「ガンスリンガーストラトス2」公式大会「GUNSLINGER’S BATTLE ARENA -HOPE-」をレポート。優勝チーム「にょん」のミニインタビューも掲載

　アーケードゲーム「ガンスリンガーストラトス2」の公式全国大会「GUNSLINGER’S BATTLE ARENA -HOPE-」の決勝大会が，2014年8月23日に東京国際フォーラムで開催された。

　東京と大阪の2会場で行われた予選を勝ち上がった16チーム，総勢64人のトッププレイヤーたちが，最強という栄誉と，優勝賞金300万円を賭けて激戦を繰り広げたこの大会。本稿ではその模様を，写真を中心にレポートしていこう。なお，本大会はニコニコ生放送でも配信されたので，詳しい試合内容が気になっている人は，アーカイブも合わせてチェックしてほしい。

ステージには計8台の筐体が用意されていた。これまでの公式大会と同様に，公平を期すため，ガンコントローラ部分は新品となっているとのこと

MCはオフィシャルサポーターのブンブン丸氏（右），声優の阿部 敦さん（中央）植田佳奈さん（左）が務めた

選手入場のナレーションなどは，声優の西田雅一さんが舞台裏から担当。なかにはちょっと呼び上げにくいプレイヤーネームもあったのだが，そこはさすがプロ。素晴らしいごまかし（？）で対応していた

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●出場チーム

東京Aブロック代表：お前、撃ち勝ったら俄な
唯依さんの彼氏にわか/羅漢堂旭（XXX）
不幸な老害/篠生茉莉（SSS）
盾張らずガガガガガガガ/Xi988（GS）
ウ⊆・○・⊇マ/レミー・オードナー（XX）

東京Bブロック代表：前ブーテクノブレイク
ゆーあっと/天堂寺セイラ（XX）
午前の紅茶/篠生茉莉（SSS）
ヒナヤマタ/真加部主水（SSS）
亀頭戦士カリダム/ジョナサン・サイズモア（AA）

東京Cブロック代表：薔薇と肉体のやられやく
ジオダイン清水/羅漢堂旭（X）
ガルダイン長田/ジョナサン・サイズモア（XXX）
パ☆イ☆ナ☆ポーお塩/オルガ・ジェンテイン（SSS）
HYPER∞DJ-K/アーロン・バロウズ（SS）

東京Dブロック代表：天下無双
シロ/真加部主水（S）
ヒカ♪/ジョナサン・サイズモア（SSS）
メア/篠生茉莉（XXX）
サラタキ/片桐鏡磨（SSS）

東京Eブロック代表：日帰りミャンマー遠征
ゼルダの伝説時のオカ/羅漢堂旭（S）
たつや/竜胆しづね（X）
†魔王†/真加部主水（XX）
かお/ジョナサン・サイズモア（SS）


東京Fブロック代表：勝ちたがり
ふ〜ど/綾小路咲良（S）
ボンチュー/ジョナサン・サイズモア（XXX）
くっきーちゃん/片桐鏡華（GS）
GSMIKAN(本物)/羅漢堂旭（X）

東京Gブロック代表：ヤフミファントム
Melphys/蘇芳司（SS）
どうもヤフミです/リカルド・マルティーニ（X）
長谷川/片桐鏡華（AAA）
おだづもっこ/ジョナサン・サイズモア（SSS）

東京Hブロック代表：埼玉の変神
てぃんこビンビン物語/片桐鏡磨（S）
わったとぅぅぅぅぅ↑/ジョナサン・サイズモア（SS）
いーぐるるるるるるぅ/真加部主水（S）
めちゃ×2イケ丸ッ!/アーロン・バロウズ（S）

東京Iブロック代表：下ネタ好きが集まりました
pぎるq(・ω・’)/アーロン・バロウズ（AA）
成瀬心美prpr/ジョナサン・サイズモア（S）
朝比奈そらる/リカルド・マルティーニ（X）
鋼鉄の聖女@かりん/リューシャ（X）

東京Jブロック代表：けーたん銀姉どらねこの夜のバースト
レモンマスター銀姉様/片桐鏡華（XXX）
どらねこ/片桐鏡磨（XX）
さつき/シュリニヴァーサ・セン（X）
世の中みんなKたん/ジョナサン・サイズモア（XXX）

東京Kブロック代表：にょん
夕陽/真加部主水（SSS）
もち@もちっ^ω^/ジョナサン・サイズモア（GS）
Rewriter/風澄徹（GS）
†ミーシャ†/篠生茉莉（XXX）

大阪Aブロック代表：アリアカンパニー姫路支店
TAGっし〜/片桐鏡華（XX）
とーま/ジョナサン・サイズモア（X）
(∩`ω´)⊃))/シュリニヴァーサ・セン（X）
シンクロニシティ/Xi988（X）

大阪Bブロック代表：ファミレスわからせに来た
来来亭の宿敵☆あほ面/ジョナサン・サイズモア（SSS）
ココスの宿敵☆ゆっ君/シュリニヴァーサ・セン（SSS）
ガストの宿敵☆緋色君/羅漢堂旭（SS）
サイゼの宿敵☆人参君/真加部主水（S）

大阪Cブロック代表：倉敷市立○業高等学校
マサイの亡霊アリス/シュリニヴァーサ・セン（XX）
六連星/片桐鏡華（AA）
アストロコキング/ジョナサン・サイズモア（SS）
快飛/篠生茉莉（AA）

大阪Dブロック代表：ぴくぴくしてるよエアバさん
アディタR/シュリニヴァーサ・セン（SS）
六助/ジョナサン・サイズモア（X）
りりー/篠生茉莉（SS）
ゴハンタケタヨォ小泉/片桐鏡華（SSS）

大阪Eブロック代表：チーム名決まらない
パーンダ腹パーンダ/シュリニヴァーサ・セン（X）
堀川雷鼓/リカルド・マルティーニ（XX）
みゃにゅママのアルト/オルガ・ジェンテイン（XX）
よよよよよよよよよよ/ジョナサン・サイズモア（SS）

トーナメントの組み合わせはくじ引きによって決められた。「勝ちたがり」，及び「にょん」がくじを引いた際には，それだけで会場が大きなどよめきに包まれるほどで，その注目のほどがうかがえた

試合は3本中2本先取で勝利というルール。プロゲーマー・ふ〜ど選手率いる「勝ちたがり」は，「日帰りミャンマー遠征」の前に無念の敗退。全員で突撃して「勝ちたがり」のフォーメーションを崩すという，「日帰りミャンマー遠征」の戦術が光る試合となった。このジャイアントキリングには会場らも大歓声が上がった

「勝ちたがり」と並ぶ有力チーム「にょん」は，準々決勝で愛知の強豪「ぴくぴくしてるよエアバさん」と対戦。1勝ずつして迎えた大阪・三宮ステージでの最終戦は，「ぴくぴくしてるよエアバさん」が序盤を優勢に進めるも，素晴らしい連携を見せた「にょん」が逆転勝利

準決勝の「お前、撃ち勝ったら俄な」対「ヤフミファントム」は，植田佳奈さん曰く「男の娘対決ですね！」。この戦いを制したのは「お前、撃ち勝ったら俄な」となった

　賞金50万円がかかった3位決定戦は，優勝候補筆頭と目されていた「勝ちたがり」を初戦で破った「日帰りミャンマー遠征」と，前回大会で3位入賞を果たしたメンバーが揃う「ヤフミファントム」という組み合わせ。ほぼイーブンの状況で進行する総力戦となったが，「ヤフミファントム」の面々がギリギリの展開を制して2連勝を果たし，見事3位の座に輝いた。

試合前にニコニコ生放送にて行われた優勝予想では，「にょん」が若干優勢という結果に。とはいえ，どちらのチームも各キャラクターを代表する腕前のプレイヤーが集っているだけに，これまで以上の激戦が予想された

　そしていよいよ決勝戦。優勝候補の一角という下馬評通りに勝ち上がってきた「にょん」と，非常に強力なキャラクターとされるジョナサンなしの構成でここまで駒を進めてきた「お前、撃ち勝ったら俄な」の激突に，会場のテンションも最高潮へ。


　1試合目は「お前、撃ち勝ったら俄な」のウ⊆・○・⊇マ選手の駆るレミーが素晴らしい動きを見せて勝利し，続く2試合目も優勢を保ちながら試合を進めるが，Rewriter選手のグレネードが炸裂し，「にょん」がギリギリで逆転勝利。そして迎えた最終戦では，打って変わって「にょん」がペースを掴み，そのままの勝利をつかんだ。苦しい展開を幾度も乗り越えての悲願の優勝に，メンバー全員が感情を露わにしていた。

優勝した「にょん」には，本作のプロデューサーである門井信樹氏より，トロフィーと賞金300万円，特別称号「夜明けを呼ぶ一筋の光」，副賞のレッドブル1年分が授与されたほか，前回大会優勝チームである「勝ちたがり」から，公式大会優勝チーム用EXアイコンの「CHAMPION」が引き継がれた

準優勝の「お前、撃ち勝ったら俄な」にはトロフィーと賞金150万円，3位入賞を果たした「ヤフミファントム」にはトロフィーと賞金50万円がそれぞれ授与された

大会終了後には，2014年8月25日にアップデートが予定されているver.1.10の調整内容と，新たなる公式大会「スーパー勝ちたがりGP（グランプリ）」が2015年初旬に開催予定であることが明かされた。なおMC陣は全員がアロハシャツとレイいう出で立ちだったが，「沖縄に合わせたわけではないですよ」とのこと

「GUNSLINGER’S BATTLE ARENA -HOPE-」優勝チーム「にょん」へのミニインタビュー

4Gamer：
　優勝おめでとうございます。かなり激しい戦いの連続でしたが，全試合通して一番苦しかったのはどこでしょうか。

（左から）もち@もちっ^ω^選手，†ミーシャ†選手，Rewriter選手，夕陽選手

†ミーシャ†選手：
　今日の決勝大会ではないんですが，東京予選のKブロック決勝で当たった「それはやばいお！」との試合が本当に苦しかったです。

もち@もちっ^ω^選手：
　東京予選のKブロック自体，強豪が固まっていたトーナメントだったんですよ。

夕陽選手：
　「それはやばいお！」は，編成的にもこちらの分が悪いチームで，3戦目の最終戦ではこっちのコストが1600，相手が無傷という状況まで追い込まれてしまったんです。ただ，そこから各々がしっかりと練習の成果を出してくれて，なんとか逆転できました。

4Gamer：
　なるほど。では，本日行われた試合で一番苦しい戦いとなったのは？

夕陽選手：
　準々決勝で当たった，「ぴくぴくしてるよエアバさん」ですね。ウェポンパックの編成を悩んだんですが，決めた編成が実際にはうまく機能しなかったんです。

4Gamer：
　ああ，「にょん」はウェポンパックの編成を切り替えて戦うのが非常にうまいと，「勝ちたがり」のメンバーも言っていました。

夕陽選手：
　メンバー間の連携のうまさで言えば，うちよりも「勝ちたがり」の方が断然うまいと思っていて。そこへの対策として，各々のプレイヤースキルに合わせてウェポンパックを切り替え，編成の段階で有利に持っていくのが「にょん」のチームコンセプトだったんです。そこがうまくいかず，劣勢に立たされてしまったんですが，東京予選と同じく，各々が仕事をしてくれることを信じて戦ったことで逆転できました。

もち@もちっ^ω^選手：
　チームメンバー様々だなと。

†ミーシャ†選手：
　まあ，どの試合もやっぱり簡単にはいかなくて，しっかりと練習の成果が発揮できたことで何とか勝ちを拾えたというトーナメントでしたし，信じ合う心がすべてだったと思います。


4Gamer：
　チームでの練習は，どれぐらいの頻度で行っていたんでしょうか。

†ミーシャ†選手：
　1週間に2回，1回につき大体4時間ぐらいですね。合計100時間ぐらいかな。

夕陽選手：
　結構練習したよね。

4Gamer：
　それだけ練習したからこその優勝だったと。それでは最後に，お一人ずつ今のお気持ちを聞かせてください。

もち@もちっ^ω^選手：
　最高の気分ですね。

†ミーシャ†選手：
　結果が出たので，すごく嬉しいです。

Rewriter選手：
　何よりもこの4人で出られて，優勝できたというのが本当に嬉しいです。

夕陽選手：
　……にょんって感じです

（一同笑）

4Gamer：
　本日はお疲れさまでした。これからの活躍にも期待しています。

　大盛況のうちに幕を閉じた「GUNSLINGER’S BATTLE ARENA -HOPE-」。第1回公式大会と同様，選手たちはもちろん，観戦に訪れていたファンたちの誰もが楽しそうにしていたのが印象的なイベントだった。以前ふ〜ど選手から「ガンストは4人で遊ぶゲームで，トッププレイヤー同士は大体チームを組んだことがあるから，仲も良い」という話を聞いたのだが，その言葉を裏付けるように，試合の合間には見事勝利を果たしたチームにほかのプレイヤーたちが駆け寄って褒め称えるシーンも多く見られたことを付け加えておきたい。

　新キャラクター「羅漢堂 凛」の参戦や，「スーパー勝ちたがりGP（グランプリ）」の発表で，さらなる盛り上がりを見せている「ガンスリンガー ストラトス2」。これからの展開にも大いに期待したい

「ガンスリンガー ストラトス2」公式サイト