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Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと 第11回:新拡張セット「旧神のささやき」で始まる環境を徹底考察
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印刷2016/04/27 17:47

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Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと 第11回:新拡張セット「旧神のささやき」で始まる環境を徹底考察

デッキ構築について説明するという連載の性質上,ゲームの遊び方の説明は一切いたしません。すでに遊び方を理解している人が,対人で勝ち抜いていくためのデッキ作りのイロハを中心とした連載となりますので,ご了承ください。

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 Blizzard Entertainmentは2016年4月27日に,「Blizzard Entertainment」PC / iOS / Android)の新拡張セット「旧神のささやき」をリリースした。同時に,公式フォーマットとして「スタンダード」が導入され,もともとのクラシックカードに下方修正が入っており,かつナクスラーマスの呪いゴブリンvsノームのカードが使えなくなるなど,現在の環境が大きく変化する。

 今回は,新カードパックで導入されるカードの考察と合わせ,環境がどう変わっていくのかを考えてみたい。おそらく,導入された直後は混沌としたものになるだろうが,本記事がそれを読み解くうえでの一助となれば幸いである。

「Hearthstone」カードリスト

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もっとも注目すべきヒーローはシャーマン!? 新たに導入されるパワーカードたち


 「旧神のささやき」でもっとも注目すべきヒーローは,“シャーマン”だろう。これまでは,拡張でパワーカードが追加されながらも,日の目を見ない存在であったが,今回の新拡張では過去最大級と言っていいレベルで,シャーマンのパワーカードが追加されている。

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 シャーマン固有の4マナカード「進化を統べるもの」は,4/5という高いスタッツに加えて,さらに「味方のランダムなミニオンを,1マナコスト大きいミニオンに変化させる」という強力な効果を併せ持つ。
 手動操縦のシュレッダーがスタンダード環境では使用できなくなるため,4/4/5というスタッツは,その能力を考慮しなくても4マナミニオンとしては主力級となる。アグロタイプのシャーマンには採用されないかもしれないが,ミッドレンジ,コントロール型のシャーマンデッキを組むときには,ほぼ間違いなく入れられるはずのカードである。

 また,「地底よりのもの」も見逃せないカードだ。素の状態だと6/5/5で挑発と物足りなく思えるが,なんとこのカードは,トーテムを召喚するたびにマナコストが1ずつ下がっていくという能力を持っている。
 例えば,2ターン目にトーテム・ゴーレム,3ターン目にタスカーのトーテム師という行動でトーテムを召喚した場合は,次のターンに5/5の挑発ミニオンが,4コストという破格のコストパフォーマンスで召喚できるわけだ。もちろん,さらにコストを下げることも可能で,後半までもつれこんだ場合は0マナで召喚できることもあるだろう。

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 スタッツの高さという意味では,「炎まとう無貌のもの」も破格のカードだ。オーバーロード(2)というデメリットこそあるものの,4マナで7/7という恐るべきスタッツを持つ。7/7ともなると除去するにも一苦労することになるので,返しのターンで生き残れば,次の自分のターンで大きく打点を稼ぐことができる。主にアグロからミッドレンジ型のシャーマンでの活躍が期待されるカードだ。

 今回のスタンダード環境で使用不能になるカードについても,シャーマンにとっては追い風となる。周りのパワーカードの多くが使用不能になる中で,シャーマンのパワーカードはほとんどが残っており,かつ苦手としていた兵役招集を持ったパラディンが大きく弱体化するのは大きい。最近になってアグロシャーマンがようやく出てきたぐらいだったが,新環境のシャーマンデッキには大きく期待が持てるだろう。

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 また,コントロール型のシャーマンの可能性を感じさせてくれるのが「超越者ハラジール」だ。呪文でダメージを与えたぶんだけ回復するという能力は,ライトニングストームなどの全体除去の呪文と相性が良く,コンボが決まれば一気にヒーローの体力を回復することができる。このカードが入るのはコントロール型のシャーマンだと思うが,今までは一線級で見るタイプのデッキではなかったコントロールシャーマンが,このカードによって台頭してくることに期待したいところだ。


主力のカードは弱体化されるも,引き続き存在感を示すドルイド


 今回,新環境に合わせて入った下方修正でもっとも大きな影響を受けるのがドルイドだ。知識の古代樹が2ドローから1ドローに弱体化されてほぼ使い物にならなくなったうえ,木立の番人も4マナ2/4から2/2へと大きくスタッツを下げられてしまった。だが,これら必須級のカードが弱体化されても,ドルイドは引き続き新環境でも存在感を示し続けるだろう。というのも,今回の「旧神のささやき」で入ってくるドルイドの新カードが,無視できない性能を持っているからだ。

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 ドルイドの新カードの目玉といえるのが,固有のレジェンドカードである「ファンドラル・スタッグヘルム」だ。ドルイド固有の“選択”能力は,2つの効果のうちいずれかを選ぶというものだったのだが,なんとこのカードはそれら2つの効果を同時に発動させてしまうという,強力な能力を持つ。爪のドルイド炎のドルイドといったいずれかの形態に変身するミニオンについても,専用の画像になった合体ミニオンとして登場する。

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 もちろん,滋養自然の怒りなどの呪文カードにも適用されるので,それらと共に用いても強力。4マナ3/5というのも,4ターン目に簡単に除去できるスタッツではないので,新環境での活躍が期待できる。

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 木立の番人に代わる新たな4マナ枠の候補として有力なのが「古代地の番人」だ。選択できる効果は,2/2のスライムを召喚する,もしくは空のマナクリスタルを1つ増やすというもので,どちらも強力である。
 序盤ならばマナクリスタルを増やす効果でマナブースト,終盤ならばスライムといった感じで,序盤から終盤をとおして隙のない優良カードだ。とくに野生の繁茂からこのカードにつなげば,一気に2→4→6といった具合にマナを増やして,大きなアドバンテージを得ることができる。新環境のドルイドを組むなら,このカードを積極的に採用していきたい。

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 また,6マナ帯の新たな挑発枠として登場したミニオン「闇アラコア」も忘れてはならない。6マナの5/7で挑発持ちというスタッツの高さには目を見張るものがあり,ランプドルイドにおける新たな6マナ挑発枠として採用されることになるだろう。また,新環境の目玉である「クトゥーン」ともシナジーがあるため,クトゥーン型のドルイドを組むのなら,間違いなく入ってくるカードだ。

 このように,既存カードが弱体化された代わりに,新たなパワーカードが加わったドルイドは,新環境でも引き続き存在感を示す存在になるはずだ。とくにマナ加速系のカードが弱体化されなかったことは大きく,引き続きマナ加速を活かしたパワープレイに注目だ。


相対的に浮上するハンター,そしてメイジ。


 そのほかのヒーロにも目を向けてみよう。ハンターは,おそらく今までの環境よりは浮上してくるヒーローになりそうだ。というのも,骨董品のヒールロボがスタンダード環境で使用不能になったことで,ヒーローの体力を回復する手段が新環境では不足しがちになるからだ。
 マッドサイエンティストが使用不能になることでフェイスハンターは弱体化したようにも見えるが,ほかのヒーローの回復手段が乏しくなった結果,新環境の隙間産業的な存在となってもおかしくはない。

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 また,ミッドレンジハンターも新環境の台風の目になりそうだ。
 新たに登場した5マナのレジェンドミニオン「フフラン王女」は,指定したミニオンの断末魔を即座に発動させる。呪われた蜘蛛ネルビアンの卵といった強力な断末魔ミニオンこそスタンダードで使用できないものの,代わりに追加された4マナのクラスカード「蝕まれしオオカミ」から,綺麗に4マナ→5マナという動きができる。
 フフラン王女は,5マナで6/5とスタッツも高く,5マナの強力なミニオンの多くが使用不能となるスタンダードでは,それだけでも十分に採用価値はあるだろう。

 新しいクラスカードの呪文「荒野の呼び声」もなかなかに強力だ。8マナとコストは重いが,5点という打点を即座に出しつつ()3体のビーストが並ぶ効果は,フレイムストライクなどの重めの全体除去でないと即座に対応しきれない。単純に5点がフィニッシャーにもなりつつ,盤面を固めることができるという点で,ポストドクター・ブームとして今後のミッドレンジハンターに1枚入ってきてもおかしくはないだろう。

※「荒野の呼び声」で呼び出されるのは,ミーシャ(3/4/4),レオック(3/2/4),ハファー(3/4/2)の3匹。レオックで攻撃力が+1されたハファーの突撃で5点を叩き出せる。

 また,相対的に追い風が吹いているのがフリーズメイジだ。骨董品のヒールロボがスタンダードで使用できなくなるのに加え,ドルイドの自然の援軍に修正が入り,これまでのような「自然の援軍獰猛な咆哮」コンボでのバーストダメージを食らうことがなくなった。さらに天敵ともいえるウォリアーに,今回それほど強いカードが追加されなかったのも大きい。フリーズメイジそのものも,マッドサイエンティストが使用不可になり弱体化したが,もともとコントロールウォリアー,コンボドルイド以外のデッキに対する勝率は高かったので,新環境での地位は相対的に上がるだろう。

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 フリーズメイジに採用されるであろう新カードとしては,ランダムな呪文カードを3枚手札に加える「カバル教団の魔道書」が挙げられる。メイジの呪文カードには,全体除去や火力の高いものが多いため,呪文を中心に戦うフリーズメイジにとって有用なカードを引いてくる可能性は高い。とくにフリーズメイジは,手札のリソース量が非常に重要なデッキなので,単純なドロースペルとして考えても価値は大きい。

 テンポメイジなどのフリーズメイジ以外のデッキでは,「無貌の召喚師」に注目したい。6マナで5/5というスタッツに加えて,3マナのミニオンを召喚できるという効果は悪くなく,傷を負った剣匠を呼び出せれば4/7のミニオンが追加で召喚されることになる。デッキタイプがミッドレンジであれば,グッドスタッフとして採用を検討する余地があるカードだ。


ウォーロック,ウォリアー,パラディンは後退しつつもワンチャンスあり


 ウォーロック,ウォリアー,パラディンは使用不能となったカードが痛く,新カードでもそれらを補えるパワーカードは見当たらない。これまでの環境の立ち位置からは後退することになるだろう。とはいえ,状況次第ではワンチャンスある中堅どころは確保可能だ。

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 Zooウォーロックは,キーカードであったインプァクトネルビアンの卵呪われた蜘蛛などが,スタンダードで使えなくなったのが大きな痛手となる。新カードの「禁じられし儀式」は,Zooの新パーツとして採用できそうなカードで,ナイフ・ジャグラーとのコンボを狙える。とはいえ,インプァクトに比べるとパワー不足感は否めないのも事実。
 環境には残り続けるであろうが,これまでのようにトップのデッキとして居座り続けられるかというと怪しいところで,環境次第になってくるだろう。

 コントロール型のウォーロックで採用してみたいのは,専用レジェンドカードの「チョ=ガル」だ。このカードを召喚したターンは,次に使用する呪文コストをマナの代わりに体力で支払うことになる。骨董品のヒールロボが使用不可になったため,体力の回復が以前よりは難しくなることを考えると,おそらくレノウォーロックでの採用が検討されるはずだ。

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 ウォリアーは,シールドメイデンの立ち位置になるであろう「古代の盾持ち」に期待したい。クトゥーンを入れなければ,採用する意味がないものの,条件が揃ったときの10アーマーはとにかく強力の一言。耐え忍びつつ,最後にクトゥーンで勝負を決めるタイプのウォリアーのデッキで,完成度の高いものができれば,環境で活躍できる可能性は残されている。

 また,周りのカードが使用不可になる中,ほぼ手付かずの状態で生き残るドラゴンウォリアーも,新カードこそあまり入らないものの,マッチングで出会う機会が増えそうだ。

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 同じく多くのパワーカードが使用不能になってしまったパラディンは,回復型のパラディン――いわゆるヒーラディンデッキ――が,いかに活躍できるかが鍵になりそうだ。追加された新レジェンドの「光の王ラグナロス」は,8/8のスタッツを持ちながら8点の回復力を持つパワーカードで,単体で見れば十分に活躍し得る。
 また「禁じられし癒し」についても,骨董品のヒールロボが使用不能な新環境では,恐るべき回復力を持ったカードといえる。


負け組はローグ,そしてプリーストか


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 新環境でやや残念な立ち位置になってしまったのがローグとプリーストである。ローグは,「アンダーシティの押し売り」「蠱毒なザリル」といった新カードに期待は持てるものの,千刃乱舞の弱体化がとにかく痛い。

 ローグはこれまで千刃乱舞による全体除去やバーストダメージで強みを発揮してきたヒーローであったが,これが大幅に弱体化された上,とくに強力な武器カードの追加もなかった。そのため,新環境では辛い立場に追いやられることは想像に難くない。
 昏倒など,環境で威力を発揮するであろうカードは残ったが,バーストダメージという大きな勝ち筋を失ったことで,ローグはおそらく新環境のヒーローの最下位争いをすることになる。もし新環境のデッキを試すならば,“ローグ以外のヒーロー”から遊ぶのが賢明だろう。

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 一方のプリーストも,使用不能になったカードが痛く,かつそれらに代わるカードがないため,苦しい立場に追いやられることになりそうだ。これまでのプリーストの核をなしていたヴェレンに選ばれし者闇の教団の使徒光爆弾デスロードなどのカードが,スタンダードから落ちてしまい,新カードの追加があってもデッキのパワーダウンは避けられそうにない。

 とはいえ,新カードの「ダークシャイアの錬金術師」は,4/5というスタッツを持ちつつ,5点回復とミニオン単体としてはなかなか優秀だ。さらに「禁じられし創造」も非常に柔軟性の高いカードで,こちらも単体では強い。抜け落ちてしまったカードの穴を,これらの新カードを使ってどれだけ補えるかで,プリーストの未来は変わってくるだろう。
 また,旧来のデッキではドラゴンプリーストが,ほぼそのままの形で残ることになる。アグロデッキが環境で流行ることになれば,そのカウンターとしての立ち位置で台頭する可能性はあるだろう。


試合展開が遅くなりつつ,ミッドレンジデッキが存在感を示す環境に?


 まとめると,今回の追加カードは,とくにミッドレンジ〜コントロールタイプのデッキで効果を発揮するタイプが多い。とくにシャーマン,ドルイド,ハンターには,いずれもミッドレンジタイプのデッキでの活躍が予想されるパワーカードが多く追加されている。
 ミッドレンジ自体がコントロールデッキに対して比較的強いことを考えると,今後のトップメタは各種ミッドレンジがメインになるかもしれない。

 また,それらに対抗でき,かつ天敵が環境で弱体化したフリーズメイジも,トップメタの候補として挙がることになるだろう。もし,フリーズメイジがトップメタの一角を形成した場合は,それらに対して強いウォリアー系のデッキやヒーラディンといったデッキにもチャンスが生まれてくる。
 もっとも,骨董品のヒールロボの弱体化などでガードがゆるくなったミッドレンジ〜コントロールデッキを狙うという意味では,アグロシャーマン,フェイスハンター,Zooなどのアグロデッキも,引き続き環境に存在し続けるだろう。

 新環境ではほとんどのプレイヤーがデッキを見直すことになるはずなので,しばらくは混沌とした環境になりそうだが,パワーカードが多く追加されたシャーマン,ドルイドを使用するのが,比較的受けが広い選択になるはず。新環境で使用するヒーローに悩んでいる方は,これらのヒーローからデッキ構築を始めてみるといいだろう。

著者紹介:ルネ
カードゲームやボードゲームの攻略・レビュー記事をメインに担当するフリーライター。第1回ドミニオン世界選手権優勝,第4回ドミニオン日本選手権優勝,その他複数のアーケードカードゲームで全国ランキング入りなどの経歴を持つ。Hearthstoneでは,AmericaサーバのLegendランク2位まで到達,およびGAMERS LEAGUE Season#1でSemifinal進出経験あり。主にアナログのカードゲーム/ボードゲームが大好物だが、コンシューマ,アーケードからソーシャルゲームまで,ゲームと名がつけば何でも食いつく雑食系。

「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト

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