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密閉型と開放型。2つの新世代ハイエンドヘッドセットを発表したゼンハイザーに聞く,快適性へのこだわりと,両製品の違い
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印刷2018/02/07 17:33

インタビュー

密閉型と開放型。2つの新世代ハイエンドヘッドセットを発表したゼンハイザーに聞く,快適性へのこだわりと,両製品の違い

 2018年2月6日,Sennheiser(ゼンハイザー)の日本法人であるゼンハイザージャパンは都内で報道関係者向け説明会を開催し,Sennheiser Communications製の密閉型ゲーマー向けワイヤードヘッドセット「GSP 600」を3月21日にメーカー想定売価3万円前後(税込3万2400円前後)国内発売すると発表した(関連記事)。しかもそれだけでなく,開放型のバリエーションモデルとなる「GSP 500」を世界で初めてお披露目し,さらに日本では世界市場に先駆けて5月24日にメーカー想定売価2万8000円前後(税込3万240円前後)で発売することを表明というサプライズもあった(関連記事)。

日本が世界市場に向けた発表の場として選ばれたGSP 500。国内では5月発売予定だ
Sennheiser

 日本市場をSennheiserがいかに重視しているかが垣間見える内容だったと言えるが,4Gamerでは,説明会のために来日したゲーム部門のセールスディレクターTim Völker(ティム・ボルカー)氏と,ビジネスマネージャーであるMichal Tempczyk(ミハル・テンプチェック)氏に短時間ながら話を聞くことができたので,ここにその内容をまとめてみたい。

Tim Völker氏(Director Sales & Marketing, Gaming, Sennheiser Communications,右),Michal Tempczyk氏(Business Manager, Gaming, Sennheiser Communications,左)

4Gamer:
 GSP 600の国内発表会だと思って伺ったら,まさかのGSP 500ワールドプレミア。驚きました。

Tim Völker氏:
 (笑)。GSP 500の試作機を用意しますので,ぜひ評価してください。完成度95%くらいのやつですが。

4Gamer:
 もちろんです。到着を楽しみにしています。
 ところで,本日の説明会で面白いなと思ったのは,「Solid Metal Hinge Design」(ソリッドメタルヒンジシステム)に関するお話でした。なぜこの位置に付いているのか,というやつですね。

Tim Völker氏:
 イヤーパッドの下側が,肌から浮かないようにするための設計だというものですね。

GSP 600のファーストインプレッションより,Solid Metal Hinge Designの機構
Sennheiser Sennheiser
Sennheiser Sennheiser

GSP 600のイヤーパッド。3面すべてで素材が異なる
Sennheiser
4Gamer:
 もう1つ,GSP 600に関しては,「機会があればぜひ聞こう」と思っていたのが,イヤーパッドの素材です。外周と,肌に当たる部分,耳を入れる部分とで,すべて素材が異っていますよね。

Tim Völker氏:
 外周は合皮で,肌に当たる部分はいわゆるスポーツファブリックですね。スポーツファブリックの採用により,熱が籠もらないことを期待できます。

Michal Tempczyk氏:
 我々はたくさんの素材でテストを行っていますが,その結果としてこういう仕様を採用したということですね。実際,同じ密閉型ヘッドセット同士で比較して,「GAME ZERO」よりも熱は籠もりにくくなっています。

4Gamer:
 よく分かりますが,「熱が籠もらないようにスポーツファブリック素材を採用した」ということであれば,耳を入れる内側の部分も同じ素材でいいような気はします。ここで素材を変えてきているのはなぜですか?

Tim Völker氏:
 プロダクトマネージャーでないと完全に正確なお答えはできませんが,私が推測するに,この素材は,内部があまり熱くならないよう手助けをしてくれるのではないかと思います。

Michal Tempczyk氏:
 これは内側なので,耳が可能な限り快適に感じる配慮でしょう。

4Gamer:
 最近のゲーマー向けヘッドセットはスポーツファブリック素材を採用しています。今回発表になったGSP 500もそんな印象ですが,それと比べるとGSP 600の外観はちょっと違った印象になりますよね。

Tim Völker氏:
 このほうが少し高級感が出ますよね。

4Gamer:
 ええ。

Sennheiser
Tim Völker氏:
 GSP 600で目指したのはもちろん素晴らしい音響特性ですが,「どのようなサイズの,どんな頭の形にもフィットする」というトピックにも多くの時間を割きました。先ほどお話しした件の続きになりますが,新設計のヒンジのおかげで,「顎(あご)のラインのせいで,イヤーパッドが浮いてしまい,音漏れが発生する」という問題が発生することはなくなります。

Michal Tempczyk氏:
 また,耳の形状がどんなものであっても内側で当たることはありません。耳が当たったまま数時間も装着していると非常に苦痛ですが,その問題もないですね。

Sennheiser
Tim Völker氏:
 2年ほどリサーチに時間をかけた結果,イヤーパッドの形状として完璧なものを見つけることができました。GSP 600とGSP 500が採用するイヤーパッドは,世界にある95%以上の耳形状にフィットします。

4Gamer:
 95%だと,ほぼどんな人の耳にも対応するという感じですね。

Tim Völker氏:
 ええ。どこかしらが耳にあたって「いまひとつフィットしない」という不満をお持ちの方が大多数なので,ほとんどのニーズを満たせるものを,徹底的に突き詰めました。

GSP 500のイヤーパッド
Sennheiser
4Gamer:
 そのイヤーパッドですが,形状は同じだとして,GSP 500ではGSP 600と素材が異なっています。GSP 500では,内も外も同じ,一種類の素材で統一していますが,これにはどういう意図がありますか。

Tim Völker氏:
 GSP 500はオープンエアの開放型ですから,そもそも音漏れが生じます。なので,一種類の素材でいいという判断ですね。

4Gamer:
 「イヤーパッド部分から音漏れが生じても構わないので,音漏れうんぬんを気にすることなく,快適性の高い素材を用意した。一方のGSP 600では『極力音漏れしない』ことを前提に,快適性への配慮も行った結果として,面ごとに素材が変わることになった」と,そういう理解でいいでしょうか。

Tim Völker氏:
 まさしくそういうことです。

4Gamer:
 会場にあった実機を比較したところ,GSP 600とGSP 500では,デザインが若干変わって,GSP 500のほうが若干小さく見えたのですが,GSP 500でエンクロージャは変わっていますか?

Tim Völker氏:
 少なくともサイズはほぼ同じですよ。開放型ゆえに採用しているグリル配置の影響で,見た目は若干変わっていますが。

GSP 500(左)とGSP 600(右)。エンクロージャのデザインが若干異なる
Sennheiser

4Gamer:
 ああ,そうでしたか。だとすると違いはそれくらいですか?

GSP 500ではグリルの奥にスピーカードライバーが見える
Sennheiser
Michal Tempczyk氏:
 基本的にはそれくらいです。ただ,グリルの奥に見えるトランスデューサー(≒スピーカードライバー)は,ベースこそGSP 600のものと同じものですが,GSP 500の開放型に最適化すべく,若干の変更を加えてあります。

4Gamer:
 グリルと言えば,位置が「GAME ONE」と比べると大きく変わりましたよね。これに特別な意味はありますか。

Michal Tempczyk氏:
 GAME ONEのエンクロージャ表面には(オープンエアを実現するための)広い空間がありましたが,GSP 500はご覧のとおり,ヒンジがあったりして,スペースに余裕があまりありません。そういうことです。

4Gamer:
 なるほど。
 それともう1つ,「違い」という話題でGSP 600に話を戻してしまいますが,先に私達が試したGSP 600は「Gamma Build」(ガンマビルド)でした(関連記事)。最終製品では何が変わりますか。

Tim Völker氏:
 Gamma Buildでは常に製品の品質面における問題に出くわす……というか,問題を洗い出します。98%くらいの完成度にはなっていますが,それでもたとえば1000個作ると,100個くらいは,ボリューム調整ダイヤルや,マイクブームによるミュートの有効/無効切り替えがスムーズでなかったりするわけです。最終製品版で,そういう問題は起こらなくなっていますね。

Michal Tempczyk氏:
 GSP 600についてお話しすると,トランスデューサーはよりよくなっているはずです。Gamma Buildとは異なるフィーリングになっていますから,少し違って聞こえると思いますよ。

4Gamer:
 それは楽しみにしています。
 最後に,製品の命名規則についてです。GAME ZEROとGAME ONEは「0と1」の対になっていましたが,今回は500と600で,数字には100もの違いがあります。これだと「GSP 600がGSP 500の上位モデル」といった誤解を生みませんか?

GSP 500&600登場後の製品ラインナップ
Sennheiser

Tim Völker氏:
 まず,GAME ZEROとGAME ONEは古い世代の製品です。それに対してGSP(Gaming Serious Product)とGSX(Gaming Serious Accessory)の2ラインは,新しい世代の製品群で,我々はここで製品の命名規則を大きく変更しています。

4Gamer:
 はい。ただ,初めてGSPの名を採用した「GSP 300」と「GSP 350」だと,100の位は3で揃っていますよね?

Michal Tempczyk氏:
 ここは,もう一度新しく命名規則を変え,ワールドワイドで商標登録するのに,どうしても時間と労力がかかるところなので(その途上にある現在は分かりにくいですが),我々は(フラグシップで)これまでもこれからも,密閉型とオープンエア型の2製品を同時,または少しタイミングをズラして用意します。この100違いのナンバリング法則は,将来の製品でも準拠することになるでしょう。
 確かにGSP 500のほうが若干安価で,下位モデルだと思う人はいるかもしれませんが,我々のターゲットにしているゲーマー層は「(GSP 500とGSP 600の)何が違うのか」を分かってくれるはずです。

 ちなみにマルチプラットフォーム対応の「GSP 300」と,それをベースにPCでバーチャルサラウンドサウンドに対応した「GSP 350」では,USBサウンドデバイスの有無しか大きな違いがないことから,違いを十の位に留めていました。

4Gamer:
 そういうことでしたか。
 本日はありがとうございました。


説明会場では,GSP 500を装着してデモ版「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」をプレイできるようになっていた。スクウェア・エニックスの説明員いわく「グラフィックス設定は,ベンチマークよりも,もちろん細かく設定できます」とのこと
Sennheiser
 ……なんというか,「我々はSennheiserなのだから,ヘッドフォンもマイクも『音がいい』のは当たり前。ゲーマー向け製品ではそこからさらに踏み込んで,長時間でも快適な装着性や耐久性を実現するための独自研究とアイデアの実現に時間と労力を割いているのだ」という,強いメッセージを感じたインタビュー,というか立ち話だった。
 もともとSennheiser Communicationsは,「コールセンターなどで,オペレーターが何時間も装着して使う前提のヘッドセット」に関する,長年のノウハウを持っている。要するに,長時間の利用に堪える装着性や快適性,耐久性に関する知見が蓄積されており,それをいま,盛り上がっているゲーム用の市場に向けて投入してきているといったところなのだろう。

 GSP 600の製品版とGSP 500の開発途上版(もしくは製品版)を評価できる日が楽しみだ。もちろん,テストを終え次第,記事でお伝えしたいと考えている。

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ゼンハイザー,「GSP 500」を発表。オープンエア型を採用する「もう1つのフラグシップ」は5月24日発売予定

ゼンハイザー,「GSP 600」を国内発表。ゲーマー向けアナログ接続型ヘッドセットの新世代フラグシップは3月21日に税込3万2400円前後で発売

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    Sennheiser

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