”はあるにせよ)あまり考えづらい。解禁日は近づいていると見ていいだろう。期待して待ちたいところである。

 なお,4Gamerでは,今回スペックが明らかになったGPUのうち,Radeon R9 280XとRadeon R9 270X,Radeon R7 260Xのレビューを掲載しているので,興味がある人はそちらもぜひチェックしてみてほしい。

「Radeon R9 280X」「Radeon R9 270X」「Radeon R7 260X」レビュー。AMDによる“2013年秋のリネーム祭り”は侮れない

AMDのRadeon R9シリーズ予告ページ(英語)

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